2021年開催の東京オリンピックより採用された、新競技「スケートボード」。「男子ストリート」で堀米雄斗選手が金メダルを獲得しました!今回は、初実施となったスケートボードの男子ストリートについて解説。さらには、大会結果を紹介します。
オリンピック競技としてスケートボードを採用!
2021年7月23日に開幕した東京オリンピック。コロナの影響もあり、一時は開催が危ぶまれていたものの、滑り出しは良好。日本人選手のメダル獲得のニュースが日本中を沸かせています。
スケートボードの競技について
2020東京オリンピックでは、新たに4競技が採用されました。そのうちの1つが「スケートボード」です。種目は「パーク」と「ストリート」の2つに分かれています。
「パーク」はお椀型のボウルや、スノーボードのハーフパイプのようなコースでエアートリックを繰り出し、その高さやスピードを競う種目。
今回、堀米雄斗選手が金メダルを獲得した「ストリート」では、街中にあるような階段や階段の手すり、縁石などを模したコースを使用。様々なトリックを繰り出し、その美しさや難易度を競う種目です。制限時間内で自由に演技をする「ラン」2回と、一発勝負のトリックを披露する「ベストトリック」5回を行い、点数が高かった4回の合計点で順位を争います。
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有明アーバンスポーツパークで開催
開催場所となったのは、東京都江東区に位置する「有明アーバンスポーツパーク」。ここでは、スケートボードの他に自転車競技のBMXのような「アーバンスポーツ」が実施されます。
男子ストリート出場の日本人選手は、この3名。
各国の出場枠は1種目につき3枠と規定されています。
堀米雄斗選手(世界ランキング2位)
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白井空良選手(世界ランキング3位)
青木勇貴斗選手(世界ランキング18位)
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堀米雄斗選手が金メダルを獲得!
男子ストリートは予選、決勝共に7月25日に実施されました。
6位で予選通過
午前中に開催された予選では、堀米雄斗選手が40点満点中33.75点で6位、白井空良選手が9位、青木勇貴斗選手が17位をマーク。予選の結果、堀米雄斗選のみが上位8名が出場できる決勝戦に駒を進めました。
次々と高難度のトリックを成功させて初代王者に!
決勝の「ラン」で、堀米選手は4位。首位はブラジルのケウヴィン・ホフラー、2位3位にはアメリカ勢が続きました。
堀米選手が金メダルを決定付けたのは、「ベストトリック」での演技。各国の選手が手すりを使った高難度のトリックを試みる中、堀米選手は1回目から9.03(10点満点)をマークしました。3回目には大技を、4回目には高いトリックを成功させ、いずれも9点(10点満点)以上を獲得。5回中4回のベストトリックで9点台を取り、合計37.18点で優勝しました。
スケートボード男子ストリート決勝結果
最終的な順位と合計得点です。
順位 | 国 | 選手名 | 得点 |
1 | 日本 | 堀米 雄斗 | 37.18 |
2 | ブラジル | ケルビン・ホフラー | 36.15 |
3 | アメリカ | ジャガー・イートン | 35.35 |
4 | フランス | ビンセント・ミルウ | 34.14 |
5 | ペルー | アンジェロ・カーロ ナルバエス | 32.87 |
6 | フランス | アウレリアン・ジラウド | 29.09 |
7 | アメリカ | ナイジャ・ヒューストン | 26.10 |
8 | ポルトガル | グスタボ・リベイロ | 15.05 |
女子ストリートも金メダルを獲得!
日本人選手が金メダルを獲得したとあって、スケートボードの注目度は高まるばかり。そして、翌日の7月26日に開催された、スケートボード女子ストリートでも、「西矢椛選手」「中山楓奈選手」が、それぞれ金メダルと銅メダルを獲得。日本スケートボードの快進撃は始まったばかりです!
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