日本代表選手を決める「ジャパンオープンサーフィン」とは?結果やNSAについて解説

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2020年11月に行われ、東京オリンピック出場への架け橋ともなった「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」。昨年度サーファーたちからの注目を浴びた大会とあって、その名前を知っている人も多いのではないでしょうか。今回は日本のサーフィンシーンにおいて今後注目間違いなしの「ジャパンオープンサーフィン」を紹介します。

ジャパンオープンオブサーフィンとは

ジャパンオープンオブサーフィンは、NSA=日本サーフィン連盟とJPSA=日本プロサーフィン連盟により開催される、日本一のサーフィンの祭典。2019年に第一回目となる初の大会が行われ、話題となりました。ここではジャパンオープンオブサーフィンについて解説します。

日本代表選手を決める大会

「ジャパンオープンオブサーフィン」では、サーフィンの世界選手権や大会に派遣されるサーフィン日本代表選手「波乗りジャパン」を決定。世界で戦う為の枠は非常に限られており、プロのサーファーたちが大会出場に向けその実力を競い合います。

NSAとは

NSAとは、日本サーフィン連盟のこと。日本におけるサーフィン界を代表する団体で、サーフィンの発展や普及、国内外のサーファーとの親睦を目的としています。「マスターズオープンサーフィン選手権大会」や「全日本サーフィン選手権大会」など、数々の大会を開催する団体です。

ジャパンオープンの出場選手や開催場所を紹介

これまで2度に渡り開催されてきた「ジャパンオープンオブサーフィン」(2021年7月現在)。日本代表選手を決める大会とあって全国の強豪が集まる大会です。ここでは、出場選手や大会の開催場所を紹介します。

釣ヶ崎海岸での開催

東京オリンピックでもサーフィン競技の舞台となった千葉県一宮町の「釣ヶ崎海岸」。サーフィンに適した良質な波が魅力の、日本屈指のサーフポイントです。「ジャパンオープンオブサーフィン」も、例年この釣ヶ崎海岸で行われています。

男子24名女子24名が出場

「ジャパンオープンオブサーフィン」では、男子24名、女子24名の出場が認められています。大会直前に行われる「サーフィン強化合宿」で選出される、強化指定選手とシード選手が出場。大会でその実力を競います。

スポンサーを紹介

日本のサーフィンシーンを先導する団体、NSAが開催する「ジャパンオープンオブサーフィン」。多数のスポンサーが同大会に携わっています。アース製薬やマツモトキヨシ、エイベックス、乃村工藝社などの有名企業がこの大会のサポートを行っています。

日本代表チーム「波乗りジャパン」とは

サーフィンの日本代表チームは「波乗りジャパン」との愛称で親しまれています。東京オリンピックの開会式、またサーフィン競技でも活躍を見せる「波乗りジャパン」を応援している人も多いのでは。ここでは「ジャパンオープンオブサーフィン」を通して選出された日本代表チーム「波乗りジャパン」を紹介します。

五十嵐カノア

1997年10月1日生まれ。アメリカのカリフォルニア州出身です。WSL=世界サーフィン連盟主催の「Pro Santa Cruz」や「Corona Bali Protected」などで優勝。世界ランクはCTシリーズ6位です。

大原洋人

1996年11月14日生まれ。千葉県長生郡一宮町出身です。全米オープンに当たる「Vans US Open of Surfing」で日本人初の優勝という快挙を成し遂げたことで話題に。世界ランクはQSシリーズ54位です。

村上舜

1997年3月3日生まれ。神奈川県湯河原町出身です。ジュニア時代から様々な大会で活躍し、「Trump Hyuga Pro」や「Corona Open China」などで優勝。世界ランクはQSシリーズ4位です。

前田マヒナ

1998年2月15日生まれ。ハワイのオアフ島ノースショア出身です。「Pro Casablanca」優勝、「Vans US Open of Surfing 」9位の好成績を収め話題に。世界ランクはQSシリーズ14位です。

都筑有夢路

2001年4月5日生まれ。埼玉県所沢市出身です。ジュニアの世界一を決める「World Junior Championships」で日本人初の優勝を果たし、チャンピオンシップツアーにも参加。世界ランクはCTシリーズ18位です。

松田詩野

 2002年8月13日生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身です。「ISA World Surfing Games」ではアジア最高位を獲得、「第1回ジャパンオープンオブサーフィン」でも優勝を飾りました。世界ランクはQSシリーズ53位です。

公式動画をチェック

日本のサーフィン界を代表する「波乗りジャパン」。チームの信念や、メンバーにフォーカスした動画が公開され、話題となっています。ぜひチェックしてみてください。

2020年開催の第2回ジャパンオープンの様子や結果を紹介

日本代表選手を決める「ジャパンオープンオブサーフィン」。特に2020年に開催された「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」の結果は、東京オリンピックへの出場に繋がるとあって、日本中から注目を集めました。ここでは「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」の様子や結果を紹介します。

大原洋人選手、前田マヒナ選手が優勝

2020年の11月1日から3日にかけて開催された「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」では、大原洋人選手と前田マヒナ選手が優勝。男子は稲葉玲王選手、女子は野中美波選手が2位に続きました。

2021年の「​​ISAワールドサーフィンゲームス」出場が決定

「ジャパンオープンオブサーフィン」で優勝を果たした大原選手と前田選手は、2021年5月にエルサルバドルで開催された「ISAワールドサーフィンゲームス」に出場。同大会で見事好成績を収め、東京オリンピックの出場権を獲得しました。

ライブ配信で盛り上がりを見せた

「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」は新型コロナウイルス対策として、無観客での開催となりました。大会の様子はライブ配信された為、自宅などから大会の様子が伺え、話題となりました。

大会ハイライトをチェック

東京オリンピック出場に向け、盛り上がりを見せた「第2回ジャパンオープンオブサーフィン」。大会当日のハイライトが公開され話題となっています。日本のトップサーファーたちによる、白熱した戦いをぜひチェックしてみてください。

ジュニアオープンサーフィン選手権大会とは?注目選手を紹介

18歳以下の選手が集う「ジュニアオープンサーフィン選手権大会」。毎年開催され、注目を集めています。ここでは、「ジュニアオープンサーフィン選手権大会」に出場する今後注目のサーファーを紹介します。

18歳以下の強豪選手が集う

「ジュニアオープンサーフィン選手権大会」の参加資格は、日本国籍を持つ18歳以下の選手と定められています。日本各地から集った競合選手が「ISA世界ジュニア選手権」への出場を懸けてその腕を競う大会です。

​​酒井仙太郎

2006年10月27日生まれ。神奈川県出身。小学校2年生の時にサーフィンを始め、2019年の「Billabong Super Kids Challenge Shonan」で優勝を果たしました。2019には、NSAの「サーフィン強化指定選手」の指定を受けています。

金沢呂偉

2002年5月18日生まれ。高知県出身。2018年「第53回全日本サーフィン選手権大会」ボーイズ部門、2019年の「Sunset Pro Junior 」で優勝。「GLARE SURFSUITS」、「OCEAN&EARTH」などとスポンサー契約を結んでいます。

脇田紗良

2002年10月10日生まれ。神奈川県出身。2019年「Sisstrevolution Central Coast pro」で準優勝、2020年「JPSA特別戦さわかみチャレンジシリーズ」で優勝。「VOLCOM」や「NEW ERA」などとスポンサー契約を結んでいます。

池田美来

2007年11月07日生まれ。静岡県出身。2019年「JPSA夢屋サーフィンゲームス 田原オープン」で最年少プロ資格を取得。2021年の「サーフィン強化指定選手」に指定を受けています。

まとめ

サーフィンの日本代表選手を決める「ジャパンオープンオブサーフィン」。東京オリンピックにも出場する、トップレベルの選手を多数輩出しています。続々とサーファー人口が増えている中、今後の展開から目が離せません。


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