スケボーは滑る目的によって種類やスタイルがあります。そのため各スタイルにあわせたパーツを選びが必要です。同じように見えるパーツは大きさや硬さなどが微妙に異なります。そのため初心者はスケボー選びから悩むでしょう。失敗しないスケボーの選び方やおすすめの商品を紹介します。
スケボーの選び方(1)|パーツから選ぶ
初心者がスケボーを購入するとき、パーツの性能を基準に選びましょう。快適で自由な滑走である「クルージング」か、スピード感のある滑りや技(トリック)の上達を求めた「ストリート」かによりパーツの向き不向きがあります。スケボーの滑りに大きく影響するパーツはデッキとウィール、ベアリングの3点です。
デッキサイズ
足を乗せるデッキサイズは広いほど安定性がありクルージング向きです。しかしデッキサイズが広いほどボードが回しにくいため、トリックには不向きでしょう。反対に、デッキサイズが狭いほど不安定です。しかしボードを回しやすいメリットからストリート向きでしょう。
初心者にあったデッキサイズは「やや太め」がおすすめです。身長や足のサイズを参考にすると目安がわかります。スケートボード選びの参考にしましょう。
身長とデッキの長さの目安は以下の通りです。
・140〜150cm以下/7.5インチ以下
・160cm以下/7.75インチ以下
・170cm以下/8インチ以下
・180cm以下/8.25インチ以下
足のサイズとデッキ幅の目安は以下の通りです。
・21〜22cm以下/7.25〜7.5インチ以下
・23〜24cm以下/7.5〜7.75インチ以下
・25〜26cm以下/7.75〜8.25インチ以下
・27〜28cm以下/8〜8.5インチ以下
ウィールの大きさと硬さ
ウィールに使用するゴムの硬さを「A」と表記し、数値が大きいほど高い硬度をもちます。柔らかいウィールは「ソフトウィール」とよばれ、大きなウィールが多い傾向です。硬いウィールは「ハードウィール」とよび、小さなウィールに多く存在します。
重いソフトウィールはトリックに不向きですが、振動に強いため走行音なく快適に走行可能です。ハードウィールは振動が伝わりやすいため、快適性はほとんどありません。しかし軽くてスピードが出やすく、トリックをしやすいメリットをもちます。ソフトウィールはクルージング向け、ハードウィールはストリート向けといえるでしょう。
ベアリングのタイプ
ベアリングはウィールの両側面にある空間に入れるパーツです。ウィールの回転力を高めるために必要であり、スケボーのスピードに影響します。性能等級を「ABEC(エイベック)」で表し、数字が大きいほど高性能です。乗りはじめはコントロールできる程度のスピードが出る「ABEC5」あたりがよいでしょう。
また、ベアリングにはグリスタイプとオイルタイプがあります。グリスタイプはベアリング内部のオイルがグリスの代わりになるため、メンテナンスが必要ありません。対してオイルタイプはグリスタイプよりも高性能ですがメンテナンスが必要です。メンテナンスに手がかからないため、初心者にはグリスタイプがおすすめでしょう。
スケボーの選び方(2)|目的別に選ぶ
スケボーは大きく「ショートスケートボード」「ロングスケートボード」「クルーザーボード」の3種類です。それぞれ得意なスタイルがあり、どのような滑りを目的にするかで選ぶとよいでしょう。
ショートスケートボード
ショートスケートボードはボードを自在に回したり、障害物を利用してトリックしたりするスタイル全般に使用されるスケボーです。スケボーと聞いて思い浮かべる、最も基本的な種類でしょう。
デッキサイズは狭く短いです。スピードが出るハードウィールと高性能ベアリングを基本のカスタマイズとします。安定性がなく、強く振動が伝わる特徴からクルージングには不向きでしょう。ショートスケートボードは、これからさまざまなトリックに挑戦したい方におすすめです。
ロング(サーフ)スケートボード
ロングスケートボードは、サーフィンやスノーボードに乗ったときの感覚やフォームに似せられて作開発されました。そのため、別名「サーフスケートボード」とも呼ばれるスケボーです。ショートスケートボードよりもボードが長く、安定性があります。サーフィンやスノーボードの陸上トレーニングとして有効なことから、多くの横乗りスポーツ好きから人気のあるスケボーでしょう。
広いデッキサイズや振動が伝わりにくいソフトウィールが特徴です。跳んだり回ったりするトリックには不向きですが、安定性を利用したクルージングやボードの上でステップを踏む(ダンシング)スタイルを得意とします。
クルーザースケートボード
クルーザースケートボードは快適性に特化したスケボーです。そのためショートスケートボードやロングスケートボードのように派手なトリックがなく、スタイルにも左右されません。
大きく柔らかいソフトウィールを使用しており、安定した滑りができます。主に気分転換や街乗りとして人気のあるスケボーです。またデッキの全長が短く、軽くて持ち運びに便利なことも人気の理由でしょう。
ショートスケートボードのスタイルは2種類
ショートスケートボードのスタイルはストリートとパークがあります。どちらもオリンピックなどの大きな大会にも採用されるスタイルで有名です。トリックの技術を競うスタイルですが、大きく異なるのは競技する地形でしょう。
ストリート
ストリートは街中をスケボーで滑ることから名付けられました。主に階段の手すりや縁石などの障害物を利用します。障害物をセクションと呼び、各セクションでスケボーを回したり滑らせたりしながら技術を競う競技です。
ストリートに向いたショートスケートボードは、どれも小さなパーツを使用します。平らな地面での滑りよりもトリックの技術を競うため、軽くて回しやすいスケボーが適正です。
パーク
パークはセクションを設置しませんが、コース全体がお椀状の地形です。傾斜を利用した急加速から空中に高く舞い上がり、トリックの技術や着地の美しさを競います。
パークの中心となるのが高いジャンプです。高く舞い上がるほど余裕をもってトリックに挑めます。そのため、傾斜で加速しやすい高速ベアリングや小さく硬いウィールが人気です。
ショートボードのコンプリートモデル
ショートスケートボード選びに迷った場合には、ストリートとパークのスタイルから選ぶとよいでしょう。初心者の方の練習向けとして、それぞれのコンプリートモデルを紹介します。
●スケボー コンプリートセット
【Xadventureのおすすめポイント】
・デッキサイズを選択でき子供や女性にもおすすめ
・スタイルにあわせてウィールを85Aと99Aから選択可能
●EasyWay スケボー コンプリートセット
【Xadventureのおすすめポイント】
・プロ仕様の設計で滑りなれた方におすすめ
・101Aのハードウィールはトリックの練習に最適
ロング(サーフ)スケートボードのスタイルは4種類
ロングスケートボードは、ショートスケートボードとパーツ設計が大きく異なります。そのため回転系トリックやジャンプトリックは不得意です。そのかわりとして、自由な滑りを利用したさまざまなスタイルが開発されました。
フリースタイル
フリースタイルには、主にトリックとステップがあります。ステップは滑走中のロングスケートボードの上でステップすることから名付けられたスタイルです。踊っているように見えることから、のちに後述する「ダンシングスタイル」として確立します。
ロングスケートボードのパーツはどれも大きく重いものです。そのためジャンプトリックよりも、ボードを接地している状態から水平にずらす(スライド)トリックなどが人気でしょう。成功したときの見栄えは非常に迫力があり、周りからも注目されます。
ダンシング
もともとはフリースタイルに分類されます。滑走中のロングスケートボードの上でステップを踏むような姿から、ダンシングと名付けられました。ダンシングで見せる華麗な足さばきは、トリックの迫力とは異なる華やかさがあります。
またボードが大きく安定しており、跳んだり回ったりなどの激しい動きも少ないスタイルです。怪我の可能性も低く女性から人気があります。ダンシングに憧れてロングスケートボードを始めた女性も多くいるでしょう。
フリーライド
フリーライドとは、名前の通り自由に滑るスタイルを指します。さらに分類すると、ドリフトするようにターンするスライド、大きく踏み込んでターンするカービング。傾斜を利用してスピードを出すダウンヒルの3種類です。重心の落とし方や滑りの感覚がサーフィンやスノーボードに似ていることから、多くの横乗りスポーツ好きから人気のスタイルでしょう。
長くて硬いデッキや衝撃に強いウィール、大きく傾けられるトラックが適正パーツです。特にデッキが柔らかいと、ターン中の安定性がないため怪我や転倒の危険性があります。
クルージング
ゆったりと滑りたい時や移動用として滑るスタイルです。もともとクルージングでは、トリックやスピードのある滑りを求めたスタイルではありません。パーツはソフトウィールであれば滑走可能です。街乗りに使用する場合は、スピードよりも安定性を重視したパーツ選びがよいでしょう。
ロング(サーフ)スケートボードのコンプリートモデル
ロングスケートボードのコンプリートモデルを紹介します。快適に滑るフリースタイルやダンシング、クルージング向けと、スピード感のあるフリーライド向けの2種類です。
●【White Wave(ホワイトウェーブ)】ロングスケートボード
【Xadventureのおすすめポイント】
・丈夫で柔軟性のあるデッキを使用
・デッキサイズが広く安定性がありダンシング向け
●【Sector9】SIDEWINDER SERIES Lava Roundhouse
【Xadventureのおすすめポイント】
・フリーライドに適したパーツで設計されている
・ダウンヒルでの本格的なターンにおすすめ
クルーザーボードは2種類
クルーザーボードはクルージングに特化したスケボーです。スタイルは異なりますが、滑る目的にほとんど変わりありません。そのため種類はクルーザーと、クルーザーを軽量化したミニクルーザーと簡単に分類されます。
クルーザー
主にスケボーの気分転換や移動用として使用します。大きく幅広いソフトウィールは安定感があり、走行中に騒音や衝撃を感じにくい設計です。デッキは丈夫な木製が主流ですが、ミニクルーザーの流行からはプラスック製のものも増えました。
ミニクルーザー(ペニーボード)
クルーザーをさらに小さく軽量化したモデルです。近年では「ペニーボード」と呼ばれ有名になりました。小さく軽いプラスチック製のため持ち運びに便利です。
クルージング向けロングスケートボードやクルーザーボードよりもスピードが出ます。さらにデッキサイズが小さいため、バランス操作が難しいことが難点です。街乗りに挑戦する前には、通常サイズのクルーザーで滑りなれておくとよいでしょう。
クルーザーボードのコンプリートモデル
通常サイズのクルーザーボードと軽量化モデルのミニクルーザーボード。それぞれのコンプリートモデルを紹介します。大きくパーツを変更する必要がないため、こだわりのない場合はコンプリートモデルから始めるのがおすすめです。
●【ライフバランス】NEW STREET MOVE 30インチ クルーザーボード
【Xadventureのおすすめポイント】
・30インチのデッキサイズで初心者から中級者向け
・ABEC7の高速ベアリングを使用しておりスピード感のある滑りが可能
●ペニー スケートボード Classic Complete
【Xadventureのおすすめポイント】
・11色展開されておりデザインも豊富
・22インチで子供や女性でも乗れるサイズ
初心者のスケボー選びはコンプリートモデルがおすすめ
スケボーは滑る目的やスタイルによって細かいパーツを選びが非常に重要です。スケボー選びに悩む初心者は、まずコンプリートモデルでの練習をおすすめします。上手く乗れるようになったあと、自分の理想とするスタイルにあわせてパーツを交換しましょう。