サーフィンには欠かせないアイテムの一つ、サーフボード。その素材や形で乗り心地が大きく変わるため、サーファーが特にこだわるポイントでもあります。今回は、初心者が知っておきたいサーフボードの種類と、おすすめのサーフボードをランキング形式で紹介します。
サーフボードの種類とは
サーフィン初心者にとって、サーフボード選びは難しいもの。特に、素材や形、長さの選び方に困ってしまう人も多いのではないでしょうか。ここでは、サーフボードの種類や選び方について紹介します。
体型や波に合わせた多様なサーフボード
サーフボードには非常に多くの種類があります。例えば、サーファーの身長や体重によって適切なサーフボードのサイズはバラバラ。また、どのような波に乗るかによって適した素材や形が異なります。その為、さまざまなシチュエーションに合わせたサーフボードがあるのです。
サーフボードの選び方は?
まず、どのようなサーフィンをしたいかをイメージすると自分に合ったサーフボードが選びやすくなります。ダイナミックな技に挑戦したいならショートボード、安定感がありリラックスして楽しめるロングボード、初心者にもおすすめのミッドレングスなど、好みのスタイルから選んでみましょう。そしてその中で、さらに適正なサイズか、浮力はあるかなど、ディティールごとに選んでいくのがおすすめです。
サーフボードの長さを紹介
コントロールのしやすさ、安定感に影響するサーフボードの長さ。サーフィン初心者は、サーフボードの長さから決めるのがおすすめです。ここでは、サーフボードの長さについて解説します。
ショートボード
ショートボードは、一般的に5ft~6’4f(約180cmから195cm)程度の長さのサーフボードを指します。小回りが効くので、ダイナミック技を決めることが可能。保管や移動もしやすいです。しかし、浮力が少なくパドリングが大変な一面もあります。サーフィン初心者にはショートボードは扱えないとよく聞くのはこのためです。
ショートボードは、基本的に身長よりも15cmほど大きいものを選びます。また、体重は70kgまでが目安です。初心者がショートボードに乗る場合、幅が広めのものを選ぶと安定感がアップするのでおすすめ。
ミッドレングス・ファンボード
ミッドレングスは、ファンボードとも呼ばれ、ショートボードとロングボードの間の長さのサーフボードです。6’7〜8’3ft(約200〜250cm)程度の長さが一般的。ミッドレングスは、ショートボードとロングボードの良いとこどりなのも魅力。テイクオフが早く、小さい波から大きい波にまで対応でき、初心者にも最適です。
ミッドレングスは浮力が高く、安定感もあるので初心者にもおすすめ。初めてのサーフィンであっても、7ftほどのサーフボードなら扱いやすいのではないでしょうか。慣れてきたらショートボードに変えたいという人は短め、幅狭めにするとスムーズに移行できます。
ロングボード
ロングボードは、一般的に9ft(274cm)以上のサーフボードを指します。厚くて重みのある形状で、安定感は抜群。小さな波もキャッチするのがメリットです。ゆったりとリラックスして波乗りを楽しみたい人にはおすすめ。大きさもあり、重たいので扱いづらく、小柄な人や女性には慣れが必要です。
ロングボードは浮力、安定感があり、初心者におすすめ。体重は85〜90kg後半であっても問題ありません。また、ロングボードならではの技で、サーフボードの上を移動する「ノーズライディング」があります。ゆったりと波に乗りたい人におすすめです。
サーフボードの素材を紹介
サーフボードの芯を「ブランクス」と言い、ここに使われるフォーム素材もさまざまです。素材は年々改良され、今では抜群の浮力、ハイパフォーマンスを叶えるサーフボードも多数。ここでは、サーフボードによく使われる素材を紹介します。
ポリウレタン
サーフボードの最も一般的な素材であるポリウレタン。PU素材とも呼ばれています。この素材は多くのサーフボードブランドで採用。しっかりと重みがあるため、安定しやすくスピードも出やすいのが特徴です。
エクスパンダブルポリスチレン
エクスパンダブルポリスチレンはESP素材とも呼ばれ、ポリウレタンと並んでポピュラーな素材です。軽くて持ち運びがしやすく、丈夫な素材。軽いのでテイクオフも早く、コントロールもしやすいです。
XTR
「水を吸わないフォーム」として有名なXTR素材。PU素材やESP素材の約10倍もの密度でありながら、軽量な今話題の素材です。通常のサーフボードでは浸水により、フォームの劣化がみられますが、この素材は水を吸わないため耐久性も抜群。
カーボン
中空構造のため軽量で、尚かつ強度のあるカーボン素材。壊れにくいと定評があり、見た目もスタイリッシュで人気の素材です。中が空洞のため、乗り心地の好みが分かれる素材でもあります。
サーフボードの形を紹介
サーフボードの後ろ側、「テール」と呼ばれる部分にはさまざまな種類があります。見た目のデザインに惹かれる人も多いのではないでしょうか。コントロール性やスピードを左右し、サーフボード選びの基準にもなっているテールの形。ここでは、サーフボードの形を紹介します。
ラウンド
角のない丸い形状の「ラウンド」。ターンの際に抵抗がなく、安定感もあります。ロングボードはノーズ、テールともに「ラウンド」の形のものが多いです。レジェンドサーファー、「ケリー・スレーター」もこの形を好み、愛用しています。
ラウンドピン
「ラウンドピン」は「ラウンド」よりも先端を尖らせたデザイン。より波のフェイスに食いつきやすく、大きな波やパワーのある波でその実力を発揮します。水の抵抗が少なく、テイクオフ時の安定感は抜群です。
スカッシュ
最もポピュラーな「スカッシュ」は、角のあるデザインです。面積が広いので安定感もあり、波をキャッチしやすい形。コントロールしやすく、プロが使用するハイパフォーマンスボードにも使用されています。
スワロー
テールがツバメの尾のように割れた形から名付けられた「スワロー」。面積が狭いので回転性に優れ、スムーズなターンが可能。小さな波とも相性が良く、小回りが利きコントロールしやすい形です。
フィッシュ
近年人気が高まっている「フィッシュ」。外側に向けて二つに分かれることでテールが広くなり、浮力と安定感に定評があります。さらに、パドリングが早くなり、テイクオフもしやすというメリットがあります。
サーフボードはどのように手に入れられる?
サーフィンに慣れてきたら、自分好みのサーフボードが欲しいと考える人も多いのではないでしょうか。サーフボードは、今やサーフショップだけではなく、オンラインでも販売しているので気軽に手に入れられます。ここでは、サーフボードを買える場所やそれぞれのメリットを紹介します。
サーフショップ
定番はやはり「サーフショップ」です。サーフスポットにお店があることがほとんどで、そのスポットに合わせたサーフボードを提案してくれます。また、サーフィンの関する情報や、知識を活かしてサーフボードを選んでくれるので初心者には特におすすめです。また、サーフショップがサーフボードのオンライン販売に対応していることも多いのでぜひチェックしてみてください。
オーダー
サーフボードを手に入れるとき、「オーダー」も主流な方法。自分の体型に合ったサーフボードに乗ることで上達も早くなります。デザインなどにもこだわれるので、オーダーを受け付けているディーラーに相談してみてください。
中古で探す
サーフボードは、壊れていなかったり、浸水していなければ中古でも十分波乗りを楽しめます。なかなか手が出せないサーフボードも、中古ならお手頃な値段で試せるので、チェックしてみてください。
おすすめブランドを紹介
サーフボードはサーファーにとって最も重要なアイテムです。さまざまなブランドから、多数のサーフボードが販売されており、どれを買えばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、サーフボード選びの参考にしたい、人気ブランドのサーフボードをランキング形式で紹介します。
DRAG
オーストラリアの人気サーフボードブランド、「DRAG(ドラッグ)」。有名サーファーが多数在籍していることでも話題のブランドです。スタイリッシュなデザインと常に最新のテクノロジーを搭載した高性能なサーフボードが人気を集めています。
Tudor Surfboards
レジェンドサーファー、「ジョエル・チューダー」によるサーフボードブランド。豊富なサイズがラインナップ。中でも、ロングボーダーのジョエルならではのこだわりが詰まったロングボードが人気です。
Channel Islands
「Channel Islands(チャネルアイランド)」は1969年に誕生し今も愛され続けるサーフボードブランド。有名サーファーも愛用している大人気のブランドです。カスタムオーダーが可能なサーフボードは要チェック。
LIBTECH
ハニカム形状の画期的な素材を使用したサーフボードで有名な「LIBTECH(リブテック)」。人気サーフボードブランド「LOST(ロスト)」とのコラボを実現した2021年モデルは大人気です。
JS INDUSTRIES SURFBOARDS
「JS INDUSTRIES SURFBOARDS(ジェイエスインダストゥリィサーフボード)」は、トップサーファーも愛用するオーストラリアのサーフボードブランドです。世界中のサーファーに愛されてきた「Blak Box」 シリーズから新たなモデルが誕生し話題となっています。
Justice Surfboard
1992年に誕生した日本発のサーフボードブランド、「Justice Surfboard(ジャスティスサーフボード)」。ハイパフォーマンスショートボードが有名。ワックス不要のクロコダイルスキンを採用した高性能なサーフボードが人気です。
まとめ
サーフィンをするにあたって、サーフボードの種類は重要なポイントです。乗り心地やパフォーマンス性を左右するサーフボードのサイズや形。それらを見極め、自分に合ったサーフボードを見つけてみてください。