茨城県神栖市の鹿島臨海工業地帯のコンビナートを間近に望む神栖総合公園スケートパーク。穏やかな雰囲気で初心者から中級者、家族まで楽しめる人気のスケートパークです。今回はそんな神栖総合公園スケートパークがおすすめな理由を紹介していきます。
初心者から楽しめるスケートパーク
スケートボードを始めたばかりの人は、パークと聞いたら周りを気にしてしまい、不安な気持ちになってしまうことがあります。そんな不安を抱えた人でも、のびのびと楽しめる理由について紹介していきます。
初心者でも安心の理由
神栖総合公園は、初心者であっても安心して楽しめる人気のスケートパーク。都内のスケートパークは利用者が多く、人同士がぶつかってしまう危険があるため、入場制限がかけられることも多いです。しかし神栖総合公園は、フラットスペースがとても広く設計されているので、安心して自由に滑れます。路面もコンクリートで作られているため、プッシュでパーク内を滑るだけでも楽しめます。設置してあるセクションは初心者向けの小さいものから上級者向けのものまで揃っているので、自分のレベルに合わせて練習することが可能です。
無料で施設を利用できる
都内の広いパークやセクションなどが充実しているスケートパークは、利用料金がかかることが多いです。1時間単位で料金設定しているパークも多く有り、時間を気にしながら滑らなければいけません。しかし、神栖総合公園は利用料金はかからず利用時間の制限もないため、時間を気にせずのびのびと滑れます。
密になりにくい
また、都内のスケートパークは利用人数が多く、人が密集するため自由に滑ることが難しいです。コロナの影響もあり、利用人数が多いスケートパークでは滑走時間を限定する措置をとっています。しかし、神栖総合公園は都内から離れているので人が密集する心配もなく、時間を気にせず安心して利用できます。人が密集していないこととパークの広さが、穏やかな雰囲気と開放的な空間を作り上げ、初心者でも安心して滑れるスケートパークとなっています。
リニューアルしたセクション
神栖総合公園スケートパークは広さを活かして、セクション同士の間隔を広く設置されています。さらにセクションの数も多いことから焦ることなく自分のタイミングでセクションにチャレンジできます。さらに、セクションは全てリニューアルされていて、鉄製の頑丈なものに統一。手入れが滞っているスケートパークのセクションは、木でできていたり、セクションが削れて危険な状態になっていることがあります。しかしそのような心配もなく安心してセクションにチャレンジできます。次に現在置いてあるセクションの名前と代表的な使い方を紹介。
ボックス
海外では「カーブ」と呼ばれていて、日本でも「カーブ」と呼ぶ人と「ボックス」と呼ぶ人に分かれます。一般的にストリートなどの縁石を「カーブ」、パークなどに設置されている長方形のセクションを「ボックス」と呼びます。セクションに初めてチャレンジするときはこの「ボックス」から練習を始める人が多く、スケートパーク内に小さめのボックスがあると、初心者でも練習がしやすいです。このボックスは主にグラインド(トラックをかける技全般)やスライド(デッキをかける技全般)に使われます。
マニュアル台
横に広い長方形型のセクションです。上にオーリーで乗り、テールマニュアル(後ろのウィールのみで進む技)やノーズマニュアル(前のウィールのみで進む技)をするのに使われます。この技はどちらも身体のバランスを崩さないことが重要。マニュアル台の高さが高いほど着地のバランスが取りづらくなり難易度が上がります。初めは高さの低いものから徐々に高さを上げていく練習方法が効果的。この公園に設置されているものは低いセクションなので初心者の練習には最適です。
バンク
傾斜になっているセクション全般のことを指します。人によって様々な使い方がありますが、「傾斜を利用して高く飛ぶ」「傾斜の頂点で折り返してフェイキー(後ろ向きのスタンス)に切り替える」などが一般的な使い方です。フラット(地面が平行な場所)でできるようになった技を、バンクを使ってチャレンジしてみましょう。
バンクtoバンク
先ほどのバンクの傾斜が頂点に達した際に、反対側にも同じ対称の傾斜があるセクションです。こちらも使い方はバンクと同じく様々な使い方がありますが、一般的にはターンや高く飛ぶために使われます。着地が平行ではなくなりバランスを崩しやすくなるので、バンクよりも高難度。
フラットレール
直接地面に設置されている棒状のセクションです。断面に関しては角の場合と丸の場合両方があり、グラインド(トラックをかける技全般)やスライド(デッキをかける技全般)に使われます。ハンドレールなどの練習として使われることも多いです。一番怪我が多いセクションになるので、初めてチャレンジするときはフラットレールを扱える人に教えてもらいながら行うなど、充分に気を付けましょう。
アール
湾曲の形状をしたセクション。パンピング(湾曲した斜面でボードに勢いをつける動作)やドロップイン(湾曲した斜面の頂点に後輪をかけてからスタートする動作)など、スタートやターンに使われることが多いです。初心者は、角度がゆるいアールを使って湾曲している路面のバランスに慣れていく練習ができます。
駐車場など公園内の便利な公共施設の紹介
神栖総合公園はスケートパーク以外にも、有料のサッカー場、3on3バスケットコート、ランニングコース、大きな広場などが併設している総合公園です。その中から便利な併設の施設を紹介します。
併設された駐車場
神栖総合公園には併設された駐車場が有り、車での移動に便利。スケートボードは荷物が大きく大人数で行く際などには、車での移動がおすすめです。
自動販売機やトイレなども完備
公園内には自動販売機も設置されていて、スケートの間の水分補給に困る心配もありません。また、歩いて5分ほどの距離にコンビニエンスストアもあるので、軽食や足りないものの調達に便利です。また、公園内にはトイレも併設されています。
利用上のルールは事前に確認を
スケートボードを利用できる場所は限られています。各パークによって利用上のルールなども違い、トラブルを避けるためにも事前に確認を取りましょう。神栖総合公園ではヘルメットやプロテクター着用の推奨、場内での飲酒や喫煙の禁止など、ルールが定められています。また、施設内での事故などについても、全て自己責任となるため、悪天候で滑走路の状態が悪い時などには充分に注意が必要です。
スケートボードが許されている場所は、その土地で昔から滑っているスケーターたちの努力によってできた施設がほとんどです。スケートボードが利用できる場所をなくさないためにも、決められたルールを守り、安全に楽しく滑りましょう。
夜は工場夜景スポットとしても有名
神栖総合公園は鹿島臨海工業地帯のコンビナートの間近にあることから夜景がきれいなスポットとしても有名です。併設された駐車場から化学工場・発電所・製油所を見渡せます。工場夜景スポットですが夜間でも人通が多く、公園内が夜間でも街灯で照らされていることから、防犯上も安心感を持ちながら夜景を眺められます。そのため懐中電灯などを持ち歩く必要なく、ゆっくりと歩きながら夜景を眺めることができ、おすすめの夜景スポットです。
神栖総合公園の基本情報
住所:〒314-0116 茨城県神栖市奥野谷6170-16
利用時間:日中
アクセス:(車)東関東潮来ICから車で30分、(電車)JR鹿島線鹿島神宮前駅からタクシーで30分
料金:無料(サッカー場のみ有料)
駐車場:有り
まとめ
初心者でも安心して利用ができ、周辺施設も充実、無料で誰もが利用できる「神栖総合公園スケートパーク」の紹介をしました。スケートボードはオリンピック種目にも正式に採用され、競技人口もそれに伴い増加してきています。都内の近くて無料のパークも便利ですが、休日に友人や家族と郊外にある混雑しない広いパークで、のびのびとスケートを楽しんでみてはいかがでしょうか。