スケボー初心者が初めに習得したい基本の技、「ショービット」。最も簡単で、有名なトリックですが、成功させるにはコツが必要です。今回はスケボー基本の技「ショービット」の種類やコツ、練習方法まで紹介します。
ショービットとは
ショービットはスケボーの基本の技のひとつ。スケボーに乗ることに慣れてきたら練習を始める人も多いのではないでしょうか。ここでは、「ショービット」の説明や、意味を紹介します。
デッキを180°回転させる技
ショービットは、後ろ足を使ってスケートボードを180°回転させるトリックです。体の向きは変えずにデッキだけを回転させるのがポイント。ショービットを覚えると、他のトリックにも応用ができるので、初心者が最初に覚えたいトリックです。
ショービットの意味は?
ショービットは英語のスラング「Shove it」から来ています。意味は「乱暴に前に押し出す」、「くたばれ」などで、省略して「Shuvit」と表されることもあるようです。
ショービットの流れを紹介
ショービットはスケボーの基本的なトリックですが、デッキを回転させることが難しく、最初は苦戦してしまうことも少なくありません。しかし、ショービットの流れを把握すれば成功率が上がります。ここでは、ショービットの基本的な流れを紹介します。
基本のスタンスはレギュラーとグーフィー
スケボーのスタンスとは、乗り方のこと。スタンスには、レギュラーとグーフィーの2種類があり、乗る人の利き足によって変わってきます。スケボーのデッキには、ノーズ(前方)とテール(後方)があり、ここに片足ずつ置くのですが、どちらの足をノーズに置くかで、スタンスが決まるのです。
一般的に利き足でコントロールをするので、利き足をテール側に置くのが基本。右足がテール、左足がノーズのスタンスがレギュラーです。その逆で、左足がテール、右足がノーズのスタンスはグーフィー。多くのトップスケーターはグーフィーのスタンスを採用していることが多いそう。自分のやりやすい方で挑戦してみてください。
デッキをしゃくる
ショービットは、しゃがみ込んでから、体を伸ばしてジャンプする瞬間に、後ろ足でデッキをしゃくるのがポイント。「しゃくる」とは、テールを足の指で掴むように後ろへ蹴り出すイメージです。ここで、テールが地面につかないように意識すると成功率が上がります。
デッキをキャッチ
デッキを蹴り出し、回転したら前足でをキャッチし着地します。この時、膝のクッションを使い、重心をぶらさないように意識してみてください。回転したデッキに乗るのは怖いもの。初めはゆっくり目のスピードで試してみるのがおすすめです。
ショービットの種類を紹介
スケボーの基本的なトリック、ショービット。実は、ショービットの名前がつくトリックは数多く存在しています。ここでは、ショービットの種類とその特徴を紹介します。
ショービット
最も基本的な技、「ショービット」。後ろ足を使ってスケートボードを180°回転させるトリックです。回転系トリックの中で初めにこのトリックに挑戦する人が多く、他のトリックにも応用が出来ます。
ポップショービット
デッキを空中に弾き上げ、デッキを回転させる「ポップショービット」。ショービットとオーリーの要素を併せ持つトリックです。ショービットと区別するため、「ポップ」とも呼ばれています。
フロントサイドショービット
「フロントサイドショービット」は、ショービットの回転方向を逆にして前に回すトリック。体の前にデッキを回すので、難易度は高めですが、後ろ足の使い方をマスターすれば、簡単にこなせるようになります。
360ショービット
ポップショービットは半回転なのに対し、「360ショービット」は、デッキを一回転させるトリック。挑戦する場合は、デッキを一回転させるところから始めるのがおすすめ。難易度が高い分、成功すれば注目を浴びること間違いなし。
フロントサイドビッグスピン
「フロントサイドビッグスピン」は、フロントサイドショービットをしながら、体も180°回転させるダイナミックなトリック。また、反対側にデッキを回す「バックサイドビッグスピン」も有名です。
ショービットの練習方法を紹介
スケボーを漕ぐ「プッシュ」やノーズを左右に振って前に進む「チックタック」が出来たら挑戦したい「ショービット」。スケボー初心者におすすめのトリックです。ここでは、ショービットの練習方法を紹介します。
止まった状態での練習
スケボーの扱いに慣れていない初めの時期は、止まった状態での練習がおすすめです。止まった状態で、デッキを180°回転させたり、後ろ足でしゃくる動きを身につけると、走りながらのショービットもスムーズに出来るようになります。ショービットはしっかりデッキを回すことが成功の鍵。ぜひ練習を継続してみてください。
走りながらの練習
止まった状態でのショービットに慣れてきたら、実際に走りながらのショービットを練習します。初めはスピードを落として、慣れてきたら通常のスピードで滑ってみましょう。走りながらデッキを回転させるにはコツが必要。前足に重心をかけ、後ろ足でしゃくるようにします。
ショービットのコツを紹介
スケボーの基本の技、「ショービット」。しかし、デッキを回転させたり、回転するデッキに着地したりと、初心者には難しいと感じることもあるかもしれません。ここでは、初心者が知っておきたいショービットのコツを紹介します。
重心をずらさない
ショービットを始め、スケボーのトリックには重心が大事な要素となってきます。重心をぶらさないようにするには、真上にジャンプするのを心がけましょう。また、ジャンプ時に腕を振り上げることで、体が安定し、その後の動きもスムーズに行えます。
足の位置に注意
ショービットをする際は、前足はノーズのビスを踏みつけるように置くのがポイント。ここに足を置くことでバランスが安定します。後ろ足はテールの端です。また、つま先が少しはみ出るように足を置くと回しやすくなるメリットも。
怖いという気持ちをなくす
ショービットは、回転するデッキを捉え、着地するトリック。慣れないうちは恐怖心を抱く人も多いはず。しかし、怖いという気持ちから、十分に回転させられないまま行うと、失敗や危険なことも。そういった気持ちをなくすには数をこなすのが一番です。最初はゆっくり、着実に、慣れるまでとにかく練習を重ねましょう。
ショービットでありがちな失敗と改善点を紹介
ショービットのコツを意識していても上手くいかなかったり、もう少し上達したいという人も多いのでは。ここでは、ショービットでありがちな失敗と、改善点を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
デッキが前に飛ぶ
デッキが前に飛んでしまう場合、強くしゃくっている可能性があります。また、重心が後ろ側にある状態かもしれません。少し背中を丸めると、体の真下でデッキが回るようになります。
デッキが後ろに飛ぶ
デッキが後ろに飛んだり、ひっくり返ったりする場合、ノーズを浮かせてからしゃくるようにしてみましょう。ノーズを浮かせることによって、回転軸が安定し、成功率が上がります。
キャッチができない
回転はするものの、デッキをキャッチできない場合は、デッキの動きをよく観察してみましょう。飛んだ時に、デッキの動きに合わせて着地するイメージです。
まとめ
スケボーの基本のトリック「ショービット」。後ろ足を使ってスケートボードを回転させるシンプルなトリックですが、さまざまなトリックに応用が可能。ぜひ、コツを掴んでショービットを成功させてください。