東京オリンピックで初めてオリンピック種目となったサーフィン。先日エルサルバドルで行われた「ISAワールドサーフィンゲームス」で出場選手が決まり、話題となりました。今回は、東京オリンピックに出場するサーファーや、サーフィン種目の見どころを紹介します。
史上初めてサーフィンがオリンピック種目に
1896年に初めて開催され、長い歴史を持つオリンピック。今回開催される東京オリンピックで初めてオリンピック種目となり注目されている「サーフィン」。ここでは、トップレベルのサーファーたちによる「サーフィン」の採点方法やスケジュールを紹介します。
サーフィンの採点方法とは
東京オリンピックでは、全てのサーファーがショートボードを使用します。競技時間は20分~30分。4人ずつで競技を行う「4メンヒート」方式を採用しています。時間内にやってくる波に乗り、ジャッジがライディングテクニックを採点。
最も得点が高い2本の合計点で競い、1〜2名が勝ち進むトーナメント方式になっています。波には数を乗れば良いというわけではなく、テクニックで得点が決まってくるので、サーファーそれぞれの得意技を繰り出せる波を見極められるかがポイントになってきます。
競技スケジュールは?
オリンピック種目の「サーフィン」は、2021年7月25日(日)から8月1日(日)までの間で行われます。コンディションが良く、サーフィンに適した波であれば、4日間で終了するスケジュールとなっていますが、コンディション次第でさらに日程が変更される可能性もあります。
サーフィン日本代表の「波乗りジャパン」とは
日本のトップサーファーたちが在籍する「波乗りジャパン」。今回のオリンピックに出場するサーファーも多く、注目を浴びています。ここでは、「波乗りジャパン」のメンバーや応援ソングを紹介します。
オリンピック代表選手も在籍
波乗りジャパンは、日本サーフィン連盟による日本代表チームです。世界で活躍する日本人サーファーたちで構成されており、オリンピック代表では五十嵐カノア選手や大原洋人選手、前田マヒナ選手、都筑有夢路選手が在籍。今注目のサーファー、村上舜選手や松田詩野選手も在籍しています。
公式応援ソングをチェック
波乗りジャパンの公式応援ソングは、人気アーティスト・Def Techによる「Surf Me To The Ocean」、大黒摩季さんによる「GET YOUR WAVE」の2曲です。YouTubeでは波乗りジャパンのメンバーのダイジェスト映像やメンバー同士の交流の様子が映し出された、オフィシャルビデオが公開されています。ぜひチェックして波乗りジャパンを応援してください。
オリンピックの日本代表選手とその世界ランキングを紹介
2021年6月に行われた「ISAワールドサーフィンゲームス」での結果で、オリンピック日本代表が決定しました。ここではオリンピック種目「サーフィン」を観戦する上で、知っておきたい日本代表の選手と、その世界ランキングを紹介します。
大原洋人(おおはらひろと)
大原洋人(おおはらひろと)選手は、1996年11月14日生まれの24歳(2020東京オリンピック出場時点)。13歳でプロサーファーとなり、数々の大会で好成績を収めています。千葉県長生郡一宮町出身。WSL(世界サーフィン連盟)によると、大原選手はクオリファイングシリーズのランキングで世界第54位となっています。
五十嵐カノア(いがらしかのあ)
五十嵐カノア(いがらしかのあ)選手は、1997年10月1日生まれの23歳(2020東京オリンピック出場時点)。日本人の両親の元、アメリカで生まれ育ち、3歳頃からサーフィンを始めました。日本代表としてオリンピック出場を視野に入れ、2018年に日本国籍を取得。WSLのチャンピオンシップツアーでのランキングは世界第6位となっています。
前田マヒナ(まえだまひな)
前田マヒナ(まえだまひな)選手は、1998年2月15日生まれの23歳(2020東京オリンピック出場時点)。ハワイのノースショアがホームブレイクです。ポルトガル・ナザレの大波を女性サーファーとして最年少で挑戦したことで知られています。WSLクオリファイングシリーズのランキングで世界第14位となっています。
都筑有夢路(つづきあむろ)
都筑有夢路(つづきあむろ)選手は、2001年4月5日生まれの20歳(2020東京オリンピック出場時点)。11歳からサーフィンを始め、17歳の時にWSLワールドジュニアチャンピオンとなりました。日本人女性として初めてWSLチャンピオンシップツアーに参加。チャンピオンシップツアーでのランキングでは世界第18位となっています。
世界の男子オリンピック代表選手を紹介
世界で活躍するサーファーたちが集まる東京オリンピック。ダイナミックな技やライディングが期待できます。日本の選手はもちろん、世界のトップレベルのサーファーにも注目したいところ。ここでは、世界の男子オリンピック代表選手を紹介します。
ジョン・ジョン・フローレンス
アメリカ代表のJohn John Florence(ジョン・ジョン・フローレンス)。1992年10月18日生まれの28歳(2020東京オリンピック出場時点)。WSLのチャンピオンシップツアーで2年連続でワールドタイトルを獲得しました。
イタロ・フェレイラ
ブラジル代表のÍtalo Ferreira(イタロ・フェレイラ)は、1994年5月6日生まれの27歳(2020東京オリンピック出場時点)。2019年のチャンピオンシップツアー「Billabong Pipe Masters(ビラボンパイプマスターズ)」で優勝し、世界チャンピオンとなりました。
オーウェン・ライト
オーストラリア代表のOwen Wright(オーウェン・ライト)は、1990年1月16日生まれの31歳(2020東京オリンピック出場時点)。過去にはパイプでの事故に巻き込まれましたが、見事復帰を果たします。その後、2019年の「Tahiti Pro Teahupo’o(タヒチプロタウポ)」で優勝しました。
世界の女子オリンピック代表選手を紹介
男子選手にもに引けを取らない女子選手。女子サーファーも、世界の強豪が勢揃いです。ここでは、世界の女子オリンピック代表選手を紹介します。
カリッサ・ムーア
アメリカ代表のCarissa Moore(カリッサ・ムーア)は、1992年8月27日生まれの28歳(2020東京オリンピック出場時点)。過去4度に渡り世界チャンピオンとなりました。2021年4月に行われた「RIP CURL Newcastle Cup」で優勝。
ポーリン・アドゥ
フランス代表のPauline Ado(ポーリン・アドゥ)は1991年2月14日生まれの30歳(2020東京オリンピック出場時点)。2016年にはWSLのクオリファイングシリーズで世界第9位。同年コスタリカで行われた「ISAワールドサーフィンゲームス」で銅メダルを獲得しました。
レイラニ・マクゴナグル
コスタリカ代表のLeilani McGonagle(レイナニ・マクゴナガル)は1999年11月14日生まれの21歳(2020東京オリンピック出場時点)。2019年にはWSLクオリファイングシリーズで世界第35位でしたが、2021年には世界第7位の好成績を収めました。
オリンピックの見どころは?
世界のトップサーファーが出場する東京オリンピック。史上初めて公式種目となったサーフィンに、今注目が集まっています。ここでは、オリンピック種目としてのサーフィンの見どころを紹介します。
ダイナミックな技
制限時間の縛りがある上、ひとつとして同じ波がない海での競技。サーファーたちは良い波を見極め、エアリアルやカービング360などダイナミックな技を繰り広げます。難易度が高く、質の高い技を繰り出すほど得点が入るため、各サーファーの技は見どころです。
トップサーファー同士の戦い
東京オリンピックに出場するサーファーは、世界トップレベルの強豪が揃っています。中には、世界チャンピオン同士の熾烈な戦いも。レベルの高いトップサーファー同士がどのような結果を導き出すかに注目です。
まとめ
いよいよ開催が近づいてきた東京オリンピック。サーフィンでは、世界で活躍するプロサーファーたちのダイナミックな技に期待が寄せられます。日本からも、実力派サーファーたちの出場が決定しています。どんな展開が待っているのか、今後の動きから目が離せません。