多彩なテクニックとトリックが魅力の「森中一誠(もりなか いっせい)」。こだわりのデッキやファッションを紹介。

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NIKE SBに所属プロスケーターの「森中一誠」は、多彩なテクニックとトリックが魅力。InstagramやYoutubeでも初心者向けのHOW TO動画をあげていることから、スケートボードを始めたばかりの人でも彼の活躍を目にすることが多いです。そんな彼のファッションスタイルや、こだわりのセットアップ、ストリートで撮影された映像作品などを詳しく紹介していきます。

テクニカルスケーター「森中一誠」

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まずはじめにInstagramやYoutube、ストリートなど幅広い分野で活躍する森中一誠のプロフィールやスケートボードを始めたきっかけを紹介します。

年齢・スタンスなどのプロフィールを紹介

名前:森中一誠(もりなか いっせい)
生年月日:1990年3月10日
出身地:京都府京都市
スタンス:グーフィー
得意技:マニュアル系全般

スケートボードを始めたきっかけ

初めてスケートボードに乗ったのは小学校高学年の頃、最初は座って乗るくらいの遊び感覚で乗ってました。13歳のとき、誕生日にスケートボードを両親に買ってもらい、周りの友達と一緒に本格的にスケートボードを始めました。最初は技の練習よりも、スケートボードに乗ること自体が楽しく、技を決めるよりもスケートボード に乗って移動することを楽しんでいました。

そのため、オーリーやショービットではなく、ランニングプッシュ(走った勢いのまま板に乗る行為)やパワースライド(スケボーに乗りながらブレーキをかける技)を練習。現在のボードコントロールの高さや多彩なテクニックも、この頃の経験から生まれたものでした。

森中一誠のファッションスタイル

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ゆったりとしたボトムにTシャツ、深く被ったニット帽の印象が強い森中一誠。スケートボードをする際に動きづらくないように、重くないゆったりとしたシルエットのボトムを好んで着用しています。ブランドなどに決まったこだわりはなく、古着屋などで購入することが多いです。

気になる森中一誠のスポンサーは?

某有名シューズブランドからもサポートされている森中一誠。そんな彼のスポンサーを5つ紹介します。

NIKE SB

NIKE SBとは[NIKE Skate Boarding]の略称。世界的シューズブランドの[NIKE]の1997年に発足したスケートシューズラインです。「DUNK」や「Stefan Janoski」、「BLAZER」など世界中で愛用されている様々な種類のシューズを展開。Instagramなどでも「NIKE SB」と他ブランドがコラボしたシューズを発売すると、サポートされている森中一誠が着用して滑っている動画がアップロードされ、話題となっています。

GIRL SKATEBOARDS

GIRL SKATEBOADSとはスケート業界のイメージを変えるような、ポップでクリーンなデザインが特徴のスケートボードブランドです。2019年にGIRL SKATEBOARDSから森中一誠本人が京都のお寺や町並みからインスピレーションを受けてデザインしたグラフィックのデッキが数量、地域限定で販売され、話題となりました。

ROYAL TRUCK

ROYAL TRUCKとは「オーリーのときのテールの弾きが軽くなるトラック」がコンセプトのトラックブランド。GIRL SKATEBOARDSが大元のブランドになっているため、GIRL SKATEBOARDのデッキとの相性が良いです。森中一誠は横幅5.5のワイドタイプを使用しています。

RUSH BEARING

RUSH BEARINGとは、2007年に設立したスケートボードに特化したベアリングの(ウィールを回すためのパー)ブランドです。ベアリングは下位グレードは1,500円ほどのものから上位グレードは30,000円ほどのものまで様々。スピード感のある滑り、プッシュをする際の疲労の軽減などに期待できます。

MOMENTUM WHEEL

MOMENTUM WHEELとは、カナダ発祥のスケートボードのウィールブランドです。ウィールには主に6種類の形があり、森中一誠はCONICAL SHAPE(サイドがえぐられたような形状)のものを使用しています。

こだわりのセットアップとは?

次に森中一誠がこだわっているデッキのサイズやトラックの硬さ、ウィールのサイズなどこだわりのセットアップについて紹介していきます。

デッキのサイズ・交換頻度

デッキの横幅のサイズは8.125〜8.25を使用。森中一誠はデッキの横のサイズよりも縦の長さにこだわっています。縦の長さは短いものを使用。縦の長さが短くコンパクトであれば、ボードのコントロールがしやすくなり得意な多彩なテクニックがやりやすいです。

交換頻度は、パークで滑っている時は10日間、ストリートの作品の撮影では3日間、早ければ1日で板が折れてしまうことも。新しい板はしなりにくく、ストリートの作品の撮影は板にに負荷がかかりやすい技などが多いため、折れてしまうことが多いです。

トラックの硬さ・高さ

トラックを板に取り付ける際、締め付ける強さが硬ければ板は曲がりにくくなり安定するが操作性は落ち、柔らかければ曲がりやすくなり操作性は上がるが安定性は無くなります。

森中一誠はトラックの硬さを、前のトラックは柔らかくし、後ろのトラックを硬くセット。後ろのトラックが硬い方がマニュアルやオーリーで弾く際に板が安定しやりやすいためです。その分前のトラックを柔らかくすることで、プッシュのときの曲がりやすさなどを調節しています。

ウィールのサイズ

ウィールのサイズについては、53mmのCONICAL SHAPEのハードウィールを使用しています。CONICAL SHAPEとは地面とウィールの設置面が広い形状のこと。設置面が多い分スピードは落ちてしまうが、安定性が高まります。53mmというサイズも一般的なサイズよりも大きいため、より設置面が増え安定性がアップ。

ストリートの作品の撮影などで路面が粗い場所で滑ることが多く、そのときに板が安定することで技が決まりやすいため、このウィールを使用しています。

森中一誠のスポット探しの極意

ストリートスケートへの視線が厳しいこの時代に、どのようにして森中一誠はスケートボード の映像を撮るスポットを探しているのでしょう。実は森中一誠は自転車が趣味で、よく1人で自転車で遠出しています。その際にスケートボードができそうなスポットを見つけ次第写真を撮り、携帯にスポットばかりを集めたファイルに保存。

そのファイルを後日撮影者と確認し、ストリート作品の映像の構想を考えながら見つけたスポットで撮影をしています。渋谷などの有名な場所も良いですが、路地裏やマニアックな場所、使い方次第で撮影スポットになる自分好みの場所を選ぶのも彼にとっては重要な仕事の1つです。

森中一誠「オーリー」のHOWTO

HOWTO動画などの撮影協力にも積極的な森中一誠。こちらの動画でオーリーのコツについて詳しく解説しています!

しゃがみ込みすぎず、できるだけ力を抜いて、弾く時だけ後ろ足に魂を注いで弾く。そしてうまくできないときはムキにならずに一度他の技を練習したり、気分転換をすることも大事だと言います。上手くできないと、ムキになったり、体に力が入りすぎてしまうので参考にしてください。

森中一誠の参加作品

ここまで紹介した森中一誠ですが、たくさんの映像作品に参加しています。今回はそんな中からも有名な作品を3つ紹介していきます。

CITY POP

世界から注目されるNIKE SB JAPANの精鋭9人が登場する8分間の大作「CITY POP」。シティライトとクラシックなJ-POPが融合する独特な世界観が特徴で、この映像の中で森中一誠は一般のスケーターでは滑らないような場所で高クオリティなマニュアルを披露しています。

WAMONO

NIKE SB JAPANチームの初作品である「WAMONO」。琴や三味線の音楽とスケートボードの映像が融合し、スケートボードの映像なのに日本らしさを感じさせます。公開後、世界のスケートボードのメディアでも度々取り上げられ、日本のスケートビデオを代表する作品となっています。作品前半に出てくる森中一誠の超絶マニュアルは必見です。

森中一誠「PICK UP」

こちらの作品は、少し昔の映像になりますが、森中一誠の渾身のフルパートとなります。こちらの映像の中でも、超絶マニュアルを数々披露しています。そして普段はあまり見れないステア(階段)やダウンレール(階段の手すり)などの大技も見ることができ、引き出しの多さに驚かされます。

森中一誠のInstagramのアカウントはこちら

ここまで紹介した森中一誠はInstagramも積極的に活動しており、日々のスケートボードの光景や活動内容などをチェックできます。

Instagramアカウント:@isseimorinaka

まとめ

SNSやHOWTO動画のYoutubeなどでも目にする機会が多い森中一誠。彼のこだわりや映像に触れることで、彼のスケートボードに対する情熱が伝わってきます。現在、「VANTAN DESIGN HIGH SCHOOL」の「スケートボード&デザイン専攻」で講師も務めています。クリエイティブな彼の今後の活躍にますます目が離せられません。

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