サーフィンやスノーボードの上達に欠かせないサーフスケートボード。初心者向けに特徴やおすすめブランドアイテム3選を紹介!

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サーフスケートボードは波のない陸地でも、まるでサーフィンをしているかのような感覚でライディングできるように製造されたボードのこと。体重移動のみでターンをしながら前に進めます。今回は、サーフスケートボードの練習がなぜ、サーフィンやスノーボードの上達に有効であるのか、またおすすめの有名ブランドについて解説します。

サーフスケートボードとは?

スケートボードにはトリックをメインに行うボードや移動手段を目的としたボードなど様々な種類のアイテムがあります。サーフスケートボードとは、どのようなボードなのか。特徴や楽しみ方を含めて解説します。

スケートボードの種類について解説

スケートボードの種類は大きく分けて3種類あります。

1つ目は、トリックを行うためのスケートボード。階段や空中でトリックを決めるスタイルに使用されているボードです。車輪が固いのが特徴で、方向転換すには大きく重心移動をして、車輪の位置を動かす必要があります。

2つ目は、クルージングを行うためのスケートボードです。クルージングとは、街中を自由にライディングしたり移動を楽しむスタイルのこと。スケートボードで有名な「ペニー」もこちらの部類に入ります。車輪もトリック用のボードに比べると柔らかく、スピードを出しながら滑らかにライディングできるように製造されています。

3つ目が、サーフスケートボード。主にサーフィンを陸上で練習できるように作られたボードです。スノーボードの陸上トレーニングとしても活用されています。1つ目や2つ目のスケートボードだと、デッキと車輪を繋ぐ「トラック」という部分が固定されているため、デッキが傾くことはありません。しかし、サーフスケートボードは、特殊な構造のトラックを使用しており、重心移動をするとデッキが左右に傾くのが特徴です。左右の傾きの動きから推進力が増しスピードも上がることで、サーフィンやスノーボードのようなカービングターンを実現できます。実際に海や雪山に行かなくても年中練習をできるのは観力的なポイントでしょう。

サーフィンの上達に繋がる理由

サーフスケートボードは、サーフィンの本場であるオーストラリアやカリフォルニアにあるサーフィンスクールでも使用されています。では、なぜサーフスケートボードがサーフィンの上達に役立つのでしょうか。

1つ目はデッキの上で重心移動をしてカービングを行う動きがサーフィンで波に乗っている時の動きに大変近いといわれています。サーフィンは波に乗る瞬間に正しい姿勢を取る必要があります。そしてその姿勢をライディング中キープしなければなりません。波の上で瞬発的に正しいフォームを作るには陸の上で正しいフォームを体に覚えさせる必要があります。また海でサーフィンを楽しむ場合、1つの波に乗れている時間は数秒単位と非常に少ないですが、陸上なら何度でも練習できます。また、陸上で練習できるサーフスケートは「反復練習」が可能です。理想のライディングをイメージしながら継続的に練習を行うことは技術の向上に繋がります。

2つ目は、陸上で練習することによる筋力トレーニングです。反復練習をしていると足による重心移動を行っているため下半身の筋肉が鍛えられ、また、バランスを取ろうとすることで体幹も鍛えられます。筋力を強化することで瞬時に基本体勢を確立し、体幹をもとに安定したライディングを実現できるでしょう。陸上での練習は身体づくりの意味でもサーフィンの上達に有効的です。

スノーボードのカービングもマスターできる!

スノーボードのカービング上達には、膝の屈伸による重心移動「バンピング」と上半身の動きが必要です。「バンピング」とはボードが跳ねるような感覚で重心移動をすること。イメージは膝の屈伸で身体を上下に動かし、その反動でスピードを上げます。

スノーボードは傾斜がないと減速して止まってしまいますが、上手い人はこの「バンピング」という動作でスピードを出してカービングしています。サーフスケートボードの特徴であるデッキの傾きを利用し、バンピングの動作を反復練習できます。

サーフスケートボードの選び方は?

サーフスケートボードを購入したいけれど、どのようなアイテムを選ぶべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は、サーフスケートボードを選ぶ際に着目したいポイントを紹介します。

おすすめのデッキサイズは?

デッキのサイズには様々な長さあります。長さによって両足のスタンスの幅が異なってきます。サーフィンを行う際のスタンス幅は肩幅より少し広めが基本。このスタンス幅に近いフォームで陸上トレーニングを行うのがベストです。一般的にサーフィンの練習に良いとされているサイズは35インチ(約88.9センチメートル)以上です。

また、乗り心地に一番影響するのは前後にある車輪と車輪の距離幅。この距離が長いと安定感が増し、短いと旋回しやすいです。長ければ長いほどスタンス幅は広がり安定はしますがカービングのしやすさは劣ります。目指すライディングスタイルに適したサイズを選びましょう。

最適なトラックを選ぼう

サーフスケートを選ぶ上でトラック選びは非常に重要です。先述した通り、サーフスケートはトラックの可動域が普通のスケートボードと比べて広いのが特徴。ターンをする際、地面に対する安定感や反発力に最も影響を与えますのでしっかり選びましょう。

トラックには、高さが違う2種類があります。カービング性能が高い「HIGH」と安定性に優れる「LOW」です。自身のライディングスタイルに適した方を選びましょう。また、トラックの中に入っているバネが柔らかいと、デッキの動きもしなやかになりカービングを行いやすくなります。「トラックの可動域が大きくて動きが柔らかい」ことをポイントにアイテムを探してみてください。

スケートボードのカバーは必要?

スケートボードを収納するカバーやケースはマストアイテム。スケートボードを行う場所に移動するまでに電車や車を利用する際は、デッキや各パーツにダメージを与えてしまうリスクが潜みます。カバーを用いてしっかりと保護しましょう。

また長いボードであるほど重量も増えます。その場合は、リュックのように背負えるアイテムを選んで身体への負担を軽減させましょう。

人気ブランド「Carver」と「Yow」

サーフスケートの人気ブランドとして世界的な支持を得る「Crver」と「Yow」。両ブランドについておすすめアイテムも合わせて紹介します。

「Carver」ブランドとは

1996年、2人のサーファー、Neil CarverとGreg Falkによりロサンゼルスで設立されたブランド。サーフィンの練習を陸上で行うためのサーフスケートボードは圧倒的な人気を誇ります。「サーフィンに波は必ず必要、波の穏やかな日にもサーフィンを楽しみたい」という想いから誕生しました。

Carverならではの特徴は独自のトラックシステムにより「サーフィンに近いターンの反発を実現していること」。他のブランドでは、サーフィンの感覚は感じられますが、反発までは実現できていません。

Carverのトラックは3種類展開されていて、アイテムによってトラックの柔らかさが異なりデッキの傾きやすさなどにも違いがでてきます。どの種類を選んでもスムーズな乗り心地を実現してくれる独自の製造システムが、Carverの人気を集める理由の1つでしょう。

Carverのサーフスケートで街中を軽快にライディングしている様子が収められています。

Carverおすすめアイテムはこちら
36.5インチ(約92.71cm)と長さのあるデッキのためボード上でのステップも楽しめるが、プッシュも苦にならない丁度良いサイズのアイテム。

【Xadventureおすすめポイント】
・青を基調としたデザインで海をイメージしやすい可愛いデザイン!

「Yow」ブランドとは

「Yow」は、「Your Own Wave」の略であなただけの波でどんな時にもサーフィンを楽しみたいという気持ちを叶えてくれるスペイン発祥のブランドです。Yowのスケートボードのトラックに使用されている「You System」は研究と工夫を重ね独自に開発されており、サーフィンにより近い感覚を陸上で味わえます。

2021年にトラックのシステムが更に改良され「Yow MARAKI System」が誕生。約5年間の研究を重ね、従来のトラックシステムの重要な部品を強化してして軽量化と耐久性を高めることに成功。サーフスケートをより安定したライディングで楽しめるようになりました。このようにサーフィンを愛する者がどこにいても楽しめるために日々探求心や向上心を抱き続けているブランドです。

“Yow Feelin good” Yowのサーフスケートでパーク内をライディングしています。

Yowおすすめアイテムはこちら
オーストラリアのサーフポイントの1つ、バイロンベイをイメージしたモデルです。デッキの上にはコルクが貼り付けられており、海上りに裸足のままライディングもできてしまうアイテムです。

【Xadventureおすすめポイント】
・デッキが幅広いため安定感抜群!
・イエローカラーで可愛らしいデザイン

デザイン豊富!人気ブランド別おすすめアイテム3選を紹介

サーフスケートボードには人気のブランドがいくつかあります。ブランド別におすすめのアイテムを3つ紹介します。

Gravity 

Gravityは1994年にカリフォルニア州で設立されたブランド。トラックには「スラスターシステム」を装備し、陸上でサーフィンにより近い感覚でのライディングを実現しています。

【Xadventureおすすめポイント】
・40インチで長さがあるためクルージングやダンスも楽しめる!
・カラフルで可愛いデザイン

Sector9

1993年にカリフォルニアで発祥したSector9。紹介するLava Roundhouseは7層メープル構造でデッキにしなやかさがあります。また、滑らかに動くトラックで素早いスムーズなカービングを実現。

【Xadventureおすすめポイント】
・バンピングの感覚を味わえるのでスノーボードの練習にも最適!
・オレンジのウィールがお洒落

Woody Press

Woody Pressはデッキ素材である木材の質感をそのままデザインに表しているブランドです。トラックに使われているバネが柔らかいため、脚力の弱い方でも少しの力でカービングターンを実現できます。早い動きににもゆったりした動きにも対応!

【Xadventureおすすめポイント】
・価格が安いのにCarverなどの人気ブランドに似たライディングを実現
・デッキはシンプルでステッカーなどで自己流にデザインできる

安いサーフスケートボードを手に入れるには?

サーフスケートボードを購入するデメリットとして、価格が高いことが挙げられます。少しでも安く購入するコツを紹介します。

中古品もチェックしてみる

サーフスケートボードを安く購入するには、メルカリやヤフーオークションなどのネットショッピングを活用しましょう。新品でなくても、ライディングに支障のあるダメージがない美品商品が多数出品されています。まず試しに買って乗ってみたいという方におすすめの購入方法です。

また、アウトレットで正規の値段よりも安く買えることも。おすすめ店舗は木更津のムラサキスポーツアウトレット。入荷のタイミングで足を運べば多数の商品の中から選べるでしょう。

サーフスケートの練習方法

初めてサーフスケートに乗ってみるとグラグラしてしまい立っているのにも精一杯なサーフスケート。初心者向けにまずどのように練習を始めたら良いのか紹介します。

正しいフォームを取得しよう

どのようなスポーツにも正しい姿勢は不可欠です。サーフスケートも正しい姿勢でライディングを楽しみましょう。サーフスケートにとって正しい姿勢は何かポイントを絞って解説します。

・前足はボードに対して真横になるように立ち、膝を曲げましょう。真横にすることで前足内側に重心がかかり、足の力がボードに伝わりやすくなります。力がしっかり伝わるとボードコントロールを安定させ、スピードもアップ。
・膝を曲げる時はお尻より低い重心になるようにし、体の中心から左右対象の足幅で立つようにしましょう。このフォームを取ると、自然と内股になるため体幹が安定し、バランスがとりやすくなります。
・下半身は固定したまま、顔と上半身は進行方向を向くように体を捻じりましょう。その際に、腕と肩は自然に上半身に沿わせるようにすることがポイント。

以上が基本姿勢です。このフォームをキープしたままライディングできるようにしましょう。

正しい体重移動を取得しよう

正しい姿勢を習得したら次は体重移動の基本を覚えましょう。正しいフォームをキープしたまま身体を前後に倒し体重移動することがポイントです。前足の膝が開くと後ろ足重心になってしまいスピード減速の原因になります。前足の膝は内側に入れるイメージでライディングしましょう。最初は遅いスピードで目線は進行方向、両手を肩の高さに開いてゆっくりターンすることを目指しましょう。

動画で練習方法をチェック!

「Yow」のボードで初心者向けに練習方法を解説しています。

まとめ

今回は、サーフスケートボードの種別や練習方法、またおすすめブランドになどについて紹介しました。シーズンのみではなく1年を通して楽しむことのできるサーフスケートボード。サーフィンやスノーボードの練習に励んでいる方は購入を検討してみることをおすすめします。

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