スケボーする上で足の動きは重要です。スケボーのコントロールに影響し、スケシューは揃える道具の中でも優先したい道具でしょう。有名ブランドのナイキやヴァンズなど、初心者にもおすすめする安いスケシューを紹介します。話題のワークマンも紹介するので、自分にあったスケシューを選びましょう。
スケシューにおすすめの素材は「革」
スケシューの素材をチェックしましょう。スケボーを滑れるようになり、これからトリック(技)の練習にステップアップしたい方も多くいます。しかし、間違った素材を選んでしまうと上手くトリックができなかったり、スケシューそのものがぼろぼろになったりするでしょう。最悪の場合スケシューが破れてしまい、そのたびに新しいものに買い換える必要があります。
靴にはさまざまな素材が使用されますが、スケシューには革素材がおすすめです。革素材は耐久性があり、破れや汚れに強い特徴をもちます。さらにスケボーに適合させるために、革素材を加工して使用したスケシューが人気です。おすすめの革素材とあわせて、スケボーに適さない素材も紹介します。
スエード素材
仔牛や山羊の革から作られた素材です。裏面をサンドペーパーで毛羽立たせた革で、柔らかく高い耐久性をもちます。デッキテープ(スケシューとデッキのグリップ力を高めるテープ)とは相性がよく、他の素材より滑りません。高い摩擦力でグリップし、滑走やトリックに必要なボードのコントロールが簡単に可能です。
ヌバック素材
牛や豚の革の表面をサンドペーパーで毛羽立たせた素材です。高い柔軟性や耐久性、デッキテープとの相性のよさなど、スエード素材と同じ性能をもちます。
原材料や製法が異なるため、大きな違いは毛羽の長さに現れるでしょう。スエード素材は毛羽が長く、革そのものは薄めの素材。それに対してヌバック素材は毛羽が短いため光沢感があり、革そのものは厚めで破れに強い素材です。
スケボーにおける性能差はほぼ見られないスエード素材とヌバック素材。しかし見た目の高級感や、牛や豚の革で製造されることからヌバック素材のスケシューは高価格で販売されます。安くて高性能なスケシューを求める方はスエード素材がおすすめです。
スケボーに適さない素材
スケボーに適さない素材といえば、耐久性が弱く滑りやすい素材です。エナメルやナイロンなどの合成繊維は軽くて丈夫であり、見る人に上品な印象を与えます。そのため多くの方が愛用する靴でもあるしょう。しかし合成繊維は滑りやすく、転倒や怪我の恐れがあります。
布や綿などの天然繊維は現在どの靴にも使用される素材で、快適な通気性が人気の理由でしょう。価格も安いものから高いものまで幅広く「スケシューにするために安い靴を買ったら天然素材だった」という方も多くいます。
天然素材の弱点は耐久性です。トリックの起点技では靴をデッキに擦り上げる必要があります。そのたびに靴にダメージが与えられ、破れに繋がるでしょう。結果、新しい靴を買い直したり、怪我をしたりとデメリットばかりが発生します。
スケシュー選びで大切な2つの機能
素材が決定した次は機能性から選びましょう。スケシューの機能性がスケボーで重要とされる理由は、スケボーのコントロールと身体への負担に影響するからです。そのためスケシュー外側底面のアウトソールと内側底面のインソールは実際に履いてチェックすることをおすすめします。
履き心地とグリップ力はアウトソールで決まる
地面との接地面であるアウトソールは履き心地とグリップ力に影響します。通常の靴がつま先にかけて反り上がっているのに対し、スケシューはアウトソールが平面。コントロールに大切なスケボーの感覚を足裏全体でとらえるためです。
アウトソールを平面にすることで、デッキとの接地面積が広がります。溝を細かく設計することでデッキとの摩擦を強め、さらにグリップ力が向上するでしょう。
クッション性とサイズ感はインソールで決まる
スケボーは跳んだり回ったりと、想像以上に大きな衝撃が身体に伝わります。日常生活でもあわないインソールを使用すると足首や膝、さらには腰や肩にまで悪影響が発生するでしょう。インソールは足裏が直接触れる部分で、スケシューにはさらに高いクッション性が求められます。
また靴のサイズ感も重要です。サイズがあわないと靴の中に空間が発生し、靴ずれや間違ったコントロール感覚を覚える原因になります。疲労や怪我を避け、早く上達するためにもスケシューのインソールは柔らかくサイズのあったものを選びましょう。
初心者からプロまで人気のスケシューブランド5選
日常生活でよく見られるスニーカーブランドにも、スケシューに注力したブランドが数多く存在します。安いスケシューでも機能性のよいものから、タウンユースでも穿けるデザイン性の高いものまで幅広く販売され人気です。
初心者がスケボーを始めるためのスケシュー選びに悩んだ場合、信頼できる人気ブランドのスケシューをおすすめします。世界で活躍するプロスケーターも愛用し、その信頼性は高いものでしょう。そんな人気のあるスケシューブランドを5つ紹介します。
NIKE SB(ナイキSB)
ナイキは、スポーツブランドで知らない人は居ないほどの世界的大ブラン。さまざまなアスリートがナイキのスポーツグッズを愛用し、その機能性は高い信頼性を誇ります。
そんなナイキがスケボー商品のみ開発、展開したブランドが「ナイキSB」です。東京オリンピック出場の平野歩夢選手や堀米雄斗選手がナイキSBのスケシューを着用しています。これから始める初心者から世界で活躍するプロまで使用できる、信頼性の高いスケシューでしょう。
VANS(ヴァンズ)
ヴァンズのシンプルで洗練されたデザインは非常に人気があります。近年の日本では10代の男女を筆頭に日常生活で使用される場面が多く見られるほどです。
もともとヴァンズはアメリカのスケボーブランドから展開されました。販売される靴は、どれもスケボーのために工夫されたスケシューばかりです。強化指定選手の小川希花選手が着用しており、プロスケーターが認めるほどの性能。デザイン性と機能性の高さから、選んでも間違いのないスケシューです。
DC Shoes(ディーシーシューズ)
アメリカのプロスケーターによって設立された人気ブランドです。現在世界ランク1位のナイジャヒューストン選手が開発サポートに携わり、シグネチャーモデルを販売したことでも有名でしょう。日本では、女子世界ランク1位であり東京オリンピック出場が決定した岡本碧優選手が愛用しているスケシューです。
ディーシーシューズから販売されるスケシューの特徴は、抜群の機能性と誰もがディーシーシューズとわかる大きなブランドロゴでしょう。プロスケーターが生んだブランドであるため、分厚い生地は耐久性がありクッション性もあります。多くのスケシューに「DC」のブランドロゴが刻印されており、誰が見てもブランドを認識できるデザインです。
LAKAI(ラカイ)
ラカイは「スケボー界の伝説的存在」と呼ばれたプロスケーター、トニーホークが愛用するスケシューで有名です。同じく、息子でありプロスケーターのライリーホークも愛用しており、親子のプロスケータを筆頭に多くの世界的プロスケーターがラカイをサポートします。
日本ではオフィシャルサイトが2020年4月に設立されたばかりです。スケボーのために作られた豊富な機能性やタウンユースでも使えるシンプルなデザイン性は、今後日本での流行に期待がかかるスケシューでしょう。
adidas(アディダス)
ナイキと同様に、国内外のさまざまなアスリートをサポートするスポーツブランドです。主に海外のプロスケーターからサポートされていましたが、2020年にはプロライダー三本木心選手のシグネチャーモデルが販売されました。日本でアディダスから販売されるシグネチャーモデルは、三本木心選手が初めてです。
5,000円以下で買える!コスパのよいスケシュー4選
「スケシューが欲しいけどスポーツブランドはどれも高くて買えない」と悩む方に向けて、5,000円以下で買えるスポーツブランドのスケシューを4つ紹介します。各ブランドがスケシューとして販売しているもので、信頼できる商品ばかりです。さらにラフなスタイルを求める方のために、スリッポンの形状をしたスケシューも紹介します。
【NIKE SB(ナイキSB)】ブレーザーコート
シンプルなデザインでファッション性も高いスケシューです。柔軟性とグリップ力を向上させるためにゴム素材を使用しています。ゴム素材特有の耐久性は汚れや破れに強く、伸縮性は足のサイズにしっかりフィットするでしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
・強い耐久性で長期間しようできる
・シンプルな色と形でどんなファッションにも似合う
【DC Shoes(ディーシーシューズ)】INFINITE TX
ディーシーシューズ特有の生地の厚さは低価格でも実現可能です。クッション性が高く、大きな衝撃からも足を守ります。つま先部分にゴム素材を使用しており、トリックの練習でも耐えられる設計でしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
・クッション性がよく衝撃に強い
・ワントーンの色と小さなロゴでシンプルなデザイン
【adidas(アディダス)】コロナド
快適さと機能性の両方を兼ね備えたスケシューです。ソールの柔軟性もあることから、高いパフォーマンスでスケボーを楽しめます。デザインは白とオレンジを採用しており、特にオレンジの優しい色味は女性から人気です。
【Xadventureのおすすめポイント】
・高性能で快適にスケボーを楽しめる
・ファッションを楽しみたい方向けの色展開
【CONVERSE(コンバース)】CS LOAFER SK
コンバースの靴の特徴であるキャンバス生地とスケボーに強いスエード素材を複合したスケシューです。スリッポンの形状で脱着が簡単にできます。
【Xadventureのおすすめポイント】
・形状がスリッポンで脱着が簡単にできる
・スケボーで傷つきやすいつま先やかかと部分にスエード素材を使用
スケシューはワークマンで代用できるのか?
ワークマンといえば、現場作業や工場作業向けに全国展開するワークショップです。作業用品は基本的に消耗品であり、ワークマンは低価格で開発、販売されています。非常にコスパのよいことからファッションやアウトドア、スポーツなどの本来とは違うジャンルでも使用される大人気ブランドです。そんなワークマンの靴はスケシューに代用できるのかを解説します。
ワークマンがスケーターから人気の理由
ワークマンが販売する商品の用途は作業用です。機能性が非常に優れており、高い耐久性や通気性は作業を快適にします。また、作業着特有のデザインをなくすことで若い年齢層にも人気です。現在ではワークマンの作業着をスポーツアパレルと遜色なく使用する方も多くいるでしょう。
その人気はもちろん、消耗品だからこそ安いスケシューを選びたいスケーターからも注目されました。近年販売された「高撥水キャンバスデッキシューズ」はスケシューの代用商品として大人気となり、現在も売り切れが続くほどです。
まずはスポーツブランドのスケシューがおすすめ
多くの人々から人気のワークマンですが、もともとスポーツ用に作られていないことをあらためて理解しましょう。特に激しい動きを繰り返すスケボーでは、通常の靴が酷い場合1日で破けるほど消耗が激しいスポーツです。結果として、短期間で何度も買う必要があります。
特に初心者におすすめしない理由は、上達が遅くなる可能性があるからです。代用品とスケボーのために設計されたスケシューでは、足裏でボードを捉える感覚が違います。安いといっても、スケボーブランドから販売されるスケシューがおすすめです。
安くても本物のスケシューを選ぶことが上達への近道
スケシューの選び方や取り扱うスポーツブランド、安いスケシューを紹介しました。ワークマンの機能性や価格設定はコスパがよく非常に魅力的です。しかし初心者がスケシューの代用品として履くと、上達が遅れる可能性があります。一つでも多くのトリックを習得するためには、安くても本物のスケシューを選ぶことが重要です。