【初心者向け】スケボーレールの乗り方を解説!練習用に持ち運び可能なレールも紹介

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スケートボードは軽快に滑るだけでなく、技の習得も楽しみの一つです。とくに障害物を利用した技は、多くのスケーターの憧れでしょう。今回は初心者向けのスケボーレールの乗り方や、具体的な練習方法を解説します。持ち運び可能で練習に便利なスケボーレールも紹介するので、ぜひチャレンジしましょう。

初心者でも練習しやすくなる!スケボーレールの基礎知識

スケボーレールは、失敗すると大きな事故や怪我に繋がる可能性があります。とくに初心者がスケボーレールに挑戦する場合は、まずスケボーレールについてよく知ることから始めましょう。基礎知識を理解するだけでも安全に練習でき、上達への近道にもなります。

スケボーレールとは?

スケートボードはもともと、街中で滑ることが始まりのスポーツです。そのスタイルは「ストリート」と呼ばれるほどであり、競技の中でもストリート種目が存在します。街中の縁石やボックス、階段の手すりなどの障害物をセクションと呼び、セクションを利用したトリック(技)で競う種目です。

スケボーレールとは長細い棒状のセクションを指します。階段の手すりや鉄パイプなどがイメージしやすいでしょう。不安定なスケボーレールは他のセクションよりも恐怖心を感じます。トリックの練習と同時に、恐怖心に打ち勝つための練習ともいえるでしょう。

スケボーレールの形状と特徴を知る

スケボーレールの形状は2種類にわかれます。円形の「丸パイプ」はデッキとの接地面が少なく、摩擦が小さいことから滑りがよいでしょう。スケボーレールの途中で停止することなく通過できます。しかし、安定したバランス感覚がないとトリックを失敗しやすい形状ともいえるでしょう。

逆に、平面の「角パイプ」は安定性があり、初心者にも練習しやすい形状です。しかしデッキとの摩擦が大きく滑りが悪いため、スケボーレールの上で停止する可能性があるでしょう。

このデメリットを解消するために、デッキとスケボーレールの接地面にワックスを塗る方法があります。手間とお金がかかるため、スケートパークのスケボーレールや、加工が施されたスケートボード専用のスケボーレールで角パイプを楽しむ方法がおすすめです。

スケボーレールは鉄素材がおすすめ

スケボーレールの素材は主にステンレスと鉄にわかれます。初心者はまず鉄素材のスケボーレールがおすすめです。ステンレスは鉄とくらべて滑りが悪く、酷いときには急停止のような引っ掛かりを覚える場合があるでしょう。そのため、スケートパークや販売されるスケボーレールにはスチールなどの鉄素材が多くみられます。

スケボーレールを練習する前に注意するべきこと3つ

スケボーレールを練習する準備として、注意点を3つ解説します。対策するだけでもスケボーレールの安全性は大幅に向上し、練習もしやすくなるでしょう。

階段のハンドレールは上級者向け

公共の場でスケボーレールを探すと、まず思い浮かぶのは階段の手すりです。プロスケーターが階段の手すりでトリックを決める姿は迫力があり、レールトリックと聞いて誰もが想像するでしょう。しかし階段の手すりは非常に危険で、初心者の練習には不向きなレールです。

階段の手すりのように傾斜のあるスケボーレールを「ハンドレール」と呼びます。ハンドレールは上級者向けのスケボーレールで、公共のほとんどはバランスのとりにくい丸パイプです。さらに、傾斜がありスピードがつきます。失敗すると平面な地面ではなくコンクリート上の階段に落下するため、大きな事故や怪我の原因になるでしょう。

逆に、平らな地面に対して平行なスケボーレールを「フラットレール」と呼びます。地面からパイプまでの高さも30cm程度で、ハンドレールよりも危険性は低いでしょう。初心者の練習にはフラットレールがおすすめです。

レールバーを取り付ける

実はスケートボードのデッキ裏は湾曲した形状です。そのため丸パイプのスケボーレールに乗ると、不安定でバランスを崩しやすいでしょう。

その対策としてレールバーが有効です。レールバーはデッキ裏端の、前後のウィールの間に平行に取り付けます。両端に2本のレールバーを取り付け、丸パイプとデッキ裏に生じる隙間を埋めるアイテムです。安定性を向上するだけでなく、デッキ裏の保護にも役立ちます。

ワックスを塗っておく

角パイプは安定した形状から、初心者におすすめのスケボーレールです。しかし摩擦による滑りの悪さがデメリットです。フラットレールでは助走の慣性で前進するため、途中で停止する可能性があります。さらにステンレス素材のスケボーレールでは、引っ掛かりを覚える場合もあるでしょう。

角パイプやフラットレール、ステンレス素材によるデメリットを防ぐためには、ワックスがおすすめです。ワックスが潤滑剤の役割を担い、デッキ裏とスケボーレールの摩擦を減らします。またレールバーと同様に、デッキ裏の保護にも役立つでしょう。

初心者向け!レールトリックの入門技を紹介

初心者向けの練習方法として、基本トリックやレールトリックの入門技を解説します。まずはスケボーレールに乗れることが大前提のため、ジャンプ技の「オーリー」は必ず習得しましょう。

覚えるレールトリックは大きく2種類。スケボーレールの上を、デッキで滑る「スライドトリック」と、トラック(ウィールをつなぐ金属パーツ)で滑る「グラインドトリック」です。どちらもレールトリックの入門技であり、今後の応用技や組み合わせ技につながるレールトリックでしょう。

レールトリックの起点技「オーリー」

まずはレールトリックの起点技であるオーリーを覚えましょう。スケートボードの前側をノーズ、後ろ側をテールと呼びます。デッキから見て、ビス穴から先端までの距離が長い方がノーズと覚えましょう。

オーリーとは、ノーズを上げて飛び上がるジャンプ技です。少しずつ高く飛べるように練習し、30cmほどまで上がれば問題なくスケボーレールに挑戦できます。

オーリーの練習方法は以下の手順です。

1.立ち位置はノーズ側のつま先をビスの手前に、テール側のつま先をテールの先端にあわせる

2.テールを一瞬地面に当てるほど踏み込み、真上にジャンプする

3.ノーズ側の足でノーズを進行方向にまくり上げる

4.上がってくるスケートボードの邪魔にならないよう、テール側の足を上半身に引きつける

初心者向けスライドトリック「B/Sボードスライド」

スライドトリックの入門技「B/S(バックサイド)ボードスライド」を解説します。B/Sボードスライドは、スケートボードをバックサイド(レールに対してノーズをお尻側)に90°回しながら侵入し、スケートボードの中心で滑るトリックです。

トリックに入る直前のエントリー(初期動作)は、スケボーレールをノーズ側でまたぎ、身体は進行方向正面を向きます。このエントリー方法はレールトリックの基本動作の一つです。できるようになると他のトリックにも応用できるため、何度も練習しましょう。

B/Sボードスライドの練習方法は以下の手順です。

1.エントリー方法はレールの右斜側から、上半身を左方向にひねりオーリージャンプで侵入する

2.レールをノーズ側でまたぎスケートボードを垂直に向ける。このとき身体は進行方向正面を向く

3.レール上では頭と腕を少し前に突き出し、スケートボードの中心でバランスをとる

4.レールから降りる直前に、スケートボードの向きをもとに戻し着地する

初心者向けグラインドトリック「F/S50-50グラインド」

グラインドトリックの入門技「F/S(フロントサイド)50-50グラインド」を解説します。F/S50-50グラインドは、スケートボードをフロントサイド(レールに対してお腹側)で侵入し、スケートボードの前後のトラックに50:50の重心をかけながら滑るトリックです。

応用技では片側にのみ重心をかけるトリックや、進行方向と逆向きの体勢でエントリーするトリックなどがあります。しかしF/S50-50グラインドでは、スケートボードを大きく回したり、不安定な体勢をとったりする必要がありません。グラインドトリックの入門技としては、最も練習しやすいレールトリックでしょう。

F/S50-50グラインドの練習方法は以下の手順です。

1.エントリー方法はレールの左斜側から、進行方向に沿って正面からオーリージャンプで侵入する

2.両トラックに対して均等に重心をかけ、レールから降りるまでバランスをとる

3.レールを降りる直前に、テールに少し重心をかけノーズを浮かせながら着地する

自宅で練習できる!おすすめのスケボーレール3選

レールトリックの腕を磨くためには、繰り返し練習が必要です。しかし、公共の場では理想的なスケボーレールはなかなか見つからず、スケボーパークに通う手間や時間を惜しむ方もいるでしょう。

手軽にスケボーレールを練習するためにおすすめのスケボーレールを紹介します。高さや安定性など、自分にあったスケボーレールを選びましょう。

【都村製作所】スケートボードセクションストリートスケートボードレール 角パイプ

国内のスケートパークのセクションを手掛ける都村製作所から販売されたスケボーレールです。高さは25、30、35cm3段階に調整でき、レール幅を広めに設計しているため初心者でも練習しやすいでしょう。

【Xadventureのおすすめポイント】
・初心者から上級者まで納得の設計で、安定した滑りができる
・1年間の無償保証付き

【MADD GEAR(マッドギア)】グラインドレール

耐久性に優れ、持ち運びも可能な丸パイプのスケボーレールです。高さ最低17cmに調節可能で、オーリーで高さをだせない初心者でも乗りやすい設計でしょう。

【Xadventureのおすすめポイント】
・4.9kgと非常に軽量で持ち運びが可能
・ピンの抜き差しで高さ調節が簡単にできる

【XTS(クロスティックスポーツ)】SB GRIND RAIL 68700

クロステックスポーツは、国内スポーツ販売会社ゼビオの開発研究を担当する会社です。丸パイプのスチール素材で設計されており、荷重は180kgにも耐えます。

【Xadventureのおすすめポイント】
・低価格で自分用のスケボーレールを持ちたい方におすすめ
・激しいトリックにも負けない耐久力をもつ

まとめ

初心者向けに、スケボーレールの選び方や乗り方、具体的な練習方法を解説しました。上達するためには、反復練習と恐怖心の克服が重要です。また、練習に便利なおすすめのスケボーレールも紹介しました。レールトリックを上達させる近道のために、ぜひチャレンジしましょう。

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