スケートボード初心者や、初めてスケートボードを購入しようとしている方にとって、どのパーツを選ぶといいのか、どのパーツが自分に合っているのかわからないでしょう。今回は、初心者が選ぶべきスケボーセットアップについて詳しく解説します。
初心者が選ぶべきスケボーセットアップとは
初めてスケートボードを購入するとき、次のようなセットアップがおすすめです。
- デッキ:約7.75インチ・キック弱め・平均的なコンケーブとシェイプ
- トラック:Low
- ウィール:約50〜54mm・硬さ約99A
- ベアリング:ABEC3・ABEC5
デッキ
スケボーセットアップに対する体形の基準は、身長150cm以上・足のサイズ24.5cm以上です。オーリーを始めとしたトリック用のスケートボードを購入したい方のアイテムなので、注意してください。
「デッキ」とは、スケートボードの板のことです。デッキは交換する頻度が高く、消耗品です。初心者のうちは難易度の高いトリックを行うことも少ないので、そこまでデッキに細かい条件を付けなくてもよいでしょう。
初心者がデッキを購入するときのポイントは、滑りやすいデッキで、約7.75インで弱めの反りのものを選ぶこと。また、デザイン性で選ぶのもよいでしょう。
選ぶときに注目したいポイントは「サイズ・キック・コンケーブ・シェイプ(ノイズやテールの大きさ)」です。スケートボードの扱いに慣れて2枚目を購入する際は、自分の好みのスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
トラック
トラックとは、デッキとトラック以外の他のパーツを連結させるための金属パーツです。これにより、ターンのしやすさや乗り心地なども大きく異なります。
トラックはデッキとは違い交換する頻度が低く、初期不良や折れるなどの不具合がない限り1年くらい使用が可能。せっかくであれば、最初から信頼のあるブランド品を選ぶのがおすすめです。おすすめのブランドは、業界内で信頼の高いVENTURE(ベンチャー)やTHUNDER(サンダー)。
トラックには、「Hi」「Low」という2種類の高さから選べます。初心者は、トリックがしやすいLowを選ぶのがおすすめです。デッキのサイズによって横幅が異なるので、購入する前に必ず確認しましょう。
ウィール(タイヤ)
ウィールを選ぶポイントは、サイズ・硬さです。サイズが大きい場合、地面との接地面積が多いため、安定性が増すメリットがあります。しかし、サイズが大きいと重たくなるので、トリックがしにくくなるデメリットがあるので注意が必要です。
初心者はバランスを重視して、中間サイズである53mmくらいを選ぶとよいでしょう。また、硬さも「パーク」「ストリート」両方で活用できる99Aや、トリック用のハードウィールがおすすめです。
ベアリング
ベアリングは、スピードを大きく左右するもので、ウィールにセットするパーツです。ベアリングの速さには、それぞれの段階による設定値があり、通常3・5・7の3段階があります。あまり見かけませんが、1・9などの特殊なものも存在。
速さの段階は、ABEC(エイベック)という表記の後に明記されており、ABEC5やABEC3といったものを選ぶのがよいでしょう。
ベアリングは精密であることから、耐久性・性能が優秀なものを選ぶと価格が高くなります。しかし、中途半端に値段の高いものや安いものは、性能か耐久性のどちらかが劣っている場合があるので、そのときは信頼・信用のあるブランドのほうが安心です。
安いものであれば「MINI-LOGO(ミニロゴ)」、中価格帯なら「NINJA BEARING(ニンジャベアリング)」、高価格帯なら「BONES(ボーンズ)」を選ぶとよいでしょう。
また、オイルを注す必要があるオイルタイプやメンテナンスが不要のグリスタイプなどがあります。
その他
これらのパーツの他にもデッキに貼って滑りにくくするグリップテープや、デッキ・トラックを固定するためのビスが必要です。これらはデッキを購入したときに付属品として付いてくることがあります。
アルミ製ではなくステンレス製のビスを選ぶと、さびづらく軽量です。しかし、スケートボードに使用するビスの本数は少ないので、大きな影響はありません。
また、普通のスニーカー・靴でオーリーを練習すると、穴が開いてしまう可能性もあるので、スケートシューズも準備しておくとよいでしょう。さらに、転んで頭を打つこともあるので、パッドやヘルメットなどを用意しておくことをおすすめします。
【スケボーセットアップ】初期費用はいくらかかるのか
スケートボードを購入するとき、一体いくらかかるのでしょうか。ここでは、パーツ別に買ったときの費用と完成品を購入したときの費用を紹介します。
スケートボードをパーツ別に買ったときの費用
スケートボード用品は、ブランドや品質によって値段が異なります。ここでは人気ブランドのセール品を含んだ最低価格と平均価格を紹介します。
最低価格(目安) | 平均価格(目安) | |
デッキ | 6,500円程度 | 10,000円程度 |
デッキテープ | 700円程度 | 1,000円程度 |
トラック | 6,000円程度 | 8,000円程度 |
ウィール | 2,600円程度 | 5,000円程度 |
ベアリング | 2,500円程度 | 5,000円程度 |
ビス | 400円程度 | 500円程度 |
上記に加えて、スケートボード用のスニーカーやプロテクターが必要です。さらにスケートボードを組み立てたり調整したりする場合は、工具が必要なため、工具を準備する必要があります。
スケートボードの完成品を買うときの費用
スケートボードを組み立てるのが面倒という方におすすめなのが、全てのパーツが組み立てられている完成品です。通称「コンプリートデッキ」といわれています。別々で売られているものと比べ、費用を抑えられて、完成されている状態で届くので、すぐに遊ぶことが可能です。
スケボーブランドのコンプリートデッキの相場は、約10,000円〜約19,000円。この価格よりはるかに安価なものもありますが、品質が保証されていないこともあるので注意が必要です。
価格だけで選んでコンプリートデッキを購入すると、「ウィールが回らない」「トラックの動きが悪くて曲がりにくい」といった初期トラブルが起きる可能性があるので、注意が必要です。
スケボーセットアップに関するQ&A
スケボーセットアップの手順や費用を紹介します。
スケボーセットアップ・組み立てる手順
スケボーセットアップ・組み立て手順は以下の通りです。手際よく行えば10〜20分ほどで完成します。
- ウィールにベアリングを取り付ける
- ベアリングをセットしたウィールをトラックに取り付ける
- トラックをデッキに取り付ける
スケートボードを購入した後にかかる費用
けがをしないためのプロテクターやスケートボードを入れるケース、壊れたパーツの交換など、必要に応じて費用がかかります。
プロテクターやケースは、自身の安全やデッキを守るために必要なので、費用をかけてもよいでしょう。パーツに関しては消耗して壊れてしまうので、そのパーツを交換するために費用がかかります。
まとめ
各パーツとも間違ったサイズのものを購入してしまうと再び買う必要があるので、しっかり確認してから購入しましょう。自分にピッタリのセットアップを組み立てて、スケートボードを楽しんでください。