ウェットスーツには体を守る役割があるため、サーフィンをする上でとても重要なアイテムです。その中でも、夏のサーフィンにおすすめなのがスプリングウェットスーツ。ここでは、スプリングウェットスーツの特徴や選び方について紹介していきます。
スプリングウェットスーツとは?
サーフィンやダイビングなど、マリンスポーツをに欠かせないのがウェットスーツです。このウェットスーツは、季節によって使い分けるのが一般的。スプリングウェットスーツは、その名の通り春から夏にかけてよく使われます。
スプリングウェットスーツとは
スプリングウェットスーツは、半ズボンタイプのウェットスーツです。生地は2~3mm程度の薄手であることが多く、気温や水温が高めの時に使うのが一般的です。サーフィンの他にも、ヨットやウェイクボードなどでも使われることがあります。
袖の長さは半袖と長袖があり、半袖のものはショーティー、長袖のものはロングスリーブと呼ばれます。
ロングスリーブスプリングは保温機能が高いため、水温は高いが気温が低めのときに使われます。また長袖のため、日焼けを気にする女性から大変人気があります。着用に向いている時期は、5月下旬~7月中旬と9月下旬~10月です。気温25~30度、水温20~25度くらいの日におすすめです。
ショーティースプリングは、半袖・半ズボンのウェットスーツです。ウェットスーツの中で、最も暑い時期に着用するタイプ。7月の気温25~30度、水温20~25度くらいの日におすすめです。
その日のコンディションによってスプリングを使おう
ウェットスーツには、海水や気温によって体温が低くなることを防ぎます。また、体温を一定に保つ役割があります。水に長時間つかっているときにこの保温効果が役立つのですが、風のない炎天下の場合は熱中症に繋がる危険があります。
特にスプリングを使う時期は、日差しが強くなりがちです。日によっては、より体温を逃がしやすいウェットスーツの方が適している場合もあります。
通常はスプリングを使い、真夏日や時間帯によってはタッパー(上半身のみのウェットスーツ)やベストを使うなど、その日のコンディションで使い分けをするとよいでしょう。
スプリングウェットスーツの選び方とお手入れ方法
スプリングウェットスーツを購入する際は、いくつかのポイントに注意しましょう。また、使用後のお手入れ方法を知っておくと、ウェットスーツが長持ちします。
生地
スプリングをはじめ、一般的なウェットスーツでは、表生地にスキン(ネオプレンゴム)素材を、裏生地にはジャージ素材を使っています。
着脱のしやすさや動きやすさを求める場合は、伸縮性の高いストレッチジャージという素材が裏生地に使われているものを選ぶとよいでしょう。気温や水温が低めのサーフスポットで使うなら、裏素材が起毛になっているスプリングもおすすめです。
厚さ
スプリングでは、ボディと腕周りで生地の厚さが異なる場合があります。例えば、「3mm / 2mm」と書かれている場合、ボディの厚さが3mmで腕周りが2mmということです。両方ともが2mm、あるいは3mmで作られているものもあります。
もちろん薄いほど保温効果が下がるので、自分がよく訪れるサーフスポットの気温や水温によって厚さを選ぶようにしましょう。
サイズ
スプリングのサイズ選びでは、首回り、半そでは二の腕、長袖では手首、太ももなどのサイズが重要になります。これらの隙間からウェットスーツに水が入ると、内側が濡れてしまい、体を冷やしてしまうためです。
腕は上腕の最も太い部分とそれ以外の袖に近い部分を、太ももは付け根と太もも中間ほどの部分を計測しておき、購入時の目安にしましょう。また、胸囲のサイズも重要です。自分の胸囲よりも小さいものを選んでしまうと、呼吸がしにくくなってしまうためです。
ウェットスーツのお手入れ方法
ウェットスーツの能力を発揮するには、日ごろのメンテナンスがとても重要です。ここでは、スプリングも含めたウェットスーツの正しいお手入れ方法について解説します。
- 洗濯
ウェットスーツを洗濯する場合は、専用のシャンプーを使い、水またはぬるま湯で手洗いが必要です。また洗濯前に一晩ほどぬるま湯につけておけば、塩気がしっかりとれるのでおすすめです。
- 乾燥
ウェットスーツは直射日光の当たらない、風通しの良いところに干しましょう。また、乾燥機、脱水機、アイロンはウェットスーツの素材を傷めてしまうため使用してはいけません。
- 保管
シワや型くずれを防止するために、ウェットスーツハンガーや厚手のハンガーを利用します。日光が当たりにくい日陰や、通気性のよい場所で保管しましょう。
スプリングウェットスーツを取り扱っているブランド
こちらでは、ウェットスーツを取り扱っている人気ブランドをご紹介します。どこのブランドを選んだらよいのか迷っているサーファーの方は、ぜひ参考にしてください。
O’NEILL(オニール)
O’NEILLは、数あるブランドの中でも最も歴史のある、老舗ブランドです。1952年ごろ、アメリカのカリフォルニア州で生まれました。
サーフィン界の先駆者であり、革命を起こしたことで有名なジャック・オニール。冷たい水中でも、長い時間サーフィンをしたいという思いから、世界初のウェットスーツを開発しました。
価格帯は、他のブランドと比較してもそれほど高くありません。初心者のサーファーでも購入しやすいでしょう。
BILLABONG(ビラボン)
オーストラリア発祥のサーフブランドです。1973年ごろ、一流のサーファーとして有名なゴードン・マーチャントが、手作りでボードショーツを作ったのが始まりとされています。商品はとても機能的で、多くのサーファーから熱い支持を集めています。
RASH(ラッシュ)
RASHは1995年に、マーク・コンスタンティン、モー・コンスタンティン、ロウィーナ・バード、ヘレン・アンブロッセン、リズ・ベネット、ポール・グリーブスの6名により設立されました。高品質で、着心地に配慮した商品が特徴です。
FELLOW(フェロー)
他のブランドに比べると認知度は低いですが、日本プロサーフィン連盟のオフィシャルブランドとなっています。
ウェットスーツに留まらず、ブーツやキャップなどの多彩なアクセサリー類にもコミットしています。
おすすめのスプリングウェットスーツ
こちらでは、上記で紹介した人気ブランドの商品を紹介していきます。
21 O’NEILL オニール スプリング ウェットスーツ
2021年の最新モデルです。着脱しやすいバックジップとなっています。脇や袖、膝裏部分にウルトラストレッチジャージを使用しているため、ハードなアクションもメイクしやすいでしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 動きやすい厚さ2mmタイプ
- こだわりの素材を使用
21 BILLABONG(ビラボン) スプリング ウェットスーツ
こちらも2021年の春夏モデルです。ビラボン社独自の超先進「ITADAKI ULTRA FLEX」を開口パネルに使用しています。プロアスリートも使う本格仕様でありながら価格を抑えているのでコスパがよいウェットスーツです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- バックジップなので着る人を選ばない
- シルキータッチで乾きが早い
21 RASH ラッシュ JB LIMITED バックジップ 長袖スプリング ハイストレッチ マテリアル 3.5/2mm
最高品質の素材を使用し、熟練した職人たちが丁寧に仕上げた商品になっています。その品質の高さから、RASHのウェットスーツを愛用するプロサーファーは少なくありません。厚さ3.5mm / 2mmと少々厚めの仕様なので春先や秋に入っても活躍します。
【Xadventureのおすすめポイント】
- ハイストレッチ素材のオールジャージウェットスーツなので伸縮性が高い
- 安心の国産ブランド
FELLOW ロングスプリング ウェットスーツ 2.5mm
抜群の伸縮性と着心地の良さが特徴です。さらに体にジャストフィットする3D構造は、縫い目が触れるストレスを軽減します。伸縮率は200%以上を誇り、ライディングはもちろん着脱もしやすいウェットスーツです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 伸縮性と速乾性の高いジャージ素材を使用
- 袖口のフューチャーバリア EXと首のチェストジップが浸水をしっかり防ぐ
まとめ
今回は、サーフィンをする上で重要なアイテム、ウェットスーツの機能や役割を解説しました。こうした知識を得ることでウェットスーツにこだわりを持ち、サーフィンのレベルアップにつながることを期待します。
また、ウェットスーツの有名ブランドの起源、厳選したおすすめ商品を紹介させていただきました。ぜひ参考にし、自分に合ったウェットスーツのご購入を検討してみてください。