スケート系ブランドの中でも、ヒップホップ要素が高く落ち着いた印象を持つZOO YORK。若者が主流だったストリートファッションを、より幅広い年代に浸透させたブランドです。そうしたZOO YORKが持つ魅力と人気の秘密を探っていきます。
ZOO YORKとは
スケボーブラントの多くは、アメリカ西海岸を発祥とするポップなデザインが目立ちます。そうした中、ZOO YORKは東海岸で生まれという背景もあり、知的な印象でティーンにとっては憧れのブランドです。
ZOO YORKは、ニューヨークで三人のスケーターにより設立されました。グラフィティーやヒップホップ色の強いブランドで、ストリートカルチャーが取り入れられています。ニューヨークを意味する「NYロゴ」の「N」を「Z」に置き換えたデザインで知っている方も多いでしょう。
90年代をほうふつとさせるユースカルチャー
日本においてもZOO YORKは人気です。ZOO YORKが生まれた90年代は、裏原系や渋谷系といったオリジナリティーがあふれるブランドも多く登場し、日本でもデザイナーやフォトグラファーなど若手アーティストの活躍が目立った時代です。
ストリート絶世期といっても大げさではない時代であり、ZOO YORKも瞬く間に広がりました。それから20年以上が経過している現在においても、ZOO YORKは東海岸で生まれたブランドとして草分け的な存在といえるでしょう。
アンダーグラウンドカルチャーに影響
ZOO YORK設立当時、数あるストリートブラントとはまるで違う展開を見せ、アート性や音楽性に重点を置いたデザインが目を引きました。現在は、当時のものよりもヒップホップ色が強くなっていて、都会的なイメージは多くのファンの心をつかんでいます。
アートや音楽シーンとのつながりが深いことから、アンダーグラウンドカルチャーに大きく影響を与え続けているZOO YORK。スケーターでけではなく、音楽やアートから入ったファンも多いのではないでしょうか。
大人が着たいストリートデザイン
ストリートファッションを楽しみたいけれど、なんとなく軽い印象になるのが嫌で悩んでいる方も多いでしょう。そういったときにに取り入れたいのがZOO YORKです。
軽すぎないデザインは、大人が着てみたいストリートデザインです。グラフィカルな中にもニューヨーク的なセンスが取り入れられているタイプやシンプルにロゴを施したものなど、幅広い世代のファッションに取り入れやすいデザインが人気です。
また、90年代からZOO YORK愛用している方にとっても、若い頃を思い出して、引き続きZOO YORKのエッセンスを楽しめます。このデザインこそが、ZOO YORKの魅力です。
EDWINとのコラボも
日本のジーンズメーカーとして、世界的に人気があるEDWINとのコラボレーションもしているZOO YORK。EDWINといえば、ジーンズを作り続けている日本の大手ブランドであり、東京を拠点にしている老舗のブランドです。
EDWINがZOO YORKとコラボレーションをするというのは、異色にも思えますが、大注目のラインです。90年代のカルチャーをほうふつさせるデザインで、ZOO YORKのよさを感じられるのが特徴。ラインアップはラグビーシャツやジャケットのほか、EDWINの代名詞であるジーンズも登場しています。
ZOO YORKの変遷
1990年代から人気を誇ってきたZOO YORKですが、2001年にMarc Eckoが買収しました。しかし、ZOO YORKが培ってきたオリジナリティーがあふれるセンスは残り、人気は上がりました。
しかし、2011年よりブランドのマネージメントを手がける会社であるIconixがオーナーとなりました。この出来事は、ZOO YORKのイメージと方向性のかじを切りました。
このことがきっかけで、スケートボードブランドとしての流れも変わり、スケートツアーも縮小されました。さらに、イベントへのスポンサーを破棄しチームの解体にまで至ります。これには、ZOO YORKファンも失望し、ZOO YORKはもう終わったと考える方も少なくはありませんでした。
ZOO YORK再始動にあたって
ZOO YORKは、ブランドの方向性が変わったことを受けて、2019年に活動を停止しています。インスタグラムに「UNDER OLD MANAGEMENT」というコメントを残して2年間、沈黙していました。
ところが2021年夏より再びオリジナルメンバーが集結し、本格的に再始動される予定。多くのミュージシャンやストリートシーンに関わる人たちが祝福の声を上げています。
ブランドイメージが大きく変わり、失望したファンからすると、この展開は待ちに待っていたことでしょう。再始動を記念するイベントも開催され、新たなZOO YORKを心待ちにしている気持ちが伝わります。
おすすめのZOO YORKアイテム
ZOO YORKには、ファッションはもちろんスケボーデッキといったバリエーションが豊かな商品があります。その中でも人気の高いアイテムを紹介します。
欠かせないスケボーデッキ
スケートボードブランドでもあるZOO YORKに欠かせないアイテムの一つが、スケボーデッキです。さまざまなコラボレーションもされており、今やプレミアが付くアイテムも見られます。
初心者でも十分に楽しめるコンプリートデッキも展開しています。ZOO YORKのデザインをスケボーライフに取り入れることで、一気に上達できるような気分になれるでしょう。
Tシャツのラインアップも豊富
有名ブランドということもあり、手に入りやすいのがZOO YORKの魅力です。また、価格帯もリーズナブルなものが多く、何着か手に入れても楽しめるアイテムでしょう。
ZOO YORKのTシャツ一枚で大人のストリートファッションを取り入れることが可能です。90年代の流行当時からすると、手に入りやすい昨今はZOO YORKファンにとってもうれしい限りです。
日常スタイルに取り入れたいZOO YORK
ZOO YORKは、普段のスタイルにも合わせやすいアイテムも多く、ファッションの一部だけに取り入れるのもおすすめです。続いては、日常に取り入れたいアイテムをいくつか紹介します。バッグやキャップなど、すぐにでもチャレンジできるアイテムばかりです。
Manhattan Portage Alleycat Waist Bag Zoo York
ZOO YORKと同じくニューヨークに本社を置くバッグブランドのManhattan Portageが、ZOO YORKにフィーチャーしたリミテッドコレクションがこちらです。ZOO YORKを好む方が愛するスケボーやストリートカルチャーになじむデザインが魅力です。
さらに、ストリートシーンで使用することを前提とした仕様になっており、安全性と実用性を兼ね備えた優れものです。ZOO YORKのロゴには、ブランド創業者を表す「Founders」の文字が添えられるといった新たなZOO YORKの息吹も感じられるカバンです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 500mlのペットボトルの収納が可能
- ダブルファスナー付き
スクエア ロゴ ローキャップ
トップスケーターたちも愛用しているローキャップは、カラーバリエーションも豊富で合わせやすいのが特徴です。大人なストリートファッションのワンポイントとして、取り入れるのもおすすめです。
どのカラーもベーシックな色合いでかぶりやすいのもポイント。そこに添えられたスクエアロゴが特徴です。
【Xadventureのおすすめポイント】
- シーンを選ばない普段使いにおすすめ
- ローキャップでかぶりやすいシルエット
EDWIN×ZOO YORK デニムMIXパンツ
EDWINとの異色コラボとなったデニムパンツ。日常に取り入れやすいアイテムで、オーバーサイズのトップスと合わせると、大人なストリートファッションを完成させることが可能です。セットアップもおすすめです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 前はスエットで、後ろはデニムといったデザイン
- 日常にインパクトをもたらしてくれるパンツ
まとめ
これだけ浸透しているZOO YORKにもさまざまなドラマがあります。だからこそファンはさらにZOO YORKを愛し、期待するのでしょう。登場から20年が経った今も人気は落ちることがなく、再始動となれば再びファンの心も燃え上がるはずです。
この先のZOO YORKは、ますますパワーアップして、ストリートシーンに新しい旋風を巻き起こしてくれるでしょう。スケボーを愛する方はもちろんスケボーをしない方でも、注目してもらいたいブランドです。