多くの優勝歴を誇るナイジャヒューストン選手。オリンピック金メダルの有力候補!

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スケート界のスーパースター、ナイジャヒューストン選手。コンテストで数々の優勝歴を残し、2019年1月1日から2021年6月現在の世界ランキングは1位です。東京オリンピックでも金メダル候補として大注目されています。今回はナイジャヒューストン選手の生い立ちやライディングの特徴、オリンピックに向けて注目すべきポイントなどをまとめました

世界ランキング1位、ナイジャヒューストン選手とは?

「ストリート種目」と「パーク種目」の2種類があるスケートボード競技。「ストリート種目」は街中の階段や手すりなどを見立てたコースでトリックを行い得点を競う種目です。今回は、ストリート種目の王者ナイジャヒューストン選手は一体どのような選手なのか解説します。

生い立ちなどのプロフィール

ナイジャヒューストン選手は1994年11月30日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州デイビス出身です。4歳の時に父親の熱心な指導のもとスケートボードの練習を始めました。

幼少期に家族が自宅の近くにあったスケートパークを購入。ナイジャヒューストン選手は週に6日必ず練習するほどスケートボード漬けの生活を送っていました。厳しかった父親は、ナイジャヒューストン選手に他の子供たちと同じような自由を許しませんでした。

そのような厳しい練習環境のもと、ナイジャヒューストン選手は7歳の時にElementから出資者を受けるほど急激に成長しました。11歳の時にはElementのムービー「Elementarily Vol1」に出演。最終シーンにて、大きなセクション内でトリックを次々と成功させていく驚愕のパフォーマンスを披露し、世界中から脚光を浴びました。

その後も多くの大会で勝ち続け大手のスポンサーと多数契約を結び、11歳から現在にかけてプロのスケートボーダーとして活躍し続けています。

「Elementarily Vol1」の動画です。子供時代は長いドレッドヘアーでした。

祖母は日本人でナイジャヒューストン選手はクォーター!

オリンピックの前哨戦ともなった試合「CIMERA A-SIDE THE FINAL 2020」。ナイジャヒューストン選手が大会のため来日し、日本ではスーパースターが訪れたと大盛況でした。

その日のインタビューでは驚くべきことが発覚。ナイジャヒューストン 選手が親日であることは有名でしたが、インタビューで祖母が日本人であることを初めて明言しました。アメリカに住む祖母と一緒に過ごし、日本文化に触れる機会が多かったナイジャヒューストン選手。親日である理由には祖母の影響もありました。

タトゥーの意味は?

ナイジャヒューストン選手は首から下の身体にタトゥーを彫っています。中でも注目したいのは右手首のあたりに彫ってある「熱情」という漢字2文字。「熱情」には「燃えるような熱意」という意味があります。怪我を恐れずに難しいトリックに挑み続けるナイジャヒューストン選手ならではの魂に通ずるタトゥーとも言えるでしょう。

オリンピックへの意気込み

2020年1月に行われたCIMERA A-SIDE THE FINAL2020の大会インタビューでは「日本は大好きな国。オリンピックが楽しみ。またすぐに戻ってくるよ」という言葉を残しました。またIOCのインタビューでは「今までも大会で勝ち続けるためにプレッシャーを抱えてきた。オリンピックに対して過度なプレッシャーを抱えるつもりはない。」と述べています。

数々の大会で精神的に余裕を持ちながら素晴らしいライディングを魅せるナイジャヒューストン選手。オリンピックでの活躍が楽しみです。

ライディングスタイルの特徴は?

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常に怪我と隣り合わせのスケートボード。恐怖心を捨てどんな難関なトリックにも挑戦し続けるナイジャヒューストン選手のライディングのポイントについて説明します。

ハンドレールマスター

ストリート種目ではレールの上をライディングするシーンがあります。ナイジャヒューストン選手は他の選手と比較してレール上での安定感が非常に長けており、「ハンドレールマスター」と呼ばれています。

また湾曲したり、予測ができない形状のレールでも顕著することなくトリックに挑戦し、成功させるのがナイジヒューストン選手。平坦な場所で行うフラットトリックなど、幼少期の厳しい練習で磨き上げた基礎的な動きがレールトリックに活きています。

スケートボードにとってバランス感覚は命。基礎がしっかりしていると正しい姿勢が保てるため、トリックを応用した時にバランスが取りやすく次の動きにスムーズに移行できます。そのため45秒という限られた時間内でより多くのトリックを成功させることができ高得点に繋げられるのです。

世界を驚かせた動画「`Til Death」

2018年、ナイジャヒューストン選手プロモデルシューズが世界のスケートボーダーを支える「NIKE SB」(ナイキスケートボーダーズ)から発売されました。それとと同時に「NIKE SB」がナイジャヒューストン選手にフォーカスした動画「`Til Death」を公開。アクセスが集中しすぎてサーバーがダウンするほど世界中から注目を集めました。

動画では怒涛のトリックを連続で成功させています。題名の意味は「死ぬまで」。「死ぬまでスケートボードを続ける」「死ぬほどスケートボードが好き」など色々な捉え方ができますが、とにかくナイジャヒューストン選手がどれほどスケートボードを愛しているのかが伝わってくる題名です。

難易度が非常に高いトリックをたくさん成功させています。

ナイジャヒューストン選手のここがすごい!

ナイジャヒューストン選手の驚くべき戦歴を紹介します。

X Games成績表

アメリカで年に2回開催されるX Games。アメリカを中心に世界に放映される非常に大きな大会です。どの年も好成績ですが注目したいのは2011年から2016年にかけて。ナイジャヒューストン選手は6回連続で優勝しています。


・2019年「X Games 上海 ストリート」 優勝
・2018年「X Games シドニー ストリート」 優勝
・2018年「X Games ミネアポリス ストリート」 優勝
・2017年「X Games  ミネアポリス ストリート」 3位
・2016年「X Games  オースティン ストリート」 2位
・2016年「X Games   オスロ ストリート」 優勝
・2015年「X Games   オースティン ストリート」 優勝
・2014年「X Games  オースティン ストリート」 優勝
・2013年「X Games  ロサンゼル スストリート」  優勝
・2013年「X Games  バルセロナ ストリート」 優勝
・2013年「X Games  フォス ド イグアス ストリート」 優勝
・2012年「X Games  ロサンゼルス リアルストリート 」優勝
・2012年「X Games  ロサンゼルス ストリート」 3位
・2011年「X Games  ロサンゼルス ストリート」 優勝
・2010年「X Games  ロサンゼルス ストリート」 2位
・2009年「X Games  ロサンゼルス ストリート」 2位
・2008年「X Games  ロサンゼルス ストリート」 8位
・2007年「X Games  ロサンゼルス ストリート」 11位
・2006年「X Games  ロサンゼルス ストリート」  8位

世界最高峰の大会SLSシリーズでは優勝経験23回!

SLSはトップのプロスケートボーダーのみが出場できる大会です。ナイジャヒューストン選手はこのような高レベルの大会でも23回という優勝歴を残す天才スケートボーダー。またSLSはスケートボードの大会の中で最も賞金が高い大会と言われており、2013年の時点で世界一賞金を獲得している選手とも言われています。

契約しているスポンサー

世界中で認められる実力からナイジャヒューストン選手は大手のスポンサーと多数契約成立。その中でもメイン4つのスポンサーを紹介します。

NIKE SB

ナイキスケートボーディングの略で、ナイキが展開しているスケートボードのライン。ナイジャヒューストン選手の他にも数々の大物スケーターと契約しています。2016年にナイジャヒューストン選手が加入。2018年にはナイジャヒューストン選手オリジナルのスニーカーをNIKE SBから発売しています。

ELEMENT

1992年にアメリカ東海岸出身のスケーター、ジョニー・シラレフ(Johnny schillereff) によって立ち上げられたブランド。ELEMENTはナイジャヒューストン選手の大会実績などから才能を認め、ナイジャヒューストン選手が7歳の時にスポンサーとして契約しました。ナイジャヒューストン選手が使用しているスケートボードもELEMENTです。

RICTA

スケートボードのウィールを製造しているブランド。プロのスケーター達の声を元に製造しており、耐久性が良くスピードが落ちにくいのが特徴です。ナイジャヒューストン選手のシグネチャーウィールも発売されています。

DIAMOND SUPPLY

1988年にNick Diamondによって設立され、ダイヤモンドのロゴにアイスグリーンを基調としたブランド。スケーターのみではなく、ヒップホップカルチャーを愛する人々からも圧倒的な支持を得ています。ナイジャヒューストン選手もDIAMONDのビスを愛用しています。

気になるナイジャヒューストン選手のセットアップ

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ハンドレールを使ったトリックなど難関トリックをこなすナイジャヒューストン選手がどのようなスケートボードに乗っているのか各パーツや組み合わせについて説明します。ナイジャヒューストン選手のようなライディングを目指し、スケートボード選びに迷っている方はぜひ参考にして下さい。

デッキ

ELEMENT 8.251インチを愛用しています。「8.251インチの長さはバランスが取りやすくテクニカルなトリックもしやすいし、ハンドレールもライディングしやすくちょうど良い太さ。」動画で述べています。

トラック

ThunderのHI147を使用しています。軽量化されているものですとハンドレールなどで安定感が落ちてしまうのか、ノーマルの重量を選んでいます。

ペアリング

スポンサーのRICTAのウィールを使用しています。

ウィール

Diamondのビスです。多くのスケーターが愛用しています。またDiamondからはナイジャヒューストン選手オリジナルのビスも発売されています。

参考動画はこちら。

00:54までセットアップの説明をしています。

こだわりのファッションや愛用の靴について紹介

ファッションにこだわりを持つナイジャヒューストン選手。公式Instagramにはカラフルな色合いで一際目を惹くファッション写真が多数掲載されています。写真共有サービスPinterestでもファッションの参考としてナイジャヒューストン選手の画像が何枚も出てくるほど。

またスポンサー契約しているNIKE SBからナイジャヒューストン選手オリジナルのスニーカーも発売されており、本人も愛用しています。

そのスニーカーがこちら。
様々なデザインが展開されておりますがその中の1つを紹介!履き心地もフィット感も抜群で売り切れ続出。世界中のスケートボーダーから愛用されています。

【Xadventureおすすめポイント】
・白地にオレンジカラーのデザインが爽やか!
・メッシュ素材で通気性抜群!

公式Instagramを公開

ナイジャヒューストン選手はInstagramで大会での活躍や練習の様子を多数投稿しています。ぜひチェックしてみてください。

公式Instagramはこちら:Instagram(nyjah)

まとめ

X Gamesでは6連続優勝、 SLS大会でも23回の優勝歴を残す世界最高のスケートボーダー、ナイジャヒューストン選手を紹介しました。オリンピックを除く全ての大会で栄誉を残し、まさにスケートボードの天才と言えるでしょう。東京オリンピックでは金メダル最有力候補。ナイジャヒューストン選手ならではのハンドレールトリックや大技連続決めなど素晴らしいパフォーマンスを日本で観戦できるのがとても楽しみです。

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