スケボーデッキに装着する車輪「ウィール」には、ハードウィールとクルーザーウィールの2種類があり、それぞれサイズや硬度が異なります。快適な街乗りにそろえておきたいのがクルーザーウィールです。ここではクルーザーウィールの特徴や魅力、おすすめのデッキを詳しく解説します。
クルーザーウィールとは?
ウィールの種類のうち、クルーザーウィールと呼ばれるウィールは柔らかく、街乗りにおすすめです。ここではクルーザーウィールの特徴やサイズ選びのポイントについて紹介します。
クルーザーウィールの特徴
クルーザーウィールとは、クルージングといって街乗りに適したウィールのことをいい、ソフトウィールのことを指します。ハードウィールが硬めなのに対してクルーザーウィールは柔らかく、路面のコンディションがよくない場所でもスムーズに滑れるのが特徴です。
またクルーザーウィールも硬さやサイズによって種類が分かれており、ブランドごとに性能が異なります。トリックを極めるというよりも、街乗りを楽しみたい人におすすめのウィールです。
クルーザーウィールのメリット
クルーザーウィールにはハードウィールにはない、さまざまなメリットがあります。
- 小さな音で滑れる
ハードウィールは硬いため、滑るときの「ガー」という接触音が鳴ります。しかし、クルーザーウィールは柔らかいため、滑るときの音が静かなのがメリット。周りの目を気にせずに自分のペースで集中して滑ることが可能です。
- カラー展開が豊富である
クルーザーウィールはカラー展開が豊富なのも魅力。ファッション感覚でスケボーをおしゃれに楽しみたい人におすすめです。
- 足が疲れにくい
クルーザーウィールは柔らかく、クッション性に優れているため衝撃を吸収してくれます。そのため、硬い場所で滑っても足が疲れにくいのがメリットです。
クルーザーウィールのデメリット
クルーザーウィールには以下のようなデメリットがあります。
- 摩擦によって削れやすい
クルーザーウィールはハードウィールよりも柔らかい分、道路との摩擦によって急速に削れて小さくなります。柔らかい分、ウィールの消耗が早いというのがデメリットです。乗り心地の違和感やバランスの取りにくさによってウィールの消耗に気付くこともあります。
- トリックがしにくい
クルーザーウィールはハードウィールよりも重いため、オーリーの際に高く飛べなかったり、着地の際に不安定だったりします。デッキを回転させるなど、さまざまなトリックがしにくいというのもクルーザーウィールのデメリットです。
クルーザーウィールのサイズ選び
クルーザーウィールは初心者、中級者、上級者なのかによってサイズを選ぶ際のポイント、見方が異なります。ここではそれぞれのスキルに合ったサイズの目安を紹介します。
- 初級者、中級者は56~60mm
初心者が挑戦しやすいのが、56~60mmのウィールです。初心者の場合は、少しの段差や道路の小石につまずきやすいですが、このサイズのウィールでは引っ掛かりにくく、スムーズな滑りが可能です。
- 中級者、上級者は54~56mm
中級者、上級者におすすめなのが、54~56mmのウィールです。段差や障害物につまずきやすくはあるものの、中上級者の場合は、スケボーの技術でカバーできます。60~64mmサイズのウィールもおすすめで、スピードが速く、爽快な滑走が楽しめます。
クルーザーウィールの選び方
ここでは、クルーザーウィールのサイズや硬さの見方、ウィールバイト対策について解説します。
ウィールのサイズ
ウィールを選ぶ際には、サイズを意識することが大切です。ウィールはミリ単位でサイズを選択できます。
サイズが大きいほどスピードが出やすくなりますが、その分重くなってしまうため、トリックをする際に支障が出る可能性もあります。そのため、ウィールは大きければよいというものでもありません。どのような場所でどういったスタイルで滑りたいのかによっても選ぶサイズも変わってくるでしょう。
また、クルーザーに適したソフトウィールで人気の高いサイズは56~60mmです。54mm~56mmの場合には、滑走中に道路に落ちている小石や低めの段差に引っ掛かってしまい、クルージングの妨げになる可能性があります。
56~60mmの場合にはこのような引っ掛かりが起こりにくいため、快適な滑りができるでしょう。また、小さなウィールよりも地面と接している面積が広いため安定性が増します。路面のちょっとした凹凸や粗さを気にせずに、スムーズに滑りたい人におすすめです。
ウィールの硬さ
ウィールを選ぶ際に「〇〇A」という表記がありますが、これはウィールの硬さを表しています。〇〇の部分には数字が入り、数が大きいほど硬い、小さいほど柔らかいウィールということです。
クルーザーウィールの硬さは78A~97Aくらいが一般的です。比較的柔らかく滑走中の音が静かなのが特徴で、やや粗めの路面もハードウィールに比べると滑りやすいです。
ソフトウィールではウィールバイト対策を
クルーザーウィールではウィールバイトといって、ウィールとデッキの組み合わせがマッチしないために、ウィールとデッキが接触して摩擦によって急停止する現象が起こります。ウィールバイトが頻繁に起こる場合は、ウィールとデッキの相性を見直しましょう。
例えば、低いデッキに大きめのクルーザーウィールを付けている場合には、ウィールのサイズを小さくしてみるといった方法を試してみてください。
おすすめのクルーザーウィール
ここでは、おすすめのクルーザーウィールを紹介します。クルーザーウィールの購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
クルージング用 BONES SOFT WHEEL ATF ROUGH RIDERS RUNNERS 赤 56mm
さまざまなウィールブランドの中でも知名度のある「BONES」が展開するウィールです。ATFシリーズのウィールで、高ウレタン素材を採用しており、凹凸のある路面でも滑りやすいのが特徴。音も静かなので遅い時間帯に滑りたい人や街乗りを楽しみたい人にもおすすめです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 高ウレタン素材を使用し、なめらかに滑ることが可能
- 凹凸がある路面、段差のある場所も滑りやすい
- 滑走音が静か
RICTAホワイト/レッドスケートボードホイール – 57 MM 86 A
アメリカ初のブランド「RICTA」が展開する「RICTA CLOUD」シリーズのウィールです。NRG Hi-Energyウレタンを採用し、摩擦によるパンクのリスクを抑えます。86Aとやや硬めのウィールで、上達すればトリックなどにも挑戦できるでしょう。
プロライダーによるテストをクリアしたアイテムで、高い品質を誇るため安心して使用できるでしょう。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 高品質のウレタンを採用し、長く使い続けやすい
- さまざまなコンディションの路面でスムーズに滑れる
- 硬めで練習次第でトリックも行える
Silver Fox ソフトウィール REPTILE 53mm
スケートボードやローラースポーツ用品の総合メーカーである「Silver Fox」が展開するソフトウィールです。硬度は83Aでほどよいクッション性を備え、凹凸のある粗い路面もスムーズに滑走できます。気持ちよくクルージングを楽しみたい人、長く滑りたい人に最適なウィールです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 粗いアスファルトも滑りやすく、さまざまな場所で滑走を楽しめる
- 街乗りを満喫できる
- 静かで、周りを気にせずに滑りやすい
おすすめのクルーザーデッキ
ここではおすすめのクルーザーデッキを紹介します。クルーザーウィールと合わせてぜひチェックしてみてください。
オーエムジー(OMG!)100% メープル ブランク クルーザー スラローム デッキ 31 36インチ & グリップテープ デッキテープ
メープル木材を100パーセント使用したスケボーデッキです。硬めの素材で安定感があるのが特徴。柔らかな木目調でナチュラルな見た目がおしゃれな一枚となっています。快適な乗り心地で街乗りに最適です。
【Xadventureのおすすめポイント】
- メープル木材100パーセント使用で耐久性に優れている
- ナチュラルな見た目がおしゃれ
- ベーシックな形で街乗りに使いやすい
GIRL チョコレート スケボーデッキ単品 CHOCOLATE CHUNK レイブンターシー 8.0×31.5インチ(デッキテープ サービス)
こちらはカリフォルニアで生まれたスケボーブランド「GIRL」の姉妹ブランドとして生まれた「チョコレート」のデッキです。ブランドロゴが目を引くデザインが印象的な一枚。ベーシックな形で初心者から上級者まで快適に滑れます。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 幅は8インチで、安定感がある
- ベーシックで無駄のない形がスタイリッシュ
- 個性的なデザインを楽しみたい人におすすめ
まとめ
クルーザーウィールはサイズや硬さによってさまざまな種類があります。自分がどのような場所で滑るのか、どのような滑りをしたいのかによって、選びましょう。
また、クルーザーウィールのサイズなどを選ぶ際には、これまで紹介したデッキとの相性も考慮して選ぶことが重要です。ぜひお気に入りのクルーザーウィールやデッキを手に入れて、快適な街乗りを楽しんでみませんか。