2021年に静岡県牧之原市にオープンする日本初の大型ウェイブプールである「静波サーフスタジアム」。構造物も完成してオープンに向けて準備が進んでいます。今回は、日本初の本格的サーフィン専用ウェイブプールについて紹介します。
サーフスタジアムとは
静波サーフスタジアムとは、日本初の本格的な大型サーフィン用造波プールのこと。プールの規模は横幅が約150メートルで縦幅が約60メートルの半楕円型の大型施設です。
静岡県牧之原市に2021年にオープンを予定しており現在急ピッチで作業が進められています。サーフスタジアムは最新のテクノロジーにより日本でトップクラスの波を自在に発生させられる大型ウェイブプールです。
発生させる波のクオリティーが高いことも特徴で形状もバレルやエアリアルなどさまざまなタイプの波を発生させることが可能です。波のサイズも初心者向けの膝下からトップアスリートに向けたオーバーヘッドなどさまざまなレベルに対応しています。
波の状況
静波サーフスタジアムの波は高さが膝下からオーバーヘッドまで可能ですが、営業中は基本的には160センチまでです。他にも1セッション毎に波のサイズが変わりレギュラー、グーフィのどちらにでも対応が可能です。波の設定が多様であることから、初心者から上級者まで楽しめる施設です。
施設・料金情報
料金は、エントランス料金は500~1,500円、サーフセッションを利用する場合はさらに5,000~8,000円の予定です。他にも貸し切りや各種イベントなどでも利用できますので、気になる方は一度ホームページで確認してみてください。
続いて、設備についてですがクラブハウスは1Fと2Fがあり、さらにビーチエリアと波打ち際のエリアに分かれています。クラブハウスにはサーファーズラウンジやプロショップなどがあり、2Fにはカフェスペースも設けられています。サーフィンで一息つきたいときには利用するのもよいでしょう。
ビーチエリアにはジャグジーバスや更衣室があり、そこから波打ち際のエリアに移動してサーフィンを楽しむような流れです。このようにサーフィンだけではなくショッピングやカフェなども楽しめる施設です。
独自のテクノロジーを採用
波を制御する装置「AMERICAN WAVE MACHINE」のPerfect Swell240型を使用しており、テキサスのBSRリゾートと同じものを使用しています。そこに日本独自のテクノロジーを追加しており、BSRリゾートとは違った波を楽しむことが可能です。
独自のテクノロジーとして、水をろ過する設備を最新型の砂式を採用。これは大型の施設では最も水質変化に強いもので、水質のよさには絶対の自信を持っています。
他にも、バックウォッシュ対策を徹底しており波打ち際に配水用の側溝を二重に設置しています。悪い流れの影響を受けることが少ないため、波の形状や生成時間への影響が少なくなります。
このような設備を入れることで、波の質以外の部分にも力を入れています。日本でトップクラスのサーフスタジアムですので、サーファーでなくてもマリンスポーツが好きな方であれば十分に楽しめる施設です。
初心者に向いているのか?
サーフィンは自然と向き合うスポーツです。毎日、同じ波や風の向き、コンディションは日によって違います。そのため、サーフィンは数あるスポーツの中で上達が難しいスポーツだといわれています。初心者には、サーフィン用プールでも海でも同じなのでしょうか。
初心者から上級者まで楽しめるプール
サーフィン用プールであれば、波がこないから練習ができないということはありません。必ず波がくるので、初心者が試行錯誤して練習をする環境としては非常に向いています。また、波の質が高いのも特徴の1つで、波の高さから形状などクオリティーの高い波を再現することが可能です。
回数をこなすことが可能
サーフィン用のプールと海との大きな違いは、プールでは定期的に波を発生させることです。自然の海では波待ちで時間を費やすといった経験は、サーフィンをしたことがある方なら必ずあります。
しかし、サーフィン用のプールなら常に波が発生するので、波の取り合いになることはなく短い時間でも、多くの質の高い波に乗ることが可能です。初心者の練習場所としては最適といえます。
海外のウェイブプールについて紹介
ウェイブプールは日本だけではなく海外でも人気が高く、世界各地で建設のニュースが報道されています。サーフィン界をにぎわせている海外のウェイブプールを紹介します。
サーファーなら一度は行ってみたいと思えるプールですので、もし機会があるのであれば一度訪れてみるとよいでしょう。
サーフ・ランチ(アメリカ)
プロサーファーであるケリー・スレーターが開発に携わったことで有名なウェイブプールです。長さ約609メートル、幅152メートルの広大な施設でCTイベントが行われるほどのクオリティーの高い波を再現しています。
ウェイブプールとしては早い時期に作られた施設ですが、今でもサーファーなら一度は行ってみたいと思うプールとして有名です。
BSRサーフリゾート(アメリカ)
2018年5月にアメリカのテキサス州にオープンしたウェイブプールです。この施設はトップアクションに最適なリッパブルな波に加え、エアリアルセクション、ダブルバレル、ロングボードなど40種類以上の多種多様な波がプログラミングされていることが最大の特徴です。
いろいろな波を楽しみたい方やさらに上のレベルを目指すプロのサーファーにも人気の高い施設です。
ワディ・アドベンチャー(UAE)
中東のアラブ首長国連邦にあるウェイブプールです。波のクオリティーも高く非常によい施設ですが、サーファーにはなじみの少ない国なのであまり知られていません。
また、この施設の特徴としてウォータースライダーやラフティングなど他の施設も充実しており砂漠でサーフィンを楽しむといったロケーションは一度体験してみるといいでしょう。
アーバン・サーフ(オーストラリア)
最新の造波装置「ザ・コーヴ」を使用したオーストラリア初のウェイブプールです。メルボルン空港のすぐ近くにあり、とても立地がいいです。初心者や未経験者のエリアが用意されているため、海外旅行のプランの一つとしてサーフィンを楽しみたい方にはおすすめの施設です。
まとめ
今回はスタジアムジャパンのサーフスタジアムについて紹介しました。プールでサーフィンと聞くと、体験してみたい気持ちとお金を払ってまで行く必要があるのかと思うでしょう。
しかし、現代のテクノロジーの発展により、波のクオリティーが非常に高くなっているので、初心者だけではなく上級者の方も満足できるレベルです。静波サーフスタジアムも間もなくオープンするので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。