ハワイ生まれのプロサーファー「ジョン・ジョン・フローレンス」ってどんな人物?

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▲イメージ画像

「ジョン・ジョン・フローレンス」は、ハワイのノースショアをホームとする若きプロサーファー。2度のワールドタイトル、3度のトリプルクラウンに輝いたジョン・ジョン・フローレンスとは、どのような人物でしょうか。ジョン・ジョン・フローレンスについて紹介します。

ジョン・ジョン・フローレンスとは

「ジョン・ジョン・フローレンス」は、ハワイ出身のプロサーファーです。世界でもトップクラスのパイプ・ライン・サーファーと言われるジョン・ジョン・フローレンス。これまでに多くの栄冠に輝きながらも、同時にけがやアクシデントに苦しめられてきました。

ここでは、ジョン・ジョン・フローレンスについて紹介します。

ジョン・ジョン・フローレンスのプロフィール

ジョン・ジョン・フローレンスは、1992年10月18日に米国ハワイ州オアフ島で生まれました。両親は早くから離婚し母親に育てられました。

2歳にしてサーフィンを始めたジョン・ジョン・フローレンスは、5歳の時にはパドリングでパイプラインの沖に出て行ってしまい、母親をひどく心配させたことは有名なエピソードです。

トリプルクラウンに13歳で初参戦!

サーフィンに熱中したジョン・ジョン・フローレンスは、小学校に上がる頃にはすでにプロ顔負けの本格的なサーフィンテクニックを身に付けています。スポンサーも付くようになり、ボードはパイゼルから供給されました。

そして、13歳にしてノースショアの象徴とも言われる伝統的なサーフィンコンテスト「トリプルクラウン」に初参戦しました。

オイ・リオ・プロでは三度の優勝

ジョンジョン・フローレンスが初めて世界的な大会で優勝の栄冠を手にしたのは、2012年にブラジルで開催された「オイ・リオ・プロ」。このとき18歳でした。

オイ・リオ・プロは、現在は「世界プロサーフィン連盟(World Surf League)」と改名した、サーフィン専門家協会(ASP)が主催するワールドチャンピオンシップツアーの一つです。

この優勝によって最年少ワールドツアー優勝の新記録を達成し、世界中のサーフォーの注目を集める存在となりました。 この年にはワールドツアーで4位に輝き、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。その後、オイ・リオ・プロでは合計3度の優勝をしています。

アパレル界にも進出

ジョン・ジョン・フローレンスは、ウエアのライセンスをNIKEが参加しているサーフブランド「HURLEY(ハーレー)と契約。ハーレーは、サーフボードシェイパーのボブ・ハーレーが1999年に創業、2002年にNIKEが買収した世界的なサーフブランドです。

しかし2019年、ハーレーはNIKEから米国の投資会社「BLUESTAR ALLIANCE(ブルースター・アライアンス)」に売却されます。それを機に、ブルースター・アライアンスは、ジョン・ジョン・フローレンスとの契約解除に動きだしました。その大きな理由は、日本円にしておよそ30億円にも及ぶ、膨大な契約料のため。ジョン・ジョン・フローレンスはこの契約解除に応じ、自らのアパレルブランド設立に動き始めました。

アパレルブランド「FLORENCE MARINE X」を立ち上げ

2020年に入ってコロナ渦の影響もあり、世界的に景気が後退する中で、世界最高額となったジョン・ジョンの契約金を支払えるサーフブランドはなかなか見つかりませんでした。

そこでジョン・ジョンは、自らのブランド設立を決意します。環境保護や海洋保護に深く興味を抱いていた彼は、自らの考えを実現できるようなアパレルブランドを目指しました。ブランドの立ち上げには、パートナーとしてボブ・ハーレーの家族も参加しています。

2021年3月に、「FLORENCE MARINE X」を設立。「MARINE X」とは海洋探査を意味し、海や環境に対する深い思いが伝わるブランドネームです。

自らのSNSで、「自然を守りながら全力で楽しんで成長できるようなアパレルブランドに成長させることが目標」と語っています。

FLORENCE MARINE Xのアイテム

環境保護と機能性を両立させたFLORENCE MARINE Xのアイテムは多岐にわたります。公式ホームページ上のオンラインショップでは、ウエットスーツ、ボードショーツ、アクティブシャツなどを取り扱っています。

特に日本製のネオプレーン素材を活用したウエットスーツは、日本の職人によって縫製されるというこだわりです。

ジョン・ジョン・フローレンスが教えるサーフィンのコツ

ジョン・ジョン・フローレンスのテクニックは、常にアクティブでラディカル。世界中のサーファーから注目を集めています。テクニックのほんの一部を紹介します。

パドル

「パドルはサーフィンを続けていれば自然に身に付くもの」と語っています。指を軽く閉じて、肘を曲げずにできるだけ遠くに腕を伸ばすことが、パドルの基本です。

波の選び方

「波を選ぶには特別なコツはなく、経験と慣れが大切だよ」と語っています。
まずは、上手なサーファーに注目して、どこで波を待つのか、どのような波を選択するのか、選択した波で何を仕掛けるのかを見ることが大切です。

上級者の波の選び方をしっかり学んで実践を繰り返すことが、彼の語る「経験と慣れ」に通じるでしょう。

ドルフィンスルー

ドルフィンスルーとは、ボードを海面に平行に沈めながらタイミングをみてノーズを押し出すことで、波の下に潜るテクニックです。彼はこのテクニックを「ニューヨーク・シャッフル」と呼んでいます。

膝を使ってボードを沈めたあとに全身を海中に押し込むようにコントロール。「深く潜ろうと考えるだけ、ニューヨーク・シャッフルは遊びなんだ」とコメントしています。

まとめ

ジョン・ジョン・フローレンスは、母親の深い愛情とハワイの海によって育まれた、サーフィンの申し子といえる存在です。

近年、サーフィンを断念するような大けがからも見事に復帰し、自らの理念を実現するためにアパレルブランドを立ち上げて、新たな挑戦を始めました。ビジネスの面でも環境・海洋保護の面でも、プロサーファーとしても、これからも注目されるでしょう。

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