サーフィンボードは通常、ショートボードとロングボードがありますが、ちょうどその中間にあたるのが、ミッドレングスです。ここでは、ミッドレングスシングルフィンの魅力やメリット、おすすめの商品などについてご紹介します。
ミッドレングスとは?
そもそもミッドレングスとは、どのようなものなのでしょうか。ここでは、ミッドレングスの定義や起源、魅力などについてご紹介します。
ミッドレングスの定義・起源
ミッドレングスとは、ショートボードとロングボードの中間くらいのサイズのサーフボードのことです。ショートボードが一般的に6.5フィート(195.6cm)以下、ロングボードが9.0フィート(274cm)以上です。ミッドレングスは、およそ6.6~8.8フィート(195~260cm)です。
起源は1960年代後半あたりで、ロングボードからショートボードへの過渡期に中間サイズのミッドレングスが誕生しました。
浮力が高く安定感があり、ゆったりと波を楽しめるロングボードに対して、技やスピードを楽しむダイナミックなサーフィンを楽しめるのがショートボード。このふたつの中間にあたるのが、ミッドレングスです。
ミッドレングスの魅力
ミッドレングスの魅力は、以下のとおりです。
- 初心者におすすめ
ミッドレングスは、ショートボードよりも大きなサイズなので浮力が大きくなります。また、ショートボードより安定しているので、初心者でも扱いやすく、これからショートボードを始めたいという方の練習用に最適です。
- いろいろな波に対応可能
小さな波から大きな波まで、いろいろな波に対応できるのもミッドレングスの魅力のひとつです。ロングボードのようなゆったりとしたターンとなるので、普段ロングボードを使っている方がターンをしたくて波乗りする際などにもよく使われます。
ミッドレングスのデメリット
初心者でも扱いやすく、さまざまな波に対応でき魅力のあるミッドレングスですが、デメリットもいくつかあります。ここでは、ミッドレングスのデメリットについて紹介。
- ドルフィンスルーが難しい
ミッドレングスはショートボードより浮力が大きいので、ドルフィンスルーが難しいというデメリットがあります。ドルフィンスルーとは、大きな波がきたときにボードごと体を波の下に沈めて、波の裏側へ抜けて波をかわすテクニックです。浮力が大きいミッドレングスでは、難しくなってしまいます。
- 掘れた波に対応しづらい
さまざまな波に対応しやすいミッドレングスですが、実は掘れた波に関しては対応しづらいというデメリットがあります。掘れた波とは、ダイナミックで水の量が多く、一気にブレイクする波のことです。さらに、この波はブレイクまでの時間が短いという特徴があります。
したがって、テイクオフするまでにスピードが必要となるのですが、これがミッドレングスの大きさに合わないのです。
ミッドレングスの代表的なフィンセッティング
ミッドレングスの代表的なフィンセッティングは、以下のとおりです。
- シングルフィン
シングルフィンは、最も一般的なスタイルで、ミッドレングスの波の乗り方に合っているといえます。ミッドレングスは、波に合わせるように大きな弧を描いてターンします。これがシングルフィンと相性がよく、セッティングもしっくりきます。
- エッグ
ミッドレングスには、卵のような形状のボードが多くあります。エッグの特徴は、ロングボードのようなノーズの広さがなく、ショートボードのような狭いポイントノーズもないという中間の形状です。汎用性が高く万能といえるので、ミッドレングスに適しています。
- フィッシュ
最近増えてきたのが、フィッシュタイプのミッドレングスです。一般的なエッグタイプのシングルフィンとは異なる乗り心地で、テイクオフが早く、コントロール性にも優れているのが特徴です。
ミッドレングスに乗るコツ
ミッドレングスはボードの浮力が大きく、それほど反りがないので初心者でも扱いやすく、さまざまな波に対応できます。ここでは、そんなミッドレングスの乗り方のコツについて紹介します。
基本スタンス
ちょうど肩幅と同じくらいに足を開いて立つのが、ミッドレングスの基本スタンス。推進力が高く、直線に走っていくボードなので波に合わせてまっすぐ駆け抜けたり、ゆるやかにターンしたりして楽しみます。
ショートボードと比較すると長さがあって安定しているので、立ち上がった後もスタンスの調整が可能です。ボードの前寄りに移動すると加速と直進力が強くなり、後方に移動するとスピードがゆるくなり、ターンしやすくなります。
テイクオフ
ミッドレングスでのテイクオフの際は、そのまま前方に移動すると波が厚いときや波に置いていかれそうになっても、乗りつないでいくことが可能です。両手をいつもより前方に置くようにすれば、自然と前に移動できます。
また、前に置いた足を両手の間において、自然な位置に後ろ足がくるようなスタンスでしゃがむと、テイクオフできます。
ターンスタンス
ミッドレングスは、ターンスタンスによってバリエーション豊かなターンが楽しめるのも魅力のひとつです。ターンスタンスでは、後ろ足をターンするときに定位置に置いておいて、波が厚くなってスピードが出るタイミングで前足のほうに移動させます。この時、ボードの反応が遅いので、ゆっくり動きましょう。
トリムスタンスでは、最初から後ろ足を前足に寄せた位置に置いて、直線的にスピードを上げていきます。また、このトリムスタンスから、前足を伸ばした状態で波に乗るチータファイブというのもあります。
おすすめのミッドレングスボード3選
ここでは、おすすめのミッドレングスボードを紹介します。
Beach Access Surf ソフトボード サーフボード 6’4” 43L ミッドレングス
こちらは、お子さまや女性、小柄な方など初心者の方が入門用に使うのはもちろんのこと、経験者が使っても楽しいようにデザインされたソフトボードです。ミッドレングスの浮力による安定性に加え、テールの幅や厚みを調整することで回転性を高めました。
日本基準の品質で、トライフィン付属、ブルーはワックス不要加工デッキです。
【Xadventureのおすすめポイント】
・初心者も経験者もOK
・日本基準の品質
SCELL ミッドレングス 7’0 RD レトロ
こちらのミッドレングスは、センターとスタビライザーのブラフィンが標準装備されていて、抑えめのロッカーによりテイクオフが素早くできるのが特徴です。
シングルコンケーヴなので、水がスムーズに流れ、スピードが出やすくなります。初心者はもちろんのこと、経験者も十分楽しめるミッドレングスボードです。フィンが3本付属しています。
【Xadventureのおすすめポイント】
・テイクオフが素早くできる
・スピードが出やすい
LIBTECH リブテック PICK UP STICK 7’0 ピックアップスティック 213.3センチ
こちらは、小さい波にも反応がよく、さまざまな波に対応できる初心者はもちろんのこと、経験者も楽しめるサーフボードです。グライド性能がよく、耐久性が高いのも魅力の万能タイプ。5つのフィンプラグがついていて、FCS2 FIN や FCSフィンの使用も可能です。
【Xadventureのおすすめポイント】
・小さい波にも反応がよい
・耐久性が高い
おすすめのミッドレングス向けシングルフィン3選
ここでは、おすすめのミッドレングス向けシングルフィンを紹介します。
CAPTAIN FIN キャプテンフィン 7.5 シングル フィン JEFF MCCALLUM GLOW GLASS 7.5 ジェフ・マッカラム
ジェフ・マッカラムがミッドレングスのためにデザインしました。オリジナルのアートワークがおしゃれで、デザイン性と機能性をあわせ持つフィンです。
【Xadventureのおすすめポイント】
・オリジナルアートワークが入ってデザイン性が高い
・ジェフ・マッカラムがミッドレングスのためにデザイン
True Ames グリノーフィン トゥルーアムス フィン L-FLEX 8.0
薄くシェイプされていて、フレックス性があり、ミッドレングスにおすすめのフィンです。ロングボードやショートボードにも対応していて、珍しいサンディングフィニッシュ仕上げになっています。
【Xadventureのおすすめポイント】
・薄くシェイプされていてフレックス性がある
・サンディングフィニッシュ仕上げ
FCS2 ミッドレングス フィン クリステンソンCHRISTENSON LONGBOARD FIN 8” クリステンソン
ミッドレングスボードに最適な動きをするシングルフィンです。タイムレスなテンプレートで、きれいな弧を描くカットバックができるでしょう。波に乗って加速しやすくなります。
パフォーマンスグラスは硬質のファイバーグラス層で構成されており、レスポンスが正確なため鋭い動きができます。そのため経験者におすすめです。
【Xadventureのおすすめポイント】
・パフォーマンスグラスはファイバーグラス層で構成
・タイムレスなテンプレート
まとめ
ミッドレングスボードは、ロングボードとショートボードの中間くらいのサイズで、初心者におすすめなだけでなく経験者でも十分に楽しめるサーフボードです。
さまざまな波に対応できる万能タイプなので、これからサーフィンを始めようと考えている方に特におすすめ。ミッドレングスシングルフィンを検討してみてはいかがでしょうか。