プロスケーターであり、ファッションブランド「HUF」のプロデューサーでもあるキース・ハフナゲル(Keith HuFnagel)が46歳という若さで亡くなりました。彼はどのような人だったのでしょうか。ここではプロスケーター、キース・ハフナゲルについて紹介します。
キース・ハフナゲルとは
HUFの創設者で有名なキース・ハフナゲルですが、彼はどのような人生を歩んだのでしょうか。
スケーターとして
アメリカのマンハッタンで生まれ育ったキース・ハフナゲルは、13歳の頃から本格的にスケボーを始めました。最初は友達のスケボーを借りて遊んでいたのが、すぐにのめり込みスケートショップで自分のスケボーを購入したといわれています。
10代のうちはニューヨークでHarold HunterやMike Hernandezとともにスケボーに明け暮れる生活を送りました。影響を受けたスケーターとして、Mark Gonzales、Mike Carroll、Jason Leeを挙げています。
両親の引っ越しにともなって、スケボーができる大学を探すこととなり、サンフランシスコに移住しました。当時のサンフランシスコは「スケートのメッカ」といわれており、街にはスケーターがあふれていました。サンフランシスコには坂や丘が多く、スケートスポットが多いのが特徴です。街全体が巨大なスケートパークのようだと語られています。
キースはニューヨークにいたときから、何度かツアーを重ねるうちにプロに誘われます。そして大学を辞めてツアーで全国を回ったり、各所でファッションについて学びました。サンフランシスコに戻った後「REAL SKATEBOARD」に加入。そこから10年ほどはコンテストに出る、ツアーを回るというスケボー漬けの生活をしていました。
プロデューサーとして
2002年にはスケート、ストリート、ファッションなどを絡めた店を出店。それぞれの分野でもっともリスペクトされているブランドを取り扱う店を目標にし、その結果、人気が高い入手が困難なアイテムを購入できる「プレミアショップ」として有名になりました。
そこからさらに、スケート、ストリート、スニーカーなどを落とし込んだ自分自身のブランドとして「HUF」を立ち上げます。
HUFには、キース自身が今までに経験してきた芸術、音楽、スケボーなどがミックスされて、クラシックな雰囲気の中に遊び心を加えたようなデザインが多い特徴。さまざまなアーティストとコラボをすることも多く、幅広いスタイルの商品が販売されています。
「HUF」とは
キース・ハフナゲルが作り上げたスケート・アパレルブランド「HUF」とはどのようなブランドなのでしょうか。ここではその魅力を紹介します。
基本のコンセプト
HUFでは最新の流行を先導するアイテムが製作されています。根本にあるコンセプトは、「クラシックなアメリカの職人技、色あせないヴィンテージデザイン、そして現代の洗練された実用性のあるディテールを落とし込んだ、過去と現代を融合した、新しく良質な商品を作る」というものです。長期的な使用に耐えるヴィンテージの生地や構造を取り入れることで、激しいスケボーでの動きにも対応する商品が作られています。
また、単純にスケートブランドというわけではなく、スケート、ストリート、スニーカーコミュニティーという、キース・ハフナゲルという人物を作り上げた環境に応じた商品を製作。こうした経緯で、カジュアルと知性、シンプルさと個性のようなさまざまな要素が組み合わさった商品が多く作られているようになりました。
キース自身が、そういった感性を失わないために常にスケボーを続けてきたことからも、変わることのない信念が伺えます。
日本での取り扱い
「HUF」は日本では以下の会社が取り扱いをしています。
会社名:株式会社ジャック
所在地:静岡県牧之原市静波2317-17 2F
電話番号:0120-292-212、0548-28-6011(祝日を除く平日9:00~18:00まで)
メールアドレス:store@hufworldwide.jp
ここでは、アウター, アクセサリー, Tシャツ, キャップ, スエット・パーカー, ソックスなどが取り扱われており、定番のロゴがついたTシャツをはじめとしたアイテムが人気です。
まとめ
キース・ハフナゲルは自身が一流のスケーターでありながら、有名なブランドプロデューサーでした。46歳という若さで亡くなってしまいましたが、彼が残した「HUF」というブランドはこれからも人々に愛され、後世に残るでしょう。