開心那選手がスケートボード日本代表に抜擢!オリンピック史上最年少で大注目!

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オリンピックの新種目として追加されたスケートボード。1970年に日本でブームになり、2016年8月に東京オリンピックから新競技として加わることが決定しました。幅広い年齢層の選手が活躍してますが、中には10代という非常に若いスケートボーダーも。日本ではメダル獲得が多いに期待されてます。今回は、日本人選手の中でも12歳という若さで活躍の場を広げ、世界中から注目を集めている開心那選手についてまとめました。開心那選手はどのような選手で、競技の注目ポイントは何かなど詳しく説明します。

中学一年生の天才スケートボーダー開心那選手とは?

誕生日や出身地倶知安町などのプロフィール

開心那(ひらき ここな)選手は、2008年8月26日生まれの12歳。北海道倶知安町で生まれました。5歳の時にスケートボードを始め、2018年に開催された日本選手権パークで4位に輝きました。わずか7年のスケボー歴で2021年には世界ランク3位に入るほどの天才スケートボーダーです。心那という可愛らしい名前の由来は、開心那選手の母親が大好きな南国のココナッツから名付けられたそうです。

スケボーを始めたきっかけ

開心那選手は5歳の時にスケボーを始めました。母親がもともとスケボーを見るのが好きで、家族でできる何かをしたいという思いからスケボーを選びました。スケートボードの練習をしていた当時5歳の開心那選手に対し、父親がかけた「上手くなるよ」という一言を機に熱が入ったそうです。もともと運動神経がよく練習を重ねる度に物凄い勢いで成長しました。

成長の場所、HOT BOWL SKATE PARKとは

北海道札幌市内にあるスケボーの屋内練習場「HOT BOWL SKATE PARK」。開心那選手の所属先であり、練習の拠点です。開業したのは堤裕介代表。子供たちが、道外や海外に行かなくても練習できる場所を創りたいという思いから創立されました。

練習場内には様々なセクションが設置されており、子供から大人まで利用できるようになっています。開心那選手は父親の転勤により家族で北海道倶知安町から苫小牧に移住。苫小牧から車で1時間かけてHOT BOWL SKATE PARKに通い、今現在も日々練習を積み重ね続けています。開選手は特定のコーチにはついておらず、先輩プロスケーターを参考にしながら母親が撮影してくれた自身の動画を研究しながらスキルアップを図ってます。

HOT BOWL SKATE PARKに通うスクール生にとって開選手は憧れの存在。「滑りが丁寧で綺麗」「リスペクトしているなど」の声も寄せられており、どれほど開選手がすごい選手なのか伝わってきます。

開心那選手の個性表現(ロングヘアーやアクセサリーファッションなど)

開心那選手はライディングする上で個性の表現を大切にしてます。綺麗に伸ばしているロングヘアーは生まれてから一度だけ毛先を少し切ったのみです。憧れていた海外の選手が髪の毛をなびかせるスタイルがかっこいいと思ったことが理由。また、開心那選手は頭のてっぺんから足先までファッションを大切にし、ピアスなどのアクセサリーもこだわり抜いています。

世界を驚かせた「ノーズグラインドtoリップスライドアウト」

中でも開心那選手が得意としているのはノーズグラインド。「ノーズグラインドマスター」というニックネームを付けられるほど世界から高評を得ています。グラインドとはコースの縁を削るように滑るトリックで、開心那選手が独自に生み出したのが「ノーズグラインドtoリップスライドアウト」。

グラインドテクニックを連続して行うトリックのことです。難易度はとても高く、2019年の日本選手権で披露すると世界でまだ誰も挑戦したことのない技ということで多くの人を驚かせました。

2019年世界選手権で披露したノーズグラインドtoリップスライドアウト。08:30〜トリックを成功させてます。

将来の夢は?

開心那選手の将来の夢は「世界一かっこいいスケーターになること」。誰もやっていない新技を生み出し、ルックスとライディングで個性を表現するという開心那選手のスタイルは、世界中の人々を魅了するでしょう。

優勝を多く誇る主な戦歴

開心那選手は数々の大会で優勝や高順位の成績を残してきました。2019年からはXgamesなど世界を舞台にした大会に出場できる権利を獲得!2019年の8月には史上最年少でスケートボード大会最高峰であるX Gamesに出場しました。
・X Games Minneapolis 2019 2位
・VANS GIRLS COMBI POOL CLASSIC 2019 4位
・第3回日本スケートボード選手権大会 2019 優勝
・Dew Tour Woman  2019 3位
・World Skate  Park Skateboarding World Championship 2018 7位
・VANS PARKSERIES Womans Pro Finals Suzhou 2018 7位
・VANS PARKSERIES Womans Continental Championship Asia 2018 優勝
・日本最大級キッズスケートボード コンテストFLAKE CUP KUGENUMA 2017 優勝

東京五輪の切符を手にしたDEW TOUR WOMEN 2021

東京オリンピックの予選対象大会ともなるDEW TOUR 2021。2021年年5月19日から23日までアイオワ州で開催され、多くの日本人選手が活躍しました。

スケートボードには、ストリートとパークの2種類の種目があります。ストリート種目は、斜面や手すりなど街中を滑るコースで行い、パーク種目は、お椀を組み合わせたかのようなボール形状のコースで行います。今回、開心那選手が出場したのはパーク種目。ジャンプやスライドが多いストリート種目に比べてスケートボードを回転させるトリックが多くなり、開心那那選手の多才な技に注目したいです。

世界ランキング日本勢3位に!

四十住さくら選手、岡本まゆ選手に続き、開心那選手は日本勢では3番手になる5位入賞。オリンピック出場の切符を手に入れました。オリンピック開幕時に12歳である開選手は日本人では最年少の選手で注目を集めています。

大会前の世界ランキングは4位であったため、この試合で世界ランキング3番手だった中村貴咲選手より好成績を残す必要があった開選手。「楽しんでライディングをする」という持ち前のスタイルを生かして安定感のあるスコアを獲得し、最後のライディングでは開選手の得意技、グラインドトリックで高得点を獲得し見事5位に輝きました。

オリンピックへの志

「年齢のことは考えていない。誰もやっていない技を自分でやって、表彰台に上がりたい」と意気込みを述べる開選手。ノーズグラインドtoリップスライドアウトを作り出すほどチャレンジ精神とクリエイティブさのある彼女ならオリンピックでも私たちの想像を超える新技を披露してくれるに違いありません。また、東京オリンピックに向けて「エアー」という高さのあるトリックを極めると意気込んでおり、得意のグラインドとエアーが融合されたパフォーマンスが発揮された時には大きな成果が期待できるでしょう。

苫小牧在住、開心那選手の所属・スポンサーを紹介

開心那選手はいくつかのスポンサーと契約しています。一つずつ詳しく説明します。

Welcome Skateboards

2010年に南カリフォルニアで立ち上げられたブランド。「自由な発想でルールを気にしない」をコンセプトにしています。一際目を惹く色使いなどグラフィックデザインが個性的なのが特徴的。開心那選手は同ブランドのステッカーをボードに貼っています。

Vans

サーフィンやスケボーなどの横乗り系のスポーツ界では定番ブランドのVans。1966年に立ち上げられたスニーカーブランドです。開心那選手は10歳の時に、2019年に開催されたVansブランド主催のVans Park Seriesフランスで優勝しました。

HOT BOWL SKATE PARK

開心那選手がメインに練習している札幌市にあるスケボー施設。スポンサードも受けてます。

MBM

スケートボードへの情熱を大切にスケボパークを施行することを専門としているMBM PARK BUILDERS。有限会社マサケンという土建会社が母体です。

Instagramを公開

開心那選手は自身のインスタグラムのアカウントで世界中の試合シーンや練習風景などをたくさんアップロードしてます。
公式Instagramはこちら:Instagram (cocona.hiraki)

まとめ

スケートボード界で若くして大注目されている開心那選手を紹介しました。何よりスケートボードを心から楽しみ、個のスタイルを大切にする開心那選手。オリンピックメダル争い有力選手の一人であり、世界中から期待されている新星のスケートボーダーです。

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