一般的なスケボーより小さなミニスケボーのことを、ミニクルーザーと呼びます。スケボーを気軽に楽しむために、手に入れたいという方も多いのではないでしょうか。しかし、数あるミニスケボーの中から自分に合ったものを選ぶのは難しいもの。今回はミニスケボーの特徴やメリットも踏まえて、初心者を対象とした選び方を紹介します。
ミニスケボーとは?
ミニスケボーは、その名の通りミニサイズのスケボーです。数多くのミニスケボーはプラスチックを使って製作されており、その軽さも魅力の一つです。手軽にスケボーを持ち歩きたいといった人達に人気があります。
現在は多くのスケボーメーカーからミニスケボーが登場していますが、誕生したのは2010年のことです。当時、オーストラリアのスケートボードブランド「Penny(ペニー)」が発売を始め、それ以来、「Penny(ペニー)」はミニスケボー界の草分けとして人気を誇っています。
普通のスケボーとの違いについて
何といっても一番の違いはサイズ感です。ほかにも特筆すべき点がいくつかあります。そのうちの一つが、ウィールです。
ウィールとは、スケボーの車輪のことを指します。大多数のミニスケボーに用いられているのがソフトウィール。走行中の音が気にならないのが特徴です。また、幅や直径が大きいので、滑らかで安定感のある走行が好みの方にはぴったり。
ミニスケボーの乗り方は?
普通のスケボーとミニスケボーは乗り方が異なります。ミニスケボーはそのサイズ感からデッキも小さいので、初めは乗りこなすのに時間がかかるケースもあるでしょう。
ポイントとなるのはトラック。トラックとはウィールとボードを繋げるパーツのことです。乗り心地を決めたり、スケボーの曲がる方向をコントロールしたりするうえで重要なパーツ。2箇所あるトラックの間に両足を乗せて、重心をつま先とかかとに対して交互に移動させて乗るのが基本です。
ミニスケボーの注意点
ミニスケボーを楽しむうえで、気をつけたい点がいくつかあります。購入する前に注意点を知っておくと、選ぶ際の参考になるでしょう。
オーリーが難しい
ミニスケボーは、普通のスケボーと作りが異なります。それに伴って、オーリーが難しいのも特徴です。もしやろうと思えば、かなりの練習が必要になります。
スケボーをするなら絶対にオーリーがしたいと思う方も少なくはありません。その場合は、ミニスケボーではなく普通のスケボーを用いることをおすすめします。
トリック向きではない
そもそもミニスケボーは、ミニクルーザーとも呼ばれるほどでクルージング向きです。また、デッキも小さくプラスチックで滑りやすいので、回転させたり、スライドさせたりする技はなかなかできません。かなり練習した人ならやりこなすこともできますが、初心者には非常に難しいでしょう。
ミニスケボーの選び方
今や、Pennyだけではなく多数のメーカーがミニスケボーを取り扱い、そのバリエーションも豊富です。王道のPennyだけではなく、他のブランドと比較しながらお気に入りの一点を選ぶことをおすすめします。
デッキで選ぶ
デッキのサイズは、メーカーや種類によってバラバラです。小さいサイズだと22インチ程度のものがあり、細い道で乗りたい方におすすめ。また、コンパクトで持ち運びしやすいのが魅力です。
一方、27インチ程度のミニスケボーは、初心者にぴったり。デッキが大きいので安定して乗ることが可能です。上級者でトリックを楽しみたい人は大きいサイズがおすすめでしょう。
素材で選ぶ
プラスチック製が多いミニスケボーですが、中にはウッドと呼ばれる木製のデッキタイプもあります。プラスチックの魅力は丈夫で劣化しにくい点にあります。水に濡れても問題ありませんし、音が静かなのもポイントです。
一方、木製の魅力は、何といってもトリックのしやすさにあります。ただし、プラスチックと違いしっかり管理しないと劣化が早まることも。走行音が発生するのも特徴です。
価格で選ぶ
ミニスケボーの価格帯は、実にさまざまです。高性能で高価なものから格安タイプまで幅広く、悩むところ。人気メーカーが出しているものは、平均的に1万円前後なので、性能や安定性を求めるのならこの辺りの価格帯のものを選ぶのがおすすめです。
格安タイプだと3,000〜5,000円程度のものもあり、手軽に買えることからつい手が伸びてしまいますが注意が必要です。場合によってはレベルがかなり低く、使い物にならない商品もあります。本格的にミニスケボーをする場合には、正規のメーカーから選ぶようにしましょう。
ミニスケボーのおすすめブランド
ミニスケボーは各社から発売されていますが、中でもおすすめなのが次の5つのブランドです。それぞれに特徴があるので、自分にあったブランドを見つけることをおすすめします。
Penny
ミニスケボーの草分け的存在のPennyは、2000年に入ってからスケートボード業界にミニスケボーの旋風を巻き起こしたといっても過言ではありません。それだけ信頼できる存在ですから、初心者にこそおすすめしたいブランドでもあります。鮮やかなカラーリングで、女性でも楽しめる点も魅力でしょう。
Banana Board
ミニスケボーの多くはプラスチック製ですが、Banana Boardの製品はカナダ産のメープルを使った丈夫な仕上がりが魅力。よって、壊れにくく使用しやすいのが特徴です。
また、非対称に施されたデッキの凸凹により足がしっかりとロックされます。それに伴い、ミニスケボーの経験値が高い人が新たな技を習得する際にも使いやすいでしょう。
BAYTTER
初心者から上級者まで、レベルを選ぶことなく楽しめるのがBAYTTERのミニスケボーです。バッグに収納して気軽に持ち運べるほどのミニサイズなのが魅力。デザインも3種類から選べて、好みのタイプが見つかりやすいのも特徴です。また、熱圧着印刷仕様になっているので、色あせの心配もありません。
Globe
プラスチックタイプが主流のミニスケボーの中で、木製のデッキを発売しているのがこちらのメーカーです。ポップで華やかなのがミニスケボーの印象ですが、少し落ち着いた雰囲気を楽しめるのが魅力。サイズ感も23インチと26インチがあり、楽しみ方によって選ぶことが可能です。
STEREO SKATEBOARDS
シンプルなデザインが特徴のSTEREO SKATEBOARDSは、デッキ部分のやわらかさやウィールが短めといった特徴があり、操作性が高いのが魅力です。STEREO SKATEBOARDSは、技術を要する難しい小回りやポンピングがしやすいので、上級者向けでもあります。
初心者におすすめしたいミニスケボー3選
乗りこなすまでに時間がかかるミニスケボーの中から、初心者におすすめのものを3つ紹介します。価格的にも手軽なので、すぐにでもチャレンジできるでしょう。
Penny 27inch CLASSICシリーズ
王道Pennyからミニスケボーを楽しみたいという方に提案したいのがこちら。27インチの大きめサイズで初心者でも乗りこなしやすいのが特徴です。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 多少荒れた路面でも快適な乗り心地
- ファッションアイテムとしても人気
BAYTTER ミニクルーザーコンプリート
木製のミニスケボーを楽しみたい方におすすめしたいタイプです。質の高い7層のメープル素材でできており、丈夫で安心して使用できます。ウィールに最高精度と呼ばれるベアリングが搭載されているのが特徴。22インチなので持ち運びにも便利です。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 走行時も静かで乗り心地抜群
- 耐久性もよく長く楽しめる
RANGS RSミニクルーザー
大人も子供も楽しめるミニスケボーです。両面にデザインが施されており、楽しさをより倍増させてくれます。また、デッキの反り具合もよく、柔軟性も高いので、バランス感覚を養うのにもぴったりです。
【Xadventureのおすすめポイント】
- 音が静かで室内でも楽しめる
- 軽くて持ち運びに最適
まとめ
一般的なスケボーとは一味違った魅力を楽しめるミニスケボーは、クルージングを楽しみたい方にはかなりおすすめです。また、カラーリングも多彩なのでファッションとして持ち歩くのにもぴったり。軽さやデザイン性も魅力的なので、女性でも楽しみやすい特徴があります。
各スケボーメーカーから発売されているので、ぜひ自分の好みにあったミニスケボーを選んでください。お気に入りのものなら、持ち歩くのも楽しく練習もはかどるでしょう。