【東京オリンピック】サーフィンは釣ヶ崎海岸で開催!人気の秘密も解明

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千葉県九十九里浜の最南端に位置する釣ヶ崎海岸は、2021年東京オリンピックの新競技であるサーフィンの会場に採用されました。また、観光地としても人気があります。この記事では、釣ヶ崎海岸がオリンピック会場に選ばれた理由や、人気の秘密を紹介します。

釣ヶ崎海岸は東京オリンピックのサーフィン会場

釣ヶ崎海岸(通称志田下ポイント)は、2021年東京オリンピックのサーフィン競技の会場として選ばれました。会場名は「釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ」です。オリンピックでサーフィン競技が承認されたのは今回の東京オリンピックが初めてで、新種目に関する期待の声が多く寄せられています。

こちらでは、釣ヶ崎海岸がオリンピック会場に選ばれたのはなぜか、また競技日程も合わせて確認していきましょう。

オリンピック会場に選ばれた理由

釣ヶ崎海岸がオリンピック会場として選ばれた大きな理由は、「波が良質で、年間を通して安定しているため」です。良質な波はサーフィンの技を磨くのにうってつけであり、多くのサーファーが練習のため訪れます。こうした背景から、釣ヶ崎海岸はいつしか「波乗り道場」と呼ばれ、何人もの有名選手を輩出しているのです。

また、国内で開かれた国際大会の中で最高レベルにあたる「QS6000 ICHIMITA CHIBA OPEN」が開催されたのも、この釣ヶ崎海岸になります。

このように、サーフィンをするための最適なコンディションや環境、実績が評価され、釣ヶ埼海岸がオリンピック会場に選ばれたのでしょう。

参考までに、サーフィン会場誘致に名乗りをあげた自治体は他にも多数あります。千葉県の他、福島・茨城・東京・神奈川・静岡・愛知・宮崎の計8都県。その中から、釣ヶ崎海岸が選ばれたのです。

サーフィンの競技日程

サーフィンの競技日程は、2021年7月25日〜8月1日(予備日含む)となっています。具体的な時間や種目を日付ごとに表にしました。

2021年7月25日(日)釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ

時間帯種目
7:00〜16:20男子第1ラウンド
女子第1ラウンド
男子第2ラウンド
女子第2ラウンド

2021年7月26日(月)釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ

時間帯種目
7:00〜16:40男子第3ラウンド
女子第3ラウンド

2021年7月27日(火)釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ

時間帯種目
7:00〜14:20男子準々決勝
女子準々決勝
男子準決勝
女子準決勝

2021年7月28日(水)釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ

時間帯種目
8:00〜11:35女子3位決定戦
男子3位決定戦
女子決勝戦
男子決勝戦
男子表彰式
女子表彰式

※波のコンディションが良ければ、4日間で終わるスケジュールが組まれています。しかし、コンディション次第では日程が変更される場合があるようです。そのため、7月29日(木)〜8月1日(日)までは、予備日として設定されています。

釣ヶ崎海岸の波の特徴

良質な波が年間を通して期待できるため、サーファーに人気の釣ヶ崎海岸ですが、具体的な波の特徴も知りたいという人は多いのではないでしょうか。こちらでは、釣ヶ埼海岸の波についてわかりやすく紹介していきます。

世界レベルの波

釣ヶ崎海岸の波は、世界レベルの波といえるでしょう。

前述した通り、釣ヶ崎海岸ではハイレベルな大会が多数開催されており、数々のプロサーファーを輩出した実績あるサーフポイントです。今回の東京オリンピックの会場となったことを見ても、波の質が世界レベルだと考えられます。

パワフルでハイパフォーマンス可能

釣ヶ崎海岸は台風や低気圧からのグランドスウェル(台風や低気圧による大きなうねり)が届くと、パワフルな波がブレイク(波が崩れること)します。また、台風が少ない年でも、低気圧の影響によるハイクオリティな波が続くのです。

そのため、釣ヶ崎海岸の波は高いパフォーマンスが可能であり、上級者やプロのサーファーが連日技を磨くために訪れます。

釣ヶ崎海岸が人気の理由3つ

釣ヶ崎海岸が人気なのは、サーフィンだけではありません。日本でも珍しい海岸にある鳥居や、日の出や星空などの絶景が見れることでも知られています。

ここでは、サーフィン以外で釣ヶ崎海岸が人気の理由に迫りましょう。

海岸にある鳥居が神秘的

釣ヶ崎海岸を訪れると、海に向かって立つ鳥居が見えてきます。日本でも珍しい磯の鳥居は、人気の撮影スポット。休日になると多くの人が訪れ、カメラやスマホで写真を撮影しています。

実はこの釣ヶ崎海岸は、とても神聖な場所として有名です。その理由のひとつが「上総十二社祭り(かずさじゅうにしゃまつり)」の祭典場となっているためでしょう。

1,200年の歴史がある上総十二社祭り。玉前神社の祭神玉依姫命の一族が、房総半島に上陸したゆかりの場所釣ヶ崎で再会することに始まった、といわれています。このお祭りは県指定無形民俗文化財となっており、2,500人近くの男たちが裸で神輿を担ぎ疾走する姿は圧巻です。そのため、「裸祭り」とも呼ばれます。

鳥居と日の出の相性が抜群

釣ヶ崎海岸は、千葉県でも有数の日の出スポットとしても大人気。視界をさえぎることなく、水平線から昇る朝日は見どころ。特に、海岸に立つ鳥居から見る日の出は神々しく、見る人の心を浄化してくれるほどの絶景です。また、朝日の逆光によってコントラストが強めに出た、鳥居と朝日の相性は抜群。休日に少し早起きをして、見にいくだけの価値はあります。

千葉県でも随一の星空スポット

釣ヶ崎海岸は星空スポットとしても人気があり、夜中でも多くの人で賑わいます。人気の理由はなんといっても「鳥居×星空×海」という珍しい組み合わせ。鳥居と星空であれば山の神社でも拝めます。

しかし、背景が海という好条件は、山ではなかなか撮れない「鳥居と背後に広がる星空」という幻想的な写真が撮影できるのです。

星空を撮る際の注意点は、満月の日は空全体が明るくなるため、星が写らなくなる点が挙げられます。満月の夜を避け、ベストショットを狙ってください。

釣ヶ崎海岸へのアクセス方法

釣ヶ崎海岸へは電車でもアクセスは可能ですが、最寄駅からは少し距離があるためタクシーを利用するといいでしょう。

最寄駅から徒歩の場合は、周辺にお店や自動販売機がほとんどないため注意が必要です。食べ物や飲み物などが必要な場合は、あらかじめ購入しておくことをおすすめします。

住所   千葉県長生郡一宮町東浪見6961-1
アクセス【電車】JR上総一ノ宮駅からタクシーで約10分。JR東浪見駅から徒歩30分 
【車】九十九里有料道路から約10分
駐車場あり(無料)※オリンピック関連工事中は駐車場の利用不可。詳細は一宮町役場 オリンピック推進課へ要問合せ(0475-42-2180)

釣ヶ崎海岸はサーフィンも観光も楽しめる

釣ヶ崎海岸は、サーフィンと観光のどちらも楽しめる人気のスポットです。東京オリンピックのサーフィン会場としても採用され、これからますます多くの人で賑わうことでしょう。

また、サーフィンだけではなく、海岸に立つ鳥居や日の出、綺麗な星空も拝めます。近くにはお洒落な飲食店や、ラグジュアリーな宿泊施設も揃っているため、時間を忘れて楽しめるのではないでしょうか。

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