東京オリンピックのスケートボード競技では、日本人選手のメダル獲得が期待されます。中でも女子代表の四十住さくら選手への期待は高いです。本記事では四十住選手のプロフィールや契約スポンサー、得意技を紹介します。
スケボー世界女王「四十住さくら」とは？
日本代表に選出された四十住(よそずみ)さくら選手は、日本だけでなく世界から注目を集める選手です。ここでは四十住さくら選手のプロフィールやスケートボードを始めたきっかけ、活動状況などを詳しく紹介します。
四十住さくらのプロフィール
四十住さくら選手は、2002年3月15日生まれの和歌山県出身です。中学校は和歌山県の岩出市立岩出中学校、高校は和歌山県立伊都中央高等学校に通っていました。
緊張しない性格で、大きな試合でも臆さずパフォーマンスを披露できる点が四十住さくら選手の強み。このメンタルの強さが、世界の大舞台で活躍できている理由でもあるでしょう。
また「スケートボードに乗ることを嫌になったことがない」と公言するほど、スケートボードを心から楽しむ姿も印象的です。向上心が高く、いつも前向きな四十住さくら選手は、日本を代表するスケートボーダーの1人といえるでしょう。
スケートボードを始めたきっかけ
四十住さくら選手がスケートボードを始めたのは、小学校6年生の時です。13歳年上の兄が友達とスケートボードする姿を見て、四十住さくら選手もスケートボードを始めました。
四十住さくら選手はお兄ちゃん子で、インタビューでは「大好きなお兄ちゃんと遊んで滑るのが楽しかった」とも答えています。四十住さくら選手の実家には両親手作りのスケートボードの練習場があるそうです。
また、県外の練習場へ行く際は、両親が送迎をしていたとのこと。スケートボードで世界をまたにかけて戦えるほどの技術を習得した背景には、両親のサポートも大きかったのでしょう。
四十住さくらの主な戦歴
四十住さくら選手は2016年に全日本レディースクラスで優勝をおさめ、翌2017年にはアメリカのアマチュア15歳上のセクションで3位に入っています。
2018年には、世界最高峰のスケートボード大会「XGamesMinneapolis」で、16歳ながら銅メダルを獲得しました。また、スケートボード・パーク世界選手権でも優勝するなど、目覚ましい活躍をみせています。東京オリンピックでもメダル獲得候補の筆頭といえるでしょう。
四十住さくらはスケボー以外でも活躍
さまざまなシーンで活躍をみせる四十住さくら選手。スケボー以外の事例を紹介します。
ラルフローレンのスペシャルサポーター就任
四十住さくら選手は、2020年にラルフローレンのスペシャルサポーターに就任しています。ラルフローレンは四十住さくら選手が出場する大会のオン・オフフィールドおいて、オフィシャルアウトフィッターとしてサポートしています。
自身も小さい頃からよく着用していたというラルフローレンの魅力を、広く伝えたいと考えているようです。
CMにも出演
「Beautiful JAPAN 2020」というCMにも、四十住さくら選手は出演しています。東京オリンピックに向けて、パナソニックが日本の都道府県の景色と共に代表アスリートを紹介する内容です。
スケートボードへ向ける熱い思いや、東京オリンピックへの抱負を発信しています。「Beautiful JAPAN 2020」を見ることで、四十住さくら選手がどのような人物かよくわかるでしょう。
四十住さくらのスポンサーは2社
2021年5月現在、19歳という若さながら世界中で活躍を続ける四十住さくら選手。契約しているスポンサーは「レッドブル」「ベンヌ」の2社です。いずれも数多くの有名プロスポーツ選手のスポンサーを手掛ける企業で、その注目度の高さがうかがえます。
1.レッドブル
レッドブルは、世界的に有名なエナジードリンクの会社です。世界中の100名を超えるスポーツ選手と契約しており、スキージャンプの高梨沙羅選手やフィギュアスケートの紀平梨花選手などとも契約。世界的な企業でもあるレッドブルがスポンサーになっている点からも、四十住さくら選手の期待がますます高まっていることが予想されます。
2.ベンヌ
四十住さくら選手は、株式ベンヌとマネジメント契約をしています。株式会社ベンヌはスポーツ選手やタレントのマネジメント会社で、四十住さくら選手以外には、ハンドボールの宮崎大輔選手やバスケットボールの田臥勇太選手なども契約している会社です。
近い将来、TVのバラエティ番組などで、四十住さくら選手が活躍する姿を見られるようになるかもしれません。
四十住さくらの注目すべき3つの得意技
四十住さくらの注目すべき得意技に「バックサイドノーズブラント180アウト」「リップトリック」「バックサイド540メロングラブ」の3つがあります。東京オリンピックのスケートボードでメダル獲得が期待される四十住さくら選手。得意技を知ることで、よりスケボーという競技を楽しめるでしょう。
ここでは、四十住さくら選手の3つの得意技について解説します。
1.バックサイドノーズブラント180アウト
四十住さくら選手の得意技「バックサイドノーズプラント180アウト」は、難易度が非常に高く習得している選手が少ない技の1つです。
右利きのスタンスで入って180度回転し、アールの緑にスケートボードの先だけひっかけ、左利きのスタンスで降りるという技。右利きのスタンスで入って左利きのスタンスで降りる際に背中から転ぶ人も多く、かなりの難易度を要することで知られています。
四十住さくら選手はこの技を最も得意としているため、東京オリンピックでもぜひ見たいですね。
2.リップトリック
四十住さくら選手は、リップトリックという技も得意としています。リップトリックとはRのある壁の角を使ったトリックのことです。
数あるリップトリックの技を組み合わせて披露するなど、アレンジ力や独創性は世界トップクラスといえるでしょう。東京オリンピックでも、四十住さくら選手オリジナルのリップトリックが見られるか期待したいところです。
3.バックサイド540メロングラブ
バックサイド540メロングラブは、空中で1回転半する技です。左利きのスタンスで入って1回転半し、左利きのスタンスで着地するバックサイド540メロングラブは、危険を伴う大技といえます。
四十住さくら選手は、バックサイド540メロングラブをオリンピックの選考会で初めて成功させました。東京オリンピック本戦でも披露されるのか楽しみです。
まとめ
四十住さくら選手は100種類以上の技を披露できるテクニシャンで、難易度の高い技や世界トップクラスのアレンジ力、独創性のあるトリックが持ち味のスケートボード選手です。持ち前の負けず嫌いの性格と高い技術力によって、世界で活躍しています。
東京オリンピックでメダルを獲得するといわれる選手の筆頭であり、その活躍に期待がかかるところでしょう。東京オリンピックのスケートボード競技では、四十住さくら選手のパフォーマンスから目が離せません。