近年、じわじわと人気を集め、話題になり始めているウェイクサーフィン。ボートの引き波を利用して波に乗るので、波待ちの必要がなく無限に波に乗れるというメリットがあります。今回は、そんな話題のスポーツ、ウェイクサーフィンについて解説します。
ウェイクサーフィンとは
ウェイクサーフィンは、ボートが通過した後にできる波を利用し、波に乗るため、パドリングや波待ちの必要がない画期的なスポーツです。ここでは、ウェイクサーフィンの特徴や魅力を紹介します。
ウェイクボードとサーフィンのハイブリット!
ウェイクサーフィンには、ウェイクボードとサーフィンのいいところが同時に楽しめるという魅力があります。同じくボートに引っ張られて波に乗るという特徴はありますが、ウェイクボードは足をボードに固定する一方、ウェイクサーフィンは素足でボードに乗るという特徴が。また、波に乗れたらロープを離して本物のサーフィンさながらの乗り心地が楽しめます。
さらに、波がなくてもボートが波を作ってくれるので転ばない限り、ずっと波に乗れてしまうという最大のメリットがあるのです。
ウェイクサーフィンの特徴や魅力は?
ウェイクサーフィンに利用するボートは、15~18kmの速さで動きます。ウェイクボードに比べるとスピードが遅いので怪我のリスクも少なく、万が一海に落ちてしまってもすぐに救助でき、安全性が高いという特徴があります。
また、波のない日や、湖などでも楽しめます。サーフィンと同様に波に乗ったり、チューブを潜ったりできるので、サーフィン初心者であっても、気軽に楽しめるのが最大の魅力です。
ウェイクサーフィンのやり方は?
ウェイクサーフィンはボートを利用するため難易度が高そうな印象がありますが、実は初心者でも気軽に始められます。ここでは、ウェイクサーフィンのやり方を紹介します。
ウェイクサーフィンを始めるには
ウェイクサーフィンに利用するボートはトーイング・ボードと呼ばれ、通常のボートとは異なります。船尾にプロペラがないため安全で、さらには波を作るシステムが搭載されていることもあり、ウェイクサーフィンに最適なボートとなっています。ボートを使用するため、1人では始められないと思われがちですが、サーフショップなどでウェイクサーフィンのプランが提供されていることがあるので、チェックしてみてください。ボートを操縦してくれるだけでなく、インストラクターがコツなどを教えてくれます。初めてウェイクサーフィンをする際は、利用してみるのがおすすめです。
ウェイクサーフィンを楽しむコツ
ウェイクサーフィン専用のボードを利用するのが、ウェイクサーフィンを楽しむコツです。小さいので扱いやすく乗りやすいのでおすすめ。また、波がなくても海や川、湖でもできるので旅行やキャンプの際に、いつもの海とは違うロケーションを楽しむのもおすすめです。
ウェイクサーフィンのボードの選び方を紹介
ウェイクサーフィンを楽しむのに重要な役割を担うボード。ウェイクサーフィンのためのボードは多数あり、選ぶのが難しいと感じることもあるでしょう。ここでは、ウェイクサーフィンに最適なボードは何か、またボードの相場や選び方を紹介します。
スキムボードとは
ウェイクサーフィンは、いつものサーフボードを使っても十分楽しめますが、スキムボードを使うのがおすすめです。スキムボードとは、ショートボードよりもさらに短くなっているボードを指します。形は、サーフボード同様さまざまですが、コントロールしやすく波に乗りやすいという特徴があります。
スキムボードの予算、相場は?
スキムボードは安いもので約6,000円程から購入できます。カスタマイズしたり、通常のものよりさらに高性能なものを選ぶと価格は上がりますが、約20,000円〜30,000円程のものが多く、スキムボードの相場といえます。予算を決めるときには、参考にしてみてください。
自分にあったボードを選ぶには
スキムボードを含め、サーフボードには幅、厚み、長さなどの違いがあります。これは浮力や波のキャッチのしやすさなどに影響する大事なポイントです。そのため、ほとんどのサーフボードには適正体重・身長の目安が設定されているので参考にしてみてください。また、よりパフォーマンス性を高めるため、ショップの店員や詳しい人に選んでもらうと、失敗しにくくなるのでおすすめです。ぜひ、自分にあったボードで思いっきりウェイクサーフィンを楽しんでみてください。
初心者にもおすすめ!ウェイクサーフィン体験ができる場所を紹介
メリットがたくさんあり、人気のウェイクサーフィンに興味がある人も多いのではないでしょうか。海がない地域でも、全国各地でウェイクサーフィンができます。ここでは初心者でもウェイクサーフィンが楽しめる場所を紹介します。
沖縄・恩納村
沖縄の中央に位置する恩納村(おんなそん)は日本屈指のリゾート地です。海水の侵食によってできた「青の洞窟」が有名。恩納村のムーンビーチは、澄んだ綺麗な海でウェイクサーフィンが楽しめる人気スポットです。
浜松・浜名湖
ウェイクボードの大会が行われることで有名な浜名湖でもウェイクサーフィンが楽しめます。いくつものマリンショップやスクールがあり、初心者でも安心して始められます。浜名湖周辺はリゾート地としても有名なので、旅行の日程にウェイクサーフィンを入れてみては。
滋賀・琵琶湖
日本一の面積を誇る琵琶湖でのウェイクサーフィンは、面積が広いだけにさまざまな景色が楽しめるとして人気を集めています。周辺にはスクールがたくさんあり、ウェットスーツなどのレンタルなども行っているので気軽にウェイクサーフィンが楽しめます。
長野・野尻湖
キャンプやカヌーなどを楽しむにも最適な長野県・野尻湖。もちろんウェイクサーフィンも人気のアクティビティです。ウェイクサーフィンを楽しんだ後は、近くにある人気のサウナを利用するのもおすすめです。
世界ランクと注目選手は?
ウェイクサーフィンは、大会も行われるほど人気のスポーツです。プロの成績をみれば、モチベーションが上がること間違いなし。ここでは、ウェイクサーフィンの競技団体CWSAが発表している世界ランクと、日本を代表する注目選手を紹介します。
Kenta Nakayama
1982年9月4日、広島県福山市出身。2018年、CWSAのアウトロー・メン・サーフで1位を獲得。琵琶湖シリーズやアジア大会など数々のタイトルを手にしている注目の選手です。
Keiji Umemura
起業家でありながらもプロウェイクサーファーとして活躍する選手です。今年開催されたCWSAのオンラインWRSシリーズや、日本ウェイクボード協会・JWBAのプロツアーで優勝する実力の持ち主。
Mai Kishimoto
CWSAのアウトロー・ウィメン・サーフで4位を獲得。琵琶湖をホームゲレンデに活躍するプロウェイクサーファーです。ウェイクサーファーがこぞって愛用するボード、Soulcraft(ソウルクラフト)の日本チームにも所属しています。
まとめ
パドリングや波を待つ必要がなく、安全に波乗りを楽しめるウェイクサーフィン。コツをつかめば、無限に波に乗れる話題のスポーツです。海だけでなく、川や湖で気軽に楽しめるので、興味がある人はぜひ気軽に始めてみてください。