スラスターって何?サーフィン上達のためのサーフスケートについて解説

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海に行けないときでも身体の動きを練習できるのが、スケボーの仲間であるサーフスケートです。なかでも、サーフィンのイメージトレーニング向けに開発されたシステムであるスラスターは特におすすめです。ここでは、初心者向けにサーフスケートの乗り方や選び方、おすすめブランドを紹介していきます。

サーフスケートとは

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サーフィン上達を目指す初心者にとって、とにかく練習したいと考えるのは当然のことです。しかし、あまり海に行けないことで、「感覚を忘れてしまうのではないか」という不安を持つ人も少なからずいます。そんなときに最適なのが、サーフスケートによる練習です。

サーフィンをイメージしながら練習できるサーフスケート

サーフスケートは、サーフィンと同じような動きを体得できるスケートボートです。海に行けないときでも、サーフィンの動きや感覚を陸上で練習できます。通常のスケートボートと比べると、ボード部分とローラーをつなぐ部分が特別な構造となっているため、大きく左右に傾くのが特徴です。

この動きが波の上で行うサーフィンのバランス感覚を養い、体重移動の練習としても効果があります。下半身強化のためにサーフスケートをトレーニングに取り入れているサーフィンのトッププロも少なくありません。

サーフスケートの進化系スラスター

サーフスケートは、サーフィンの練習用として、以前から数多くの商品が登場してきました。スラスターは、その中でもよりサーフィンに近い動きとなるよう開発されたものです。前輪を支えている部分が大きく動き、サーフィンの感覚が味わえます。

カットバックやオフザリップ、アップス&ダウンといった基本的な動きをトレーニングでき、初心者にも細かなターンが可能です。体重コントロールの練習にも最適。波の上での加速力強化につなげられます。

サーフスケートの乗り方

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陸上で行うサーフスケートでも、基本をしっかりと身に付けることが大切です。サーフスケートに正しく乗れるようになれば、サーフィンのライディングも自然に上達するでしょう。ここからは、サーフスケートの乗り方を解説します。

正しいフォームで乗る

サーフスケートで、サーフィンにつながる正しいフォームをしっかりと体得します。ポイントは以下の5つです。

1. 前の足の位置
ボード(デッキ)の向きに対して真横にし、つま先の内側に体重をかけます。ボードに力が伝わりやすく、コントロールを容易にします。

2. ひざは深く落とす
お尻の位置までしっかりと曲げます。

3. 体幹を両ひざの中心に置く
左右のひざは体幹から等間隔です。自然に内側に力が入り身体が安定します。

4. 上半身は進行方向を向く
サーフィンと同様に視線は進行方向を向きます。下半身はしっかりと固定。これにより身体を大きく絞る形となります。

5. 腕と肩は力を抜く
腕と肩は力を入れず、身体の横に自然におろします。

正しい体重移動を意識する

サーフィンでも、体重移動はパフォーマンスを決める大きな要素です。ポイントは、レギュラー・グーフィーいずれの場合でも、正しいフォームをくずさないこと。足に力を入れるのではなく、身体全体を倒して重心を変えていきます。

サーフスケートの選び方

サーフスケートを選ぶときには、できるだけサーフィンの動きが再現できるタイプを選ぶことが重要です。次に、サーフスケートの選び方のポイントを解説します。

デッキとホイールをつなぐ部分の可動域に注目

デッキとホイールを連結する部分をトラックと呼びますが、この部分が柔軟に動き、かつ可動域が広いことが大切です。トラックの可動域が広いほど、大きな傾きが得られ、柔らかな動きが波を再現します。

デッキは長めがおすすめ

デッキの長さが長いほどサーフィンに近い足幅で乗れるので、波乗りの感覚に近づけられます。使う人の身長にもよりますが、36~40インチがおすすめです。一般的にサーフィンをするときの足の幅は、肩幅よりもやや広めにとります。

一方、通常のスケートボードでは30~32インチのものが多く見られ、やや狭くなります。サーフィンを意識してサーフスケートを選ぶ場合には、普通のスケートボートよりも長めをチョイスするようにすると陸上練習としては効果的です。

おすすめのサーフスケート

実際に購入する際の参考になる、おすすめのサーフスケートを紹介します。

YOW MALIBU 36(ヤウマリブ36)

サーフスケートの初心者でも滑りやすいモデルです。デッキの長さは36インチで、サーフィン感覚を再現しやすく、波の上ではねるような動きの練習もしやすくなっています。

REKONTHRUSTER2(リーコンスラスター2)

Gravity社開発の、THRUSTER SYSTEM(スラスターシステム)を搭載したサーフスケートです。可動域が広く、大きなターンもスムーズにできます。デッキの長さは36インチ。サーフスケートの中では低価格なことも初心者にはうれしい魅力です。

SECTOR9(セクター9)

サーフスケートの本場アメリカで、もっともポピュラーなスケートブランドの商品です。トラックには、SIDEWINDER機構を採用。生き物の関節のようなしなやかな動きが特徴です。左右に揺れる大きな動きで、波乗りの感覚を養うのに役立ちます。

まとめ

サーフィンは海に行かないとできませんが、陸上でもバランスや乗り方を練習することは可能です。サーフスケートは、サーフィンとともに進化を続け、今ではかなりサーフィンに近い動きを再現できるようになりました。

正しい姿勢や体幹保持、体重移動、ボード上のスタンスなど、波の上と同様の動きを練習できればそれだけサーフィンの上達度も高まるでしょう。サーフスケートは、通常のスケートボードとは異なる構造をもっています。

こちらでの選び方を参考にして、サーフィン上達が実現できるサーフスケートを選んでみてはいかがでしょうか。

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