サーフボードを使った後は、正しく収納しないと傷んでしまうことがあります。しかしサーフボードは大きなアイテムなため、「どこに置いたら良いのか困る」という方が多いのではないでしょうか。ここでは、サーフボードに適したラックや物置など、それぞれの住宅環境に合った収納方法を紹介します。
サーフボードの収納が必要な理由
サーフボードは、もともと外で長時間使うアイテムなので、「外に置いておいても問題はないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、使わないときはしまっておかないと様々なダメージを受けてしまうことになります。
直射日光によるダメージ
収納が必要な1番の理由は、直射日光が当たり高温になるとサーフボードが変形したり黄色く変色してしまったりするためです。また、日光だけでなく風によって倒れてしまうと、ひび割れを起こしかねません。
さらに、外でなくても車内で置きっぱなしにしたり、日差しの強い場所にある家庭用物置に収納したりしていると、同じく高温によるダメージを受けてしまいます。
海水によるダメージ
家の中にしまうからといって、サーフィンが終わった後に置きっぱなしにしてもいけません。海水に含まれる塩分や砂などによってボードが傷む危険性があるため、使い終わったら水で洗い流してください。このとき、お湯を使うとフォームに悪影響を与える可能性があるので、必ず水を使いましょう。
サーフボードラックを活用しよう
ここまでは、サーフボードの収納が必要な理由について説明して来ましたが、家の中で収納する方法で最も一般的なのは、サーフボード用のラックを使うこと。サーフボードラックには、大きく分けて「壁掛け型」「縦置き型」の2つがあります。
壁掛け型
壁掛け型サーフボードラックは、サーフボードをお部屋のインテリアの一部として飾っておける点が魅力です。ハワイやアメリカ西海岸風スタイルのお部屋にはぴったり。ただし、サーフボードを横に倒しておくため、横幅を多く取ることから、壁沿いに家具などを置けず、また広い部屋でなければなりません。
見た目優先でなるべくラックを目立たせないようにしてしまうと、固定される箇所が少なくなり耐震性が不安です。耐震対策がしっかりされていないと、いざ地震が起こったときなどにサーフボードが破損するだけでなく、大きなけがにもつながりかねません。
縦置き型
縦置き型サーフボードラックは、複数のサーフボードを省スペースで収納できたり、簡単に出し入れできたりするのが魅力です。ただし、壁掛け型が横に広いスペースが必要なのとは対照的に、縦置き型は高さがある場所でなければ設置できません。
そのため、1階の天井が高い作りになっている家など、住居環境を選ぶアイテムといえそうです。
DIY
縦置き型や横置き型のラックは、市販のものが多数販売されています。しかし、さほど難しい構造ではないため、例えばホームセンターで購入した木材からDIYすることも可能です。部屋の中がハワイっぽいインテリアであれば、違和感はありません。
また、使わなくなったリーシュロープを天井から吊って作る方法もあります。安く抑えるだけではなく、自分好みのラックを作りたい理由から、DIYもおすすめです。
家の外に置くには?
家の中にどうしてもサーフボードを置く場所がない場合は、外でも守られる場所に保管するのが良いでしょう。
ハードケース
外でケースの中に入れて保管しようとする際、「外の衝撃から守ろう」という理由で、ハードケースを選択する方もいるかもしれません。しかし、外側が硬いもので覆われている分、通気性が悪くなってしまう点は注意が必要です。
長い間保管し続けると、表面のワックスが溶け出して、取り出した後にメンテナンスが大変になることがあります。そのため、外で長い間保管するなら通気性の高いニットケースがおすすめです。ただし、直射日光の当たらない場所で、強い風があまり吹かない場所に置いてください。
ボード専用の物置
「庭にあまり大きな物置が置けない」という場合は、サーフボードストレージというサーフボード専用の物置を購入する方法があります。その場合は、日陰など直射日光の当たりにくい場所に保管しておいてください。
トランクルーム
サーフボードが多すぎて、部屋の中にも家の外にも置けない方は、収納目的でトランクルームを借りる方法もあります。トランクルームを選ぶためのチェックポイントとしては、車で持ち出すことを想定して、以下のような点を押さえておきましょう。
・敷地内に駐車場スペースがあるか
・サーフポイントへ朝早くに出かけるため24時間利用可能となっているか
・ルーム内部が暑くならないように空調管理が施されているかなど
まとめ
今回は、サーフボードの収納方法について、さまざまな方法を紹介しました。誤った方法で収納してしまうと、サーフボードのコンディションが悪くなってしまい、いざ出かけようとすると使えなくなったり、お気に入りのボードが台なしになってしまったりすることもあります。
正しい収納方法を守り、利用後はきちんと水で洗うことも忘れないようにすることで、サーフボードの寿命を伸ばせます。いつでもサーフィンを楽しめるよう、大切に保管しましょう。