サーファーの方は「NSA」という言葉を何度か耳にしたことがあるでしょう。NSAとは、いったい何なのかご存じですか? 「なんとなくは知っているけど詳しくは知らない」という方も多いかもしれません。この記事では、NSAの活動やメリットなどについて詳しく紹介します。
日本のアマチュアサーファーのための団体
NSAの正式名称は、「一般社団法人 日本サーフィン連盟」です。Nippon Surfing Associationを略してNSAと呼ばれています。
サーフィン界の中枢機関
NSAは、1965年11月15日に創設されました。本部は、東京都新宿区にあり支部は全国に70支部。会員数は約1万3,000名、登録チーム数は約900チームも加入しているサーフィン界の中枢機関として活動しています。アマチュアサーファーが安心にサーフィンができるための後ろ盾になっている機関です。
設立された目的
NSAの基本的な目的となっているのは「選手の強化」「裾野の拡大」「社会貢献活動」の3つです。サーフィン大会の開催やサーフィン検定、資格のための講習や試験などが行われています。NSAの活動は、これらのようなサーフィン競技の発展や普及のためのものばかりではありません。
美しい海を守るための活動の「ビーチクリーン」など、自然環境にも目を向けています。全国の各支部が中心となり「ゴミのないビーチ」「ゴミを捨てないビーチ」を働きかけて海岸の清掃を実施しています。
「サーファーは海を守る!キレイな海は私達が守る!」という思いを込めた活動です。NSAは、海の未来のことも考えています。
会員になるためには?
NSAの会員には「正会員」「オープン会員」の2種類あり、主にサーファーが安全に充実したサーフィンライフ過ごせるための会員制度です。2021年現在、正会員は約1万1,000名、オープン会員約2,000名が加入しています。
会員のメリット6つ
いくつかあるメリットの中でも、注目すべきなのが6つ。ただし、オープン会員には全日本、ジュニアマスターズ、グランドチャンピオンシップ選手権大会の出場資格とサーフィン5級免除の資格はありません。
・波情報無料配信
・サーフィン賠償保険
・級別の大会出場資格
・年間誌のYEAR BOOKのプレゼント
・全日本、ジュニアマスターズ、グランドチャンピオンシップ大会の出場資格
・サーフィン5級免除
年会費の比較
正会員の場合、年会費は大人5,000円、小人3,000円。加入登録できるのは11月1日~12月31日(全日本・支部予選対象)、1月1日~9月30日(全日本・支部予選対象外)と期間が決まっています。一方、オープン会員は、年会費は3,500円でいつでも入会が可能。サーフィンを趣味として楽しんでいる方に向いています。
NSAが主催サーフィン大会
NSAは、選手権大会を主催しており、実力を試したいサーファーの目標となっています。主催する選手権大会は4大会。主催大会に参加する会員なら、NSAポイントランキングに名前を刻むことができます。NSAポイントランキングは、国際大会などの選手選考に大きく関わるものです。
マスターズオープンサーフィン選手権大会
出場資格は、以下の3つです。
・開催年度の日本サーフィン連盟正会員の選手
・開催クラス指定種目(ショート / ロング)の登録選手
・開催クラスの年齢基準を満たしている
例年10月ごろに開催されています。
ジュニアオープンサーフィン選手権大会
アマチュア選手は、以下の3つが条件です。
・開催年度の日本サーフィン連盟正会員の選手
・ジュニアオープンはショートボードの登録選手
・開催クラスの年齢基準を満たしている
18歳以下のプロ資格を有するプロ選手の場合は、以下の2つが条件となります。
・開催クラスの年齢基準を満たしている
・日本国籍を有している
全日本サーフィン選手権大会
全国の支部予選で勝ち上がった代表選手が出場する大会です。そうそうたる面々が競い合います。例年大会は、8月ごろの開催です。
全日本級別サーフィン選手権大会
大会には、NSA認定各クラスの級保持者(大会開催日45日前に保持する級)が出場可能。例年6月ごろに開催されます。プロ登録者は、エントリーできない決まりです。
まとめ
NSAはアマチュアサーファーのための団体です。サーフィンライフに合わせて「正会員になる」「オープン会員になる」を選ぶのがおすすめです。NSAに入るとサーファー同士の親睦も広がり、サーフィンライフが豊かになるでしょう。まだ加入されてない方は、ぜひ紹介した内容を参考にして会員になることを検討してみてはいかがでしょうか。