サーファーに支持されているハイラックスサーフの特徴とカスタム

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出典:Daigo Hoya* photography – 保谷提吾 / PIXTA

2009年に日本国内での販売が終了してからも、いまだ人気が高いトヨタ・ハイラックスサーフ。サーファーの中でも高い評価を得ています。ここでは、ハイラックスサーフの情報を求めているサーファーに向けて、ルーツや特徴、人気の理由、カスタムについて紹介します。ぜひ参考にしてください。

ハイラックスサーフってどんな車?

出典:Daigo Hoya* photography – 保谷提吾 / PIXTA

トヨタのハイラックスサーフは、1983~2009年にかけて国内で製造販売されていました。すでに、国内での販売は終了した大型SUV車ですが、いまだその人気が衰えず、中古車を求める人も多数。ここでは、ハイラックスサーフのルーツやモデルの変遷について紹介します。

ハイラックスサーフのルーツはピックアップトラックのハイラックス

ハイラックスサーフは、ピックアップトラックをルーツとしています。トヨタのハイラックスは1968年に誕生したピックアップトラックで、「ハイラックス(Hilux)」という名前は、英語の「High(高い)」と「Luxury(豪華)」を掛け合わせて作られたもの。現在は、8世代目が世界中で販売されており、ランドクルーザーと並ぶ歴史を誇っています。

4代目ハイラックス(1983~1989年)の派生モデルとして1983年に生まれたのが、初代ハイラックスサーフ(N60系)です。これは、屋根のなかったハイラックスをレジャー使用のワゴンに変えたもの。ピックアップトラックがルーツであるだけに、後部座席をフラットにすると大きな荷物を運べるような仕様になっており、アウトドアに最適な車として人気を博しました。

ハイラックスのたどった歴史と現在

初代ハイラックスサーフは、1989年に2代目N130系にフルモデルチェンジしました。ここから、4ドアモデルが設定されています。3代目(N180系)にモデルチェンジしたのが、1995年。現在出回っているハイラックスサーフの中古車の大多数が、この3代目です。

3代目へとフルモデルチェンジし、2WDモデルのスポーツランナーが国内で設定されました。折も折、国内で盛り上がっていたSUVジャンルの中で少し求めやすい価格の2WD仕様としてスポーツランナーが登場したものと考えられます。

ハイラックスサーフは、いくつかのフルモデルチェンジを経ても、基本的な デザインにさほど大きな変化は見られません。とはいえ、乗り心地のよさやオンロードでの走行性能、積載性、運動性能などが進化し、クロスカントリー4WDとしての評価を得てきました。

2002年に登場した4代目(N210系)は、ランドクルーザー120プラドの兄弟車として位置づけられ、よりスタイリッシュなデザインを採用した若者向けデザインとして知られるようになりました。全長が拡大されたことで後部座席がさらに快適になり、足元のスペースも拡大しています。

4代目ハイラックスサーフが販売されていたのは、2009年9月まで。現在、ランドクルーザープラドに吸収されるかたちとなり、新車としての販売は行われていません。ただし、海外では「4Runner」という名称で5代目モデルが販売され、人気を博しています。

ハイラックスサーフがサーファーに人気の理由

出典:Daigo Hoya* photography – 保谷提吾 / PIXTA

2009年に国内での販売が終了しているにも関わらず、ハイラックスサーフはいまだ大きな支持を得ています。サーファーにも大人気ですが、それはなぜなのでしょうか。ここでは、ハイラックスサーフがサーファーの心をつかんで離さない理由と、人気のカスタムについて紹介します。

サーフボードを楽々積み込めるうえにデザイン性が高い

ハイラックスサーフがサーファーに人気な理由は、その走行性能の高さもさることながら、サーフボードという大きな荷物を積み込みやすい、積載性の高さにあります。 ハイラックスサーフの後部座席をフラットにすると、サーフボードも楽々積み込むことが可能です。

これは、ルーツであるピックアップトラックの機能の名残だと考えられます。バックドアにパワーウインドウが装備されていて、サーフィンやスノーボードをするうえではとても便利です。サンルーフとバックドアの窓を同時に開ければ、夏でも心地よい風を感じることができるでしょう。

車内空間も非常にゆったりとしているため、日常使いはもとより、サーフィンやアウトドアなどレジャー用としても最適な車種です。さらに、デザインが洗練されており、見た目のよさでも十分に満足できるというのも大きいでしょう。

また車高が高く、視界が開けるというのも魅力の一つ。運転がしやすいだけでなく、ドライブに際しての開放感・心地よさなどを味わうことが可能です。もちろん、4WDのため、悪路の走行でも安定感を発揮してくれます。

ハイラックスサーフで人気のカスタム

車好きに人気な車種だけに、ハイラックスサーフにはカスタムの要望も多く寄せられています。ハイラックスサーフのカスタムパーツは、3代目・4代目ともにとても豊富で、手に入れやすいのがその理由かもしれません。カスタムする際、よく手を入れられるのは、ホイールやマフラー、リフトアップなどです。

例えば ホイールでは「 7本スポークのものと合わせる」「シックなマット調のものを取り入れる」マフラーでは「 サイドに出す」「4本出しにする」といったカスタムが人気。こうしたカスタムで、「自分なりの個性を出したい」「足回りの印象を変えたい」といった要望に応えることができます。

また、もともと車高が高く視界が広いハイラックスサーフですが、リフトアップのカスタムも人気。オフロードなどでバンパーなどを傷つけるリスクが低くもなりますが、2インチ以上リフトアップしようとすると手間がかかるため、それなりに費用がかかることを覚悟しておきましょう。

まとめ

ここでは、2009年に国内での販売が終了しているにも関わらず、根強い人気を誇るトヨタ・ハイラックスサーフのルーツや歴史、人気の理由を紹介しました。ピックアップトラックの兄弟分として誕生した歴史を持つだけに、ハイラックスサーフはその積載性の高さが大きな魅力です。

走行時の安定性や視界の広さも快適なドライブへとつながっています。サーフボードが楽々車内に搭載できるうえに、デザイン性が高く、自分なりの個性を活かすカスタムも簡単。そういった点が、サーファーをひきつけているのかもしれません。

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