初心者もサーフィンが楽しめる!人気ポイントサザンビーチちがさき

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出典:OvalDesign / PIXTA

神奈川県湘南エリアのサーフポイントの1つ「サザンビーチちがさき」。ビーチからは、えぼし岩(烏帽子岩)や江ノ島が臨め、西方向には富士山も見えるロケーション抜群のビーチです。今回は、サザンビーチの波情報や、マリンレジャー情報について紹介します。

サザンビーチちがさきの特徴

出典: idea522 / PIXTA

日本でのサーフィン発祥地とされる湘南海岸にある「サザンビーチちがさき」は、改称される前までは、「茅ヶ崎海水浴場」と呼ばれおり、1999年にサザンオールスターズにちなんで改称されました。奥行きは約100m、幅は約200mと、広すぎずプライベート感がある場所で、散歩コースにもぴったりです。

明治時代後期から愛されているサザンビーチちがさき

「サザンビーチちがさき」は、1898年に開設された歴史が長い海水浴場です。明治時代、茅ヶ崎に別荘を構えた著名人が、茅ヶ崎で海水浴を楽しんだのが発端と伝わっています。昭和時代に入り、東京や横浜から訪れる人が増え、日帰りリゾート地として人気化しました。

第2次世界大戦からしばらくは海水浴場として利用できない期間もありましたが、1959年から海水浴場として再び利用できるようになりました。

歌詞にも出てくるサーフィンのメッカ

1960年ごろに駐留アメリカ人が湘南でサーフィンをしていたとされ、「サザンビーチちがさき」はサーフィン発祥地という説もあります。ビーチでサーファーの姿が目立つようになったのは、1970年代ごろから。都心からのアクセスが良いロケーションに位置することや、ヒットソングの歌詞にも使われたことから、湘南エリア屈指の人気を誇るビーチとなりました。

「サザンビーチちがさき」には、例年7月第1土曜日~8月31日の期間、海水浴場が開設されます。海水浴場駐車場や海の家が設置されます。その期間の遊泳時間となる8時30分~17時は、サーフィンは禁止になります。8時半以前、また17時以降であればサーフィンができますので、時間に気をつけてサーフィンを楽しみましょう。
※2020年は、コロナウィルス感染拡大のため開設されませんでした。

記念撮影スポットにおすすめモニュメント「茅ヶ崎サザンC」

絶好の撮影スポットとなっている「茅ヶ崎サザンC」は、ビーチの名称が「茅ヶ崎海水浴場」から「サザンビーチちがさき」に変わった記念に造られました。「C」は茅ヶ崎(Chigasaki)の頭文字の「C」から付けられています。

モニュメントの右側に立ち「C」の切れ目をつなげるのが、お決まりのポーズ。「円=縁」となることから、結びスポットとしても人気を集めています。「C」の中央に、えぼし岩が顔を出すように撮るのがおすすめです。

【 基本情報 】
住所:神奈川県茅ヶ崎市中海岸4-12986-5
電話:0467-84-0377(茅ヶ崎市産業振興課)
営業期間:通年
料金:無料
駐車場:2,000円 / 1日 ビーチ内約350台
アクセス: 
[電車] JR東海道本線・JR相模線「茅ヶ崎」駅南口から徒歩約20分
[バス] コミュニティバス「えぼし号」中海岸南湖循環市立病院線
「茅ヶ崎」駅南口1番のりば~8番サザン通り南or9番サザンビーチ入り口下車(約10分)、路線バス(神奈川中央交通)・茅37番系統「浜見平団地」行き(西浜経由)、茅ケ崎駅南口1番のりば~海水浴場前下車(約10分)
[車] 圏央道経由新湘南バイパス「茅ヶ崎海岸IC」から約5分

サザンビーチちがさきの波をチェック

「サザンビーチちがさき」は、別名「カボチャ」と呼ばれています。沖のえぼし岩や、茅ヶ崎漁港の防波堤などの影響で、波は近隣のポイントよりも小さめのサイズです。

サザンビーチちがさきの波の割れ

「サザンビーチちがさき」は、海底が砂なので普段まったくといっていいほど波が割れないのが特徴。いわゆるビーチブレイクです。サーフィン初心者さんにもおすすめのスポットで、リラックスしてサーフィンが楽しめます。

台風シーズンは狙い目

コンスタントに波が立つスポットですが、台風スウェルがビーチに届くとベテランサーファーにもうれしい波が立ちます。太平洋高気圧が張り出し、南ウネリが届く夏、そして台風シーズンの秋は常にチェックしておきたいところ。狙い目は台風通過後とされており、ワンランク上のサーフィンが楽しめます。

他のポイントが台風や低気圧の影響でクローズしているとき、「サザンビーチちがさき」ではパーフェクトウェイブが立つことがあります。絶好のチャンスが到来するかもしれません。

サザンビーチちがさきマリーンスポーツ情報

出典:すずむらみえ子 / PIXTA

「サザンビーチちがさき」でチャレンジできるマリンスポーツを紹介します。ビーチの近隣にあるサーフショップなどでグッズのレンタルや、初心者から参加できるレッスンが開催されているので、水着さえ持っていけば手ぶらでOKです。

まるで竜宮城!えぼし岩でダイビング

サザン ビーチの沖合に浮かぶ「えぼし岩」は、茅ヶ崎のシンボル的存在です。茅ヶ崎漁港から出ている周遊船に乗れば、えぼし岩を近くで見ることが可能。正式名称は「姥島(うばじま)」といいますが、島の形が雛人形のお内裏様がかぶっている帽子「烏帽子(えぼし)」に似ていることから名前が付いたとされています。

えぼし岩は、「サザンビーチちがさき」から約1.4km先の浮かび、高さは約14.6mあります。実は、戦前の島は今よりも大きかったえぼし岩。なぜ、島が戦後に形を変えてしまったのでしょうか。戦後、島は米軍の射撃訓練の標的とされたため、先端部分は消失してしましまいました。

その後、島を守るための市民運動によって訓練は中止され、今の形となりました。えぼし岩は、釣りやダイビングができるところとしても有名です。島の複雑な地形はたくさんの魚たちの住処となっています。島は流れがあり、水深が40m以上のところもあるので、上級者ダイバーにおすすめのスポットです。

波との戯れが楽しいスキムボード

サーフボードよりも小型のボードを使って、波打ち際で波乗りを楽しむスキムボード。砂浜に打ち寄せる波を飛んだり、ターンしたり、スケートボードやスノーボードに近い感覚のマリンスポーツです。

海をのんびり水上散歩ができるスタンドアップパドルサーフィン

サーフィンのボードによく似た、浮力の高いボードに乗りパドルを漕ぐスタンドアップパドルサーフィン(SUP)。えぼし岩まで漕いでいけて、上陸も可能です。沖から「サザンビーチちがさき」の景色が楽しめるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

海岸部分をクルージングできるシーカヤック

波と風の条件がよければ、シーカヤックもできます。スタンドアップパドルサーフィンと同じくスキルが上がればえぼし岩まで行くことも可能です。沖から富士山を眺めてみてみませんか。

まとめ

「サザンビーチちがさき」は、東京都心から車で約1時間という立地のため、日帰りでサーフィンが楽しめます。また、波が穏やかで初心者も安心してサーフィンができる点も魅力。海水浴シーズンは海岸に海の家が建ち並び、多くの海水浴客が訪れています。

おしゃれなカフェやサーフショップも立ち並び、多くの人がイメージする「ザ・湘南」。1度訪れたら、何度でも足を運びたくなるでしょう。人気のポイントなので、波が立つと混雑しやすいです。ルールやマナーをしっかりと守ってサーフィンを楽しんでください。

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