東京オリンピックでは、競技としてサーフィンが行われることが注目されています。そして日本代表の有力選手として期待されているのが、天才サーファーとして知られている村上舜選手です。今回は、村上舜選手のプロフィールや魅力、戦歴などを解説します。
村上舜の基本情報
東京オリンピックサーフィン日本代表の内定を暫定的に勝ち取った村上舜選手とは、どんな人物なのでしょうか。ここでは、村上舜のプロフィールやアマチュア時代の活躍について解説します。
村上舜のプロフィール
村上舜選手のプロフィールは、以下の通りです。
- 名前:村上舜(むらかみしゅん)
- 生年月日:1997年3月3日
- 出身:神奈川県湯河原町吉浜
- 職業:プロサーファー
神奈川県湯河原町吉浜というサーフィンの町で生まれ育った村上選手は、父親の影響によって小学校2年生の頃からサーフィンを始めました。弟の村上蓮選手もプロサーファーであり、兄弟で切磋琢磨してきたことがうかがえます。
また、高校はスポーツの名門校である青森山田高校の通信課程を修了しました。現在ではインスタグラムなどのSNSを活用し、自身の活躍を発信しています。
アマチュア時代の活躍
小学2年生の頃にサーフィンを始めてからすぐに頭角を現した村上選手は、10歳の頃には早々にコンテストに出場するようになります。そしてNSAのコンテストで上位に入り、2011年にはNSAの「ALL JAPAN SURFING GRAND CHAMPION GAMES」のメンズオープンで優勝し、実力を開花させていきました。
その後も2012年の全日本サーフィンで優勝、2015年の世界ジュニアサーフィン選手権で4位の好成績を残し、プロへの階段を上っていきます。
村上舜の特徴
村上舜のサーファーとしての魅力は、スピードと力強さです。切れ味鋭いライディングは圧巻であり、コンテストにおける試合運びがうまくビッグウェーブを捕まえることに長けているとの評価も受けています。
決して身長の高い選手というわけではありませんが、サーフィンをしている時の姿はダイナミックで力強さを感じさせると言えるでしょう。また、整った容姿も村上選手の魅力を高めており、SNSで時折見せる姿に心を奪われているファンも多く存在します。
村上舜の戦歴
村上舜選手は学生時代から天才サーファーとして注目され、プロになってからも華々しい戦績を上げ続けています。ここからは、村上舜選手の主な戦績について解説します。
JPSA(日本プロサーフィン連盟)
JPSA(日本プロサーフィン連盟)開催の試合における村上舜選手の主な戦績は、以下の通りです。
- 2015年:新島プロ優勝
- 2016年:新島プロ優勝
- 2017年:ALL JAPAN PRO 新島優勝
- 2017年:ブルーエコシステム presents 仙台プロ優勝
- 2018年:なみある?仙台プロ supported by やまや優勝
上記の通り、JPSA主催の大会では2018年まで毎年優勝を経験しており、その後の世界での活躍の足掛かりとしていきました。
ISA(国際サーフィン連盟)
ISA(国際サーフィン連盟)開催の試合における村上舜選手の主な戦績は、以下の通りです。
- 2015年:VISSLA ISAワールドジュニア4位入賞
- 2018年:ISA ワールドサーフィンゲームス4位入賞
- 2019年:ISA ワールドサーフィンゲームス4位入賞
村上選手は2018年・2019年と2年連続で4位入賞のカッパーメダルを手に入れ、東京オリンピックへの出場資格を得ました。2019年に開かれたワールドサーフィンゲームスは全55か国総勢240名の世界トッププレイヤーが参加した大会です。その中でベスト4に入ったことから、村上選手が世界トップクラスの実力を持っていることが示されました。
また、アジア人枠で1位の成績だったことから、東京オリンピックへの出場枠を獲得したのです。さらに2019年大会ではサーフィン会でキングと呼ばれているケリー・スレーターに勝利しており、世界中の誰もが想定外だったジャイアントキリングに会場中が沸いています。2年連続で表彰台に上がるという快挙に、村上選手は涙を流していました。
WSL(ワールドサーフリーグ)
世界トップクラスの選手が参加するWSL(ワールドサーフリーグ)における村上舜選手の主な戦績は、以下の通りです。
- 2013年:Malibu Hyuga プロ優勝
- 2016年:Trump Hyuga プロ優勝
- 2019年:White Buffalo HYUGAプロ優勝
- 2020年:Corona Open China優勝
特に近年ではシーズン最初のQSで2番目にグレードの高いQS5000の「Corona Open China」で優勝を果たしており、オリンピック代表内定者にふさわしい実力を示しました。
ハワイでの活動
村上舜選手は、ハワイでも精力的な活動をしています。2015年には、2019年CTルーキーの叔父であるカービー福永らの元で毎年通っていたノースショアにて、「Volcom Pipe Pro」17位に入りました。また、2018年と2019年には究極のローカルコンテスト「Da Hui Backdoor Shootout」におけるチームジャパンのメンバーに選出されています。
村上舜がスポンサー契約を結んでいるブランド
国内では圧倒的な実力を持ち、メダル候補でもある村上舜選手が、どんなブランドとスポンサー契約を結んでいるのか気になるという方もいるでしょう。ここでは、村上舜選手がスポンサー契約を結んでいる先のブランドを紹介します。村上選手は特定の会社に所属しておらず、アイテムごとに複数のブランドとスポンサー契約を結んでおります。
サーフボード:シャープアイサーフボード
サーフボードでは、シャープアイサーフボードとスポンサー契約を結んでいます。シャープアイサーフボードは日本代表に内定している五十嵐カノア選手も愛用しているブランドです。シャープアイサーフボードは1992年に誕生した比較的新しいサーフボードブランドであり、カリフォルニア州のサンディエゴに拠点を持っています。
世界ランキング常連のフィリぺトレドなど、数々のトップサーファーが愛用しているブランドであり、実際に数々の好成績を収めている、全世界注目のブランドです。ちなみに村上舜選手は、中でもOkayモデルを好んで使用しています。Okayモデルはハイパフォーマンスオールラウンドモデルであり、良い波に乗った時には群を抜いたパフォーマンスを見せると言われているモデルです。
ウェットスーツ:BeWET
ウェットスーツに関して村上舜選手がスポンサー契約を結んでいるのは、「BeWET」です。2019年4月より複数年契約を結んでいるBeWETは1968年の創業であり、運動性能や保温性能を追求しています。世界のトップランカーにも支持されており、近年では太陽光発電やリサイクルに積極的な活動を行っているブランドです。
ちなみに村上選手は、「SUPER WARM AQUA」を愛用しています。W-FLAPエントリーシステムを採用しており、オートマチックジップスライダ-によりスムーズな脱着が可能です。
まとめ
村上舜選手は1997年に生まれた日本の天才サーファーであり、東京オリンピックのサーフィン日本代表の出場資格を獲得しています。ダイナミックで力強いパフォーマンスが最大の魅力であり、整った容姿も人気の理由の1つです。
国内外の大会で好成績を収めており、世界の名だたる名サーファーたちとも渡り合える実力で、大きな注目を集めています。どこかに所属しているわけではありませんが、アイテムごとに様々なブランドとスポンサー契約を結んでいる点も特徴的です。村上舜選手の基本情報を押さえ、今後の活躍に期待しましょう。