サーフボードのサイズ表記と種類、用途と波に合わせた選び方を紹介

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サーフィンをするうえで欠かせないアイテムの代表格が、サーフボード。サーフボードには様々なサイズや形状があり、自分に合ったサイズのアイテムを手に入れることが非常に大切です。今回は、サーフボードのサイズ表記に関する基本情報やサーフボードの種類について詳しく紹介します。

サーフボードのサイズ表記の見方

サーフボードを選ぶ際には、サイズ表記の方法について理解しておくことが大切です。ここでは、サーフボードのサイズ表記方法について解説します。ボード選びの基本ですので、特に初心者の方はしっかりと押さえておきましょう。

そもそもサーフボードのサイズとは?

サーフボードのサイズは、「長さ(Length)」「幅(Width)」「厚み(Thickness)」の3種類。基本的にはサーフボードのボトムのストリンガー付近にこの3種類のスペックが書いてあり、確認することで自分に最適なサーフボードが見つけられます。

長さとは、サーフボードの先端から末端までの長さのことです。幅とはサーフボードの中で最も幅がある部分の幅、そして厚みとは最も厚みがあるストリンガー部分の厚みのことを言います。通常の表示順は、「長さ・幅・厚み」の順番です。

長さや幅があるほど安定しやすく、初心者に向いていると言われています。持ち運びを考えると小さめの方が良いように感じるかもしれませんが、初心者は浮力が高く安定感のある、大きめサイズのサーフボードの方がおすすめできるでしょう。

基本はインチ

サーフボードの幅と厚みは、「インチ」の単位で表示するのが通常です。「1インチ=2.54cm」であり、たとえば17.56インチは「17.56×2.54cm」で約44.61cmのことを指します。

長さだけフィート

サーフボードの長さに関しては、「フィート」の単位で表示します。1フィートは12インチで、30.48cmです。「5’2」「5’7」など表記され、それぞれ「5フィート2インチ」「5フィート7インチ」と読みます。たとえば、「5’2」なら5フィート+2インチなので、およそ157.5cm。

サーフボードはどう選ぶ?

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サーフボードには様々な大きさがあるので、どのように選んだら良いのか分からないという方もいることでしょう。ここからは、サーフボードの選び方について解説します。

自分の実力目的をはっきりさせるのが良いボード選びの近道

サーフボード選びにおいては、実力と目的に合わせた選択が非常に大切です。身長や体重、サーフィンの実力、どんなサーフィンをしたいのかによって、最適なサイズは変わります。初心者であれば、なるべく長さと幅があって安定しやすいボードがおすすめでしょう。

実力がついてきたら厚みのあるボードを選ぼう

練習を重ねてきてもなかなか上達できないと感じているなら、少しステップアップして厚みのあるボードを選んでみるのもおすすめです。厚みのあるボードは扱うのが難しいと思っている方も多くいますが、基本動作となるお尻から踏み込んだサーフィンをするのにおすすめできます。

中級者がもう少しレベルアップするには、厚みのあるボードを使用することは意外と重要なポイントになることも多いため、ぜひとも試してみましょう。

サーフボードの種類

出典:wavebreakmedia / PIXTA

サーフボードの種類には、様々なものがあります。自分の実力や目的に合わせて、ある程度適した種類のサーフボードを選んでおくと良いでしょう。ここからは、サーフボードの基本的な種類について解説します。

ショートボード

ショートボードは、5’2~6’11程度の短いサーフボードを指します。小さめで浮力が少なく、初心者は体力に自信がなければ扱うのが難しいと言えるでしょう。60kg程度までの比較的小柄な方であれば、初心者でもおすすめです。また、サーフィン経験者や体力に自信がある方、ショートターンなどの技を練習したい方にはおすすめできます。

ファンボード

ファンボードは、ミドルサイズで浮力が高く、安定感があるために初心者の方におすすめしやすいサーフボードです。小波やタルい波にぴったりで、しっかりとレールを使ったサーフィンを楽しみたい方にはおすすめできます。

ただし、ファンボードの中でも長さに違いがあるため、6’8サイズなら将来ショートボードを使いたい方、7’4サイズは将来ロングボードを使いたい方が選ぶと良いでしょう。

ミッドレングス

ミッドレングスは、ファンボードと同じくらいの長さで浮力が高く、センターフィンとスタビライザーによって安定した乗り心地のボードです。アダルトサーフ型のサーフボードであり、長年サーフィンをやっていて「体力的にショートはきつい…」と感じる大人のサーファーが落ち着いて乗るには適したボード。

ロングボード

ロングボードは長さがある分浮力が働き、初心者でも扱いやすいサーフボードです。初心者だけでなく全レベルの方がゆったりと波を楽しむために最適なアイテムであり、Vボトムによってレールを使ったカービングもスムーズにできます。ただしクイックターンには向かないため、ゆったりと落ち着いてライディングを楽しみたい方向き。

ソフトボード

ソフトボードは、初心者や子供が気軽に楽しむにはピッタリのアイテムです。通常のアイテムよりも浮力がかかりやすく、パドルやテイクオフも楽にできます。とにかく波に乗る楽しさを知りたい方にはもってこいです。

また、安全なソフト素材で作られているので、子供が初めて使用するアイテムとしても適しています。ただしサーフィンの腕を上げていきたい方には物足りなくなりますので、ファンボードなどを利用した方が良いかもしれません。

パドルボード

パドルボードは、軽くて強度の高い、とても扱いやすいアイテムです。フォルムやサイズはファンボードに近く、浮力が大きいうえにセンターフィンとスタビライザーによってターンもゆったりできます。タルい波やスネ波などでも比較的にテイクオフできるため、体力に自信がない方や初心者にもおすすめでしょう。

レトロフィッシュ

レトロフィッシュは、比較的幅や厚みがあってテイクオフしやすく、小波に乗ることに適したアイテムです。小波用のセカンドボードとして愛用する方も多くいます。

ただし、乗りこなすには体重移動がしっかりと身についていないと難しいため、初心者というよりは中級者が小波に乗るのに適しているでしょう。レールを使ったサーフィンを練習したい中級者には、最も適しています。

ミニボード

ミニボードは、「小波最強モデル」とも言われる、テイクオフが非常に早くできるアイテムです。小波でも楽々波がとれて、安定感があるためテイクオフが容易にできます。

短いためターンもしやすく、アクションが比較的簡単に決まってくれることでしょう。アクション性が高いため初心者に向きではありませんが、日本の小さい波に乗るにはうってつけの中級~上級者向けのアイテムです。

まとめ

サーフボードのサイズというと「長さ・幅・厚み」の3つの指標のことを指し、これらのバランスでそのボードの特徴が決まってきます。サーフボードのサイズや種類には様々な種類があるため、事前に押さえておくことでチョイスがスムーズにできるようになるでしょう。

サーフボードの種類を押さえたら、自分の身長体重や実力、乗りたい波などの目的と照らし合わせて、最適なアイテムを選ぶことが大切です。自分にピッタリのアイテムを選んで、良いサーフィンを楽しみましょう。

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