世界最大の波が有名なサーフスポット「ナザレ」の場所は?大波の原理から観光名所を紹介

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サーファーの憧れの地、ナザレ。建物の高さを優に越す大波が立つスポットとして有名です。そんな世界有数のサーフスポット、ナザレについて大波が立つ原理から、ナザレを訪れたら必ず寄りたい観光名所を紹介します。

ナザレとは?

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サーファーなら一度は耳にしたことがある「ナザレ」。しかし、どこに位置するのか、どのような波が立つのか知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな世界有数のサーフスポット、ナザレについて解説します。

イエスと関係している?ナザレはポルトガルの小さな街

サーフスポットとして有名なナザレは、ポルトガルの小さな街です。しかし「ナザレ」と聞くと、イエス・キリストが育ったイスラエルの都市を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、ここナザレもキリストと全く無関係ではなく、4世紀頃、1人の聖職者によって持ち込まれたマリア像に街の名前は由来します。
ナザレは、ポルトガル西部の大西洋に沿って広がる美しい海、コスタ・デ・プラタに面していて、ポルトガル屈指のリゾート地でもあります。

どれくらいの波が立つのか

世界最大級の波が有名なナザレですが、どのくらいの高さの波が見られるのでしょうか。2020年には、約60ft(18.3メートル)もの大波が発生し、話題となりました。これは5階建ての建物に相当する高さ。しかし過去には100ft(30メートル)超えのビッグウェーブがが確認されるなど、その規模は計り知れません。2018年には、ビッグウェーバーとして活躍するサーファーのロドリゴ・コウシャが80ft(23.4メートル)の波を制し、ギネス記録となっています。

ビッグウェーブの原理を解説

過去には100ft(30メートル)を超える波が立ったナザレ。波を見るためにたくさんの人が崖の上に訪れますが、その段違いな規模のビッグウェーブに圧倒される人も多いようです。なぜこんなにも高い波が発生するのでしょうか。ここでは、ナザレでビッグウェーブが頻繁に現れる原理を解説します。

どのような原理か

ビッグウェーブが発生しやすい冬にはその波に挑むサーファーを一目見ようと、たくさんの人が集まるそうです。では、なぜこのようなビッグウェーブが発生するのでしょうか。

それは、ナザレの230kmにも及ぶ海谷がビッグウェーブを生み出す原因と考えられています。ナザレは深い海峡の先端に位置し、その海峡が波を一ヶ所に集める役割をし、高さのある波が現れます。

また、海に波が起きるのには、風が大きく関係しており、海水が風に吹かれることで波が起こるのです。そのため、大西洋側に吹き荒れる冬の強風がビッグウェーブを起こしやすくなるのです。その条件が重なると、記録的なビッグウェーブが現れると考えられています。

危険性はあるのか?

サーフィンは、マナーと海の知識をしっかり学べば誰にでも楽しめるスポーツです。しかし、カレントに流されてしまったり、怪我やクラッシュなど海には危険性が潜んでいます。特に大波にのまれ、身動きができなくなると本当に危険です。ここナザレでも救助も困難なほどの大波が起こり、死亡事故も多数起きています。

そのため海が荒れている日は、サーフィン禁止になることもある程です。
もし知らない土地でサーフィンをする機会があれば、波の穏やかな日に十分に安全に配慮をした上で行いましょう。現地の海を知り尽くしたサーフガイドを雇うのもおすすめです。

ナザレの波を制したサーファーを紹介

サーファー憧れの地ナザレで、世界最大級の波を制した勇猛果敢なサーファー達。中には、女性サーファーや日本人サーファーもいます。ここでは、そのサーファーが打ち出した記録を紹介します。

前田マヒナ

1998年生まれの日本人サーファー。ハワイ・ノースショアで育ち、4歳でサーフィンを始めます。ジュニア時代から世界トップレベルとなり、WSL(ワールドサーフリーグ)でジュニアタイトルを獲得するなど、数々の記録を出しています。2015年、16歳でナザレでのサーフは、最年少記録であり、日本人女性初の快挙です。20ft(6メートル)近い波を乗りこなす姿が話題となりました。

マヤ・ガベイラ

1987年生まれのマヤ・ガベイラはブラジル出身のサーファー。2007年から2010年にかけて4年連続でBILLABONG XXL最優秀女性パフォーマーとして表彰されています。マヤは73.5ft(22.4メートル)の波に乗り、最大の波に乗った女性サーファーとしてギネス世界記録を樹立しました。

ギャレット・マクナマラ

アメリカのプロビッグウェーブサーファーとして活躍するギャレット。ナザレに並ぶビッグウェーブで知られるハワイのジョーズの波やアラスカの氷河の溶岩から津波に乗るなど、レジェンドサーファーです。彼は、ギネス記録に認定されなかったものの、100ft(30メートル)の波に乗ることに成功。49歳で78ft(24メートル)の波でギネス記録に認定されました。

ロドリゴ・コウシャ

ブラジル人サーファーのロドリゴは、2017年に80ft(24.4メートル)の高波に挑み、ギャレットの記録を塗り替えギネス記録となっています。彼は2014年にナザレで瀕死の体験をしましたが、トラウマを克服し38歳で、この記録を出すことに成功しました。

ナザレを観光するならここ!おすすめスポットを紹介

ポルトガル語で銀色の海岸を意味するコスタ・デ・プラタに面したポルトガル屈指のリゾート地、ナザレ。絵のように美しいと称されるナザレを訪れる際に必ず寄りたいおすすめスポットを紹介します。

プライア・ダ・ナザレ

美しい三日月型の白い砂浜が特徴のビーチです。伝統的なカラフルなテントがいくつもあり、見た目にも楽しく、サーフィンやボディーボードに最適なビーチです。

ミゼリコルディア展望台

ぺデルネイラという地区にあり、ナザレの街を正面から見下ろせる展望台です。高台にあるので美しい景色を見ることができます。近くにはミラマールという人気のホテルがあるので足を伸ばしてみては。

ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会

街の名前の由来となったマリア像が飾られている教会です。アズレージョと呼ばれるポルトガルで作られたタイルでできた美しい回廊が見られます。シティオ地区の広場に面して建っていて、近くにはシティオ地区の展望台もあり、人気のスポットとなっています。

レプブリカ通り

ナザレのペスカドーレス地区で街歩きを楽しむならここ。レプブリカ通りにはカフェやレストラン、お土産屋さんがあります。漁師さん達が住んでいる街なので、ナザレらしいいつも通りの光景が見られることでしょう。

ナザレ市場

ポルトガルは海に面しており、魚の消費量が多く、美味しいことでも有名。市場では、新鮮な魚やフルーツ、お土産などが手に入れられます。活気があり、賑やかな市場です。

カーザ・オ・サントス

ナザレで美味しい海の幸を味わうならここ。ビーチの近くにあるオレンジ色の建物が目印のレストランです。カニやエビ、貝などをふんだんに使用した料理がおすすめ。美味しい料理はもちろん、お店のスタッフもフレンドリーでとても人気のレストランです。

まとめ

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世界中のサーファーが憧れるビッグウェーブが現れることで有名なポルトガルの街、ナザレ。数々の名だたるサーファー達が集まる場所でもあります。ナザレを訪れる機会があれば、ぜひビーチでその波を見てみてください。

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