サーファーであれば誰でも持っているウェットスーツ。ウェットスーツにもいくつかの種類があり、その中には上半身だけのウェットスーツである「タッパー」と呼ばれるものがあります。ここではタッパーの種類や効果、着用する魅力などについて紹介。今後のアイテム選びの参考にしてください。
サーフィンにすすめるタッパーとは?
まずはタッパーの概要について紹介します。
タッパーとは上半身のみのウェットスーツ
タッパーとは上半身のみのウェットスーツのことを指していて、「ジャケット」と呼ばれることも。ウェットスーツと言えば全身を覆うフルスーツのイメージがありますが、フルスーツよりも安価で気軽に脱ぎ着がしやすいというメリットがあります。
ウェットスーツの種類
ウェットスーツの種類としては、日本で最も多く利用されている「フルスーツ」、生地が厚く作られていて、冬用のウェットスーツである「セミドライ」、夏に使用されることが多い半袖、半ズボンの「スプリング」が一般的です。
その他のウェットスーツとして、真夏に使われるノースリーブの「ベスト」、上半身のみの「タッパー」、長袖と半ズボンの「ロングスリープ・スプリング」、半袖と長ズボンの「シーガル」、完全防水の「ドライスーツ」などがあり、季節や場所、天候によって使い分けをすることで、快適にサーフィンが楽しめます。
サーフィンをするのは夏というイメージがありますが、少し早い5~6月、もしくは少し遅い9~10月には肌寒さを感じる場合があります。こういったときにタッパーを利用する機会が多いです。
タッパーの種類
ここからはタッパーにはどのような種類があるのか紹介します。
一般的には長袖のタッパーを使用
上半身のみのウェットスーツである「タッパー」ですが、タッパーにもさまざまな種類があります。季節や水温、天候などによって使い分けが可能で、一般的には長袖タッパーが多く、春~夏もしくは秋ごろに使われていることが多いです。
半袖タッパーの目的
半袖タッパーは少し気温が上がり水温が高いときに使用されるもので、ベストタイプは真夏などに使用されます。日焼けが気になる方は、真夏であっても長袖タイプのタッパーを選ぶのがおすすめです。
タッパーを選ぶポイント
タッパーを選ぶ際にはサイズ、素材などさまざまな項目から判断して選びます。ウェットスーツと同様、サイズが合っていないと効果が半減したり、不快な思いをするので注意が必要です。
サイズについて
ウェットスーツやタッパーは体にぴったりとフィットしたものを身につけていないと生地と体の間に水が流れ込んできてしまい、保温機能が働きません。逆にサイズが小さすぎると、常に体を締め付けることになり、血行が悪くなって辛い思いをしてしまいます。動きにくくもなるので、サイズは慎重に選んでください。
オーダーメイドで作ってもらえば安心ですが、既製品でもしっかりと体に合うかどうかを確認してから購入することで失敗しない購入ができます。
素材について
タッパーにはタイプや形状の他に素材の違いもあります。多くのメーカーでさまざまな素材のものが販売されていますが、基本的には表地が「ラバー」「ジャージ」、裏地が「起毛」「スタンダード」のものが多いです。
表地がラバーのものは表面がゴムの素材でできているものです。水を弾いてくれるので水の浸入が防げます。保温性に優れていて、水温が低いときに利用されることが多いです。
表地がジャージタイプのものは表面に布地が貼ってあるものです。ラバーと比べると水を弾く能力は劣りますが、伸縮性や耐久性に優れているので、水の中でも体を動かしやすいというメリットがあります。
裏地が起毛のものは、この部分に空気を貯めこみやすいだけでなく、撥水性も高く保温性が期待できるので、水温が低いときに多く使用されています。裏地がジャージのような布地のものはスタンダードと呼ばれ、伸縮性と耐久性が優れているので体を動かしやすく、使いやすいというメリットがあります。
価格とデザインについて
タッパーはさまざまなメーカーから販売されていて、価格帯も幅広いです。ただ、一般的にはウェットスーツの半額程度で購入できることが多く、同じ素材、性能のウェットスーツが5万円前後の場合、タッパーは2万5000円ほどで購入できるというメリットがあります。
どのようなデザインを選ぶのかも重要なポイントです。サーフグッズを製造しているメーカーやブランドでは有名なアーティストとコラボしたり、人気のサーファーがデザインしたアイテムを製造販売しています。タッパーにもさまざまなデザインのものがあるので、多くの商品の中から自分が気に入ったものを選びましょう。
タッパーを着用する魅力とは?
タッパーを装着することで得られるメリットや魅力が多くあります。ここではその魅力について紹介します。
保温性について
魅力の1つが保温性です。夏の時期になり、気温がある程度高くなってきていても、水温がまだ低いときがあります。こうしたときに長時間水に浸かっていると体温が下がってきてつらくなることも。このようにウェットスーツを着るには暑いという時期でも上半身のみのタッパーであれば装着しやすく、しっかりと体を保温してくれます。
体を保護する役割について
サーフィンをしていると波に体を打ち付けられることがあります。波に複数回にわたって当たっていると衝撃が体の負担となる場合があります。そういった衝撃を緩和してくれる役割もタッパーにはあります。また、水中にいるとクラゲやエイに刺される可能性も少なくありません。
タッパーはこういったものからも体を守ってくれます。このように安全性の面からもタッパーは装着する意味があるのです。
価格帯について
タッパーの価格帯はウェットスーツの半額ほどであり、非常に安価で購入できます。主に夏にサーフィンをするという方であれば、タッパーの方が経済的です。
タッパーのお手入れ方法
タッパーのお手入れ方法を把握することも大切です。ここからはタッパーの洗い方や保管方法について紹介します。
タッパーの洗い方
タッパーは非常にデリケートなものなので、正しく手入れをしなければ劣化を早めてしまいます。まずは塩分を含んでいない真水で余計な塩分や砂を落としていきましょう。また、タッパーの素材は熱に弱いので、熱湯は禁止です。優しく揉み洗いしてください。
そして裏地のまま日陰干しをして、十分に乾いたら表地にひっくり返します。これが正しい干し方です。ただし、直射日光に長時間当てることは避けましょう。
タッパーの保管方法
保管する際には折りたたんでしまうと、そこがシワになり劣化していきます。大きめのハンガーにかけて肩の部分に負担がかからないように保管することが重要です。保管方法を間違えると早く劣化してしまうので十分に注意しましょう。
タッパーのおすすめブランド
ここからはタッパーのオススメのブランドを紹介します。
ネクストレベル
タッパーの販売を行っているメーカーで特におすすめなのが「ネクストレベル」です。前身会社から数えると35年以上の歴史を誇る老舗メーカーで、安定した人気を獲得しています。質にこだわっている点や・性能の高さから幅広い層のサーファーに愛されているブランドです。
ハーレー
「ハーレー」はウェットスーツも多く販売しているおすすめブランドです。ハーレーのタッパーは長袖でも動きやすい特徴があります。夏に日焼けをしたくない方におすすめです。
まとめ
サーフィンと言えばウェットスーツのイメージが強い方も多いと思いますが、季節や天候によってはタッパーが非常に便利です。タッパーはウェットスーツよりも使いやすく、また値段も安く設定されているので、ぜひサーフィンに興味ある方はタッパーを使ってみてください。