インターネットの普及で、スケボーに関するさまざまな情報が簡単に手に入るようになりました。しかし、初心者にしてみれば情報が多すぎて、何から学んだらよいのか分からずに困っている方も多数。今回はスケボーを始めるにあたって、必要な情報をまとめました。
スケボーを買おう!
ここでは、初心者におすすめの購入方法を3つ紹介します。
地元のスケボー専門店で購入する
地元にスケボー専門店があるのなら、初心者の方はスケボー専門店で購入するのが一番です。専門店ならスケボーに詳しいスタッフが商品選びを助けてくれるだけでなく、近隣のスケボーパークなどスケボーに関するさまざまな疑問に答えてくれます。スケボーを購入するなら、地元に専門店があるかネットで調べてみましょう。
スケボー専門店のWebサイトから購入する
地元に専門店がなくても、今はネットで購入できます。対応に数日かかることもありますが、分からないことはメールで質問することも可能。Webサイトから購入すれば、店舗で買うより低価格で商品が手に入る可能性があります。
スケートパークで購入する
スケートパークによってはショップが併設されており、商品が購入できるところもあります。スケートパークのショップであれば、専門店同様に知識のあるスタッフが対応してくれるのでおすすめです。
多種多様のスポーツ用品を取り扱う大型スポーツ店は、スケボーの知識の全くないスタッフが対応することもあるのでご注意ください。
初心者はコンプリートを選ぶべし
スケボーを購入する際は、既に組み立てられている「コンプリート」か、それぞれの部品を別々で購入する方法があります。スケボーを完成させるためのパーツは多種多様で、特性もさまざま。知識が乏しい初心者にとっては「コンプリート」を購入するのがおすすめです。また、「コンプリート」には次のようなメリットもあります。
価格が安い
コンプリートセットにも価格が高いものもありますが、同じようなスケボーを購入した場合価格はコンプリートのほうが安いです。具体的には、部品で購入するより10,000〜20,000円くらい安く購入できます。
買ったらすぐに試せる
組み立てる必要がないですから購入したらすぐにスケボーを楽しめるのもメリットです。ただし、コンプリートセットにはいくつかのデメリットもあります。
選択肢が少ない
自分の好みでパーツを組み合わせられないので、選択肢は少なめ。購入後にパーツを替えることも可能ですが、購入時に別途費用が必要です。
品質の悪い部品が使われていることがある
価格が安いのが魅力のコンプリートセットですが、商品によっては品質の悪い部品が含まれていることもあります。そのようなスケボーは滑りにくいだけでなく、乗っている最中に壊れるとケガのもとになるので、よく確認してから購入しましょう。
部品ごと買うならサイズや形に注意!
部品ごとで購入すると価格は高くなりますが、自分の好みに合ったスケボーが作れます。初心者でも部品の選び方がわかっていれば、部品で購入することも可能。ここでは、部品でスケボーを購入したい方のためにサイズと形の選び方を紹介します。
デッキのサイズの選び方
デッキのサイズの違いは幅の長さの違いです。基本的にデッキは使う人の身長と足の大きさに合わせて選びます。身長が高く足が大きい人は大きいサイズ、身長が低く足が小さい人は小さいサイズになります。
デッキのサイズの単位はインチ。一般的なサイズとしては男性が8.0~8.2インチ、女性が7.5~7.75インチです。
トラックの選び方
トラックとはデッキとウィールを繋ぐパーツのことです。トラックはデッキの幅に合わせて購入します。トラックには高さが高いハイタイプと低いロータイプがありますが、初心者は安定感がありスピードが出しやすいロータイプのほうが乗りやすいでしょう。
ウィールの選び方
ウィールとはスケボーのタイヤの部分で、大きさと硬さで選びます。大きさと硬さの違いで、安定感、スピード、加速、動作のしやすさなどが違ってきます。どのようなウィールを選べば良いか分からないのであれば、まずは52〜53mmのサイズ。そして硬さは99のものを選べば無難です。
初心者でもわかりやすい乗り方
スケボーを購入したら早速練習を始めましょう。順序立て、ポイントを抑えて練習を重ねれば、より早くマスターできます。乗り方の練習方法は次のとおりです。
スタンスを決める
スタンスとはスケボーに乗ったときの姿勢のことで、前に出す足によってレギュラースタンスとグーフィースタンスがあります。乗りやすいほうを選べばよいですが、一般的なのは左足が前で右足が後ろのレギュラースタンスです。右足が前で左足が後ろのグーフィースタンスは左利きの人が選ぶことが多いです。
止まったままデッキに乗る
ここからは、レギュラースタンスの場合の乗り方を解説していきます。 左足はデッキのビス穴のあたりに横向きになるように足を置き、右足をテールの手前に乗せてデッキに立ちます。最初は壁につかまって、慣れたら両手を離してバランスをとる練習をしましょう。このとき、顔は進む方向に向けます。
プッシュの練習をする
プッシュとは左足をスケボーに乗せて右足で地面を蹴ることで、加速します。体を安定させるために、軸足にしっかりと体重を乗せるのがポイントです。
ボードに乗って止まる
次は進んで止まる練習です。まずは、プッシュでスピードが出たら右足をテールの前に置いて前進しましょう。
止まり方ですが、パワースライドのような難しいテクニックができなくても摩擦力を利用すれば止まることが可能。テールの部分または踵が地面を擦るように後ろ足に力を入れます。一気に力を入れると急に止まってケガをする危険があるので、力加減が必要です。
初心者でもチャレンジしやすいトリック
スケボーの乗り方をマスターできたら、少しずつトリックの練習も始めてみましょう。ここでは、初心者でもやりやすいトリックを4つ紹介します。
チックタック
スケボーのノーズを左右に動かすことで進むテクニックで、これをマスターするとプッシュしなくても進めるようになります。やり方は先端のウィールを浮かして動かすだけですが、早く振ることで加速することも可能です。
マニュアル
スケボーのノーズを浮かせて進むテクニックで、テールは地面につかないのがポイントです。先に説明したチックタックよりやる頻度が多くマニュアルができることで楽しみの幅が広がります。繰り返し練習してバランス感覚を身に付けましょう。
ノーズマニュアル
マニュアルとは反対にテール側のウィールを浮かせて前進するテクニックです。ノーズが地面に着くとつまずいて転倒する危険があるのでご注意ください。マニュアルとノーズマニュアルは人によって得手不得手があるので、自分のペースで並行して練習するのがおすすめです。
パワースライド
ブレーキを掛けるテクニックで、車のドリフトのようにスケボーのウィールを滑らせて止まります。止まる向きによって名前が異なり、進行方向にお腹を向けて止まる場合は「フロントサイドパワースライド」。背中を向けて止まる場合は「バックサイドパワースライド」と呼びます。
初心者に最適な練習場所とは?
スケボーの接触事故でケガをするのは自分だけではないですから、練習するときは適切な場所を選ぶ必要があります。特にスケボーに慣れていない初心者は安全が確保できる場所を選びましょう。
練習場所を選ぶときのポイント
平らな路面
初心者は転倒しやすいので、平らな路面で練習したほうが安全にスケボーを楽しめます。
民家が近くにないところ
スケボーは走行するときやデッキが地面に当たると意外に音が鳴り響きます。騒音で迷惑をかける可能性もあるので、民家の近くは避けましょう。
具体的な練習場所
公園や駐車場
スケーターがお金を使わずに練習できる場所といえば公園や駐車場です。スケボーをするための場所ではないので、事前にスケボーができる場所か確認して練習するときは、人がいない時間を選ぶようにしましょう。
電車や車道の高架下
高架下は雨の日でも練習できるメリットがあります。場所によっては駐車場や私有地で利用できないこともありますから事前の確認が必要です。
堤防の周辺
平らで広く滑り心地がよく景色もよいのが魅力です。注意したいのが水没で、転倒してスケボーが川や海に落ちてしまうと使えなくなるので、離れて練習するように心掛けましょう。
スケートパーク
スケートパークは歩行者や自転車と接触する心配がないので、初心者の人がもっとも安心してスケボーが楽しめる場所です。スケートパークは有料と無料の施設があり、レッスンを開催しているところもあります。スケートパークごとにルールがあるので利用前に確認が必要です。
まとめ
今回はスケボー初心者が最低限に知っておきたい情報をまとめて紹介しました。スケートボードは、誤った乗り方をすると事故やケガの可能性があるスポーツです。安全に楽しむためにはスケボーの選び方やテクニックだけではなく、練習場所などのルールをきちんと理解することが非常に重要。これからスケボーを始めてみたいという方は、今回紹介した情報を参考にしてください。