アーリーウープは、波の上に飛び出すエアリアルの中でも、難易度が高め。これがマスターできれば、他の技にも挑戦しやすくなり、サーフィン上級者への道が近づきます。大会でも良く見られるアーリーウープですが、どうすれば成功するのでしょうか。アーリーウープの基礎知識と習得のコツを解説します。
アーリーウープはエアーテクニックの1つ
サーフィンの大会でも見られるアーリーウープ。最初に、どのような技なのかを説明します。
ボードで空中を飛ぶ?
アーリーウープは、サーフィンのエアーテクニックやエアリアル、エアートリックと言われる技の中の1つです。サーフボードごと波から飛び出し、空中へとジャンプするエアーテクニックはサーフィンのダイナミックな見せ場で、大会でも高得点の対象となります。
アーリーウープとは逆方向に回ること
波から飛び出してそのまま進行方向に着水するシンプルな技が、ストレート・エアー。アーリーウープの場合、推進力の方向と逆側に回転するトリックです。体をひねり、大きく飛び出したボードをコントロールしながら着水しなければなりません。
アーリーウープは、リップから飛び出した後、レギュラーフッターであれば時計回り、グーフィーフッタ―は逆の反時計回りに回転。波がどのように走っているのか、どの程度の高さになるのかを見極め、技をしかける観察力と瞬時の判断力が求められます。
アーリーウープに挑戦しよう!
インターネット上には、プロや上級者によるアーリーウープの動画がたくさん見つかります。よく見てイメージを膨らませ、実際にアーリーウープに挑戦していくのがおすすめです。挑戦する前に、押さえておきたい知識があります。
どんな波が適しているのか
アーリーウープに挑戦すると言っても、どんな波が良いのか具体的にわからなければ、しかけることができません。アーリーウープに最適なサイズは、頭~頭上の大きさ。上級者になればさまざまな波でも試せるようになりますが、最初は乗りやすい波で練習することが大切です。
波の種類は、ボードが足から離れにくいオンショアが挑戦しやすいとされています。
乗りやすいセクションは?
初心者のうちは、波のブレイクの始まりをねらうと、着地がうまく決めやすくなります。慣れないうちは、波の裏側に着地してしまいがちです。ブレイクし始めの波であれば、戻るのが簡単です。良さそうな波を見つけたあとは、崩れ始めるタイミングで波に乗り、ボトムターンをしかけましょう。
テールを蹴り上げ、360°の回転を加え、肩を使って体全体を回します。
コツを掴んでアーリーウープマスターに!
アーリーウープは、エアリアルの中でも難易度が高い技です。何度も練習を重ねて、体でコツをつかんでいく必要があります。アーリーウープ成功のためのコツを確認してください。
良い波とタイミングを選ぶこと
第一のコツは、良い波とタイミング。頭の高さを少し超える大きさの波で、砕けはじめがベストです。オンショアであれば、波が岸の方に押してきます。力強く回転を加えると、元の方向に戻れます。
姿勢と視線に気をつける
回転時には、棒立ちにならないように注意が必要です。姿勢を低く保つことで、バランスを崩さずにすみます。さらに、素早く着地の方向を見て視線を定めるようにすると、サーフボードと体の向きが自然に定まります。
高いアーリーウープにはスピードが重要
高さのあるエアリアルは、見応えがあります。アーリーウープの形ができてきたら、次第にジャンプが大きくなることを意識。高いアーリーウープを狙う時には、スピードを重視。速さがあれば、それだけ勢いがつき、ダイナミックに飛べます。
もちろん、飛び出すタイミングは重要。あきらめずにチャレンジを続けていけば、周囲の目を引き付けられる、アーリーウープの達人となるのも夢ではありません。
他のエアーテクニックにもチャレンジ!
サーフィンには、アーリーウープのほかにも多彩なエアーテクニックがあります。基本的な動作を極めれば、さらに難易度の高い技を克服していくことが可能です。エアーテクニックのための、基本的な知識を紹介します。
ストレート・エアー
エアーテクニックの基本となる技です。波を進みながら、逆らわずに進行方向へジャンプします。セクションは、波が切り立つタイミング、かつ後ろ足でけり上げ、前の足を体に引き付けるイメージです。風を利用してボードから足を離さないようにすると、着地が安定します。
フロントサイド
エアリアルを行う際に、波に正対することをフロントサイドと呼びます。前方に波が見られるので、視野を広くしながらトップとボトムを冷静に見極めましょう。姿勢を低く保ち、前傾で重心の調整をします。回りながらボードのエッジを掴むフロントサイドグラブは、エアーテクニックでは良く見られる技です。
エアー・リバース
ストレート・エアーを基本として回転を加えた技です。エアー・リバースに適した波のサイズは、腰から頭の高さでアーリーウープよりも小さめ。レギュラースタンスの場合には、右肩から左向きに回転に入り、テールから着地。両手を使って体の軸を意識すると、安定した回転ができます。
低い姿勢の維持や回転時の体の使い方など、アーリーウープをマスターする際の基本練習としても、しっかりと身につけておきたい技です。
エアーテクニックにぴったりのサーフボードはこちら!
エアーテクニックを極めるのならば、サーフボードにもこだわりたいもの。アーリーウープにおすすめのサーフボードを紹介します。
THUNDERBOLT FISHBEARD I BEAM FCS2
FishBeardは、サーファーが求めるパフォーマンスを実現してくれる、ユーザーフレンドリーなサーフボードです。スピードに乗りながら流れをしっかりとつかんでくれるので、思い描くようなエアーテクニックが簡単。ホールド感も十分でターンがしやすいため、アーリーウープの成功も難しくありません。
THUNDERBOLT FISHBEARD I BEAM FCS2に使われているのは、パフォーマンス性・フレックス性・コントロール性・耐久性に優れた新素材。軽量化が向上し、従来のエポキシ製サーフボードとは別次元のライディングを感じられるでしょう。
ベテランのサーファーたちからも高評価を得ているこのボードがあれば、難易度の高いエアーテクニックにも安心して挑むことができます。
GRACE PROMPT5’6
PROMT5’6モデルは、全体的にボリュームのあるアウトラインとボトムが特徴的なサーフボードです。あまり力が感じられない波でもテイクオフがしやすく、フィンの部分に置かれた深めのダブルコンケーブによって体重が支えられるため、安定感があります。
そのため、次のアクションへとスムーズに移行でき、キックの威力が最大限に伝わる構造。複雑なエアートリックを行うときでも、思い通りの感触が得られるでしょう。さらに、5プラグを装備する5フィンサーフボードで、この1つのサーフボードから、トライフィンやクワッドフィンなど、気分や用途によって楽しめます。
まとめ
サーフィンを始めてしばらくすると、さらに上級テクニックへとチャレンジしたくなります。最近の大会で欠かせないエアーテクニックは、豪快かつ爽快。見る人の視線をくぎ付けにする、サーフィンの花形ともいえる技です。
アーリーウープは、シンプルなストレート・エアーや、それにひねりを加えたエアー・リバースよりもさらに高難度のテクニック。これが鮮やかに決められるようになれば、上級者の仲間入りです。コツを体得しながら練習に励んでいれば、良い波を見極める目が養われ、自在にボードを操れる日がきます。
アーリーウープをはじめとするエアーテクニックに挑戦するために、最適なボードを入手してはいかがでしょうか。