スケボーのトラックは、プレースタイルに合わせて選ぶのがポイントです。乗り心地やトリックのしやすさにも影響するので、自分に合う車高や重量のものを選びましょう。デッキにトラックを取り付ける方法や、曲がり具合を調整する方法を覚えておきたいところです。
スケボーのトラックってどこの部分?
スケボーのウィールとボードをつなぐ金属のパーツが「トラック」です。足回りの中心部となるため、選んだトラックによってスケボーの曲がり具合が大きく左右されます。トラックは複数のパーツで構成されているので、各パーツを微調整すれば、自分に適した乗り心地にカスタマイズすることが可能。
トラックの主なパーツは、ハンガー、ブッシュゴム、アクスル、キングピンの4つ。これら4つの役割について、詳しく確認しておきましょう。
・ハンガー
トラックの腹の部分です。ハンガーは曲がり具合に大きく影響するパーツで、トリックの際にダメージを受けやすい部分。ブランドによって、デザインに幅があるのがハンガーの特徴です。
・ブッシュゴム
トラックの可動域に影響するパーツです。ブッシュゴムを交換すれば、ハンガーの可動域が変えられます。
・アクスル
ハンガーの中に通っている車軸を指します。ウィールはアクスルに取り付けるパーツです。
・キングピン
ハンガーを支えるパーツです。トリックの着地時に、衝撃を吸収する役割があります。
トラックにはHIとLOタイプがある
トラック選びでは、最初に高さをチェックしましょう。主に「ロー(LO)」と「ハイ(HI)」の2タイプがあります。
・ロー(LO)
LOタイプはスピードが出しやすく安定感があります。地面との距離が近く、弾きが弱くてもオーリーをしやすいので、初心者におすすめです。
・ハイ(HI)
HIタイプは、トリックで高さを出しやすいのが特徴です。高さがあるので、大きめのウィールを装着したいときに適しています。ストリートでスケーティングをしたい方は、HIタイプを選んでみるといいでしょう。
重量もポイント!
トラック選びでは、重量のチェックが大切です。一般的に250~300gは「軽いトラック」、350~450gは「重いトラック」とされます。重いほど安定感が増すので、初心者はできるだけ重いトラックを選ぶとよいでしょう。
軽いトラックは、トリックの高さが出しやすく、軽い力でもデッキを回せる特徴があるので、パフォーマンスを重視したい方におすすめです。
初心者でもわかりやすいトラックの付け方
ここからは、スケボーにトラックを付ける方法を紹介します。トラックの取り付けにはスケートボードツールがあると便利ですが、無い場合にはドライバーやレンチなど、ビスとナットを締められる工具があればOKです。
1.デッキの穴にビスを入れる
まずは、デッキの穴にビスを入れていきます。デッキテープが貼ってある場合は穴の位置がわかりにくいので、裏からボルトなどを貫通させてテープに穴を開けましょう。
2.トラックを仮止めする
デッキテープ側からビスにトラックを差し込みます。トラックはブッシュゴムが内側になるようにして差し込みましょう。トラックを入れて、ナットで仮止めをします。
3.ナットを締める
プラスドライバーや六角レンチなどでビスのヘッドを押さえ、仮止めしたナットを締めていきます。ビスのヘッドが、デッキテープから飛び出さない程度に締め付けられていればOKです。ビスのヘッドを締めると上手くいかないことがあるので、必ずナットの部分を締めてください。
4.もう一方のトラックを取り付ける
もう一方のトラックも同じ要領で取り付けていきます。最後にビスヘッドの飛び出しや、締め忘れを確認して完了です。
ビスヘッドが飛び出している場合は、以下を再確認してみましょう。
・ナットを締める力が弱い
・ビスがしっかりと固定できていない
・ナットではなくビス側を回している
手順としては難しくないので、再確認をして問題点を把握できれば、スムーズに取り付けられるはずです。
曲がり具合を調整する
スケボーの曲がり具合は、「キングピンナット」を締めたり緩めたりして調整します。締めるとトラックが硬くなるので曲がりにくくなり、緩めれば曲がりやすくなります。ただし、締めすぎると部品が壊れやすくなるので、力加減には注意が必要です。
ブッシュゴムもチェック
トラック内のゴムパーツ「ブッシュゴム」は乗り心地を左右するので、キングピンナットと合わせて調整や交換をすると良いでしょう。キングピンナットを調整しても乗り心地があまり変わらない場合は、ブッシュゴムが原因の可能性があります。
ブッシュゴムが硬ければ、安定度は増しますが曲がりにくくなります。自分のレベルやスタイルに合わせて交換するようにしてください。
おすすめのトラックブランド
ここからは、おすすめの3大トラックブランドを紹介します。
・ベンチャー
・サンダー
・インディペンデント
これら3つのブランドには、それぞれ異なる特徴や魅力があるため、自分の好みに合わせて選択するのがおすすめです。各ブランドの特徴について、詳しく見ていきます。
ベンチャー
ベンチャーは、LOタイプのトラックで国内トップクラスのシェアを誇るブランドです。ベンチャーのトラックは、コンプリートデッキのパーツとしてもよく使われています。ホイールベースが広めに設計されているトラックが多く、安定度も高いので初心者にもおすすめです。
サンダー
サンダーは、その技術力の高さから、国内でも高い支持を集めているブランドです。サンダーのトラックは車高が低く軽いという特徴があります。HIタイプのトラックは、他社のLOタイプと同じぐらいの高さで、安定感を保ちながらデッキを回すことが可能。幅広いプレースタイルに対応できるので、初心者でも扱いやすいです。
インディペンデント
インディペンデントのトラックは、クセのない乗り心地が特徴。軽い力でもデッキを弾けるので、トリックがしやすいです。耐久性が高いため、長く愛用できるトラックを探している方におすすめ。ホイールベースが狭く、曲がりやすいトラックを探している初心者ボーダーにも適しています。
まとめ
スケボーのトラックは、トリックのしやすさや曲がりやすさに影響を与えます。プレースタイルに合った車高や、重量を選ぶことが大切です。乗り心地を左右するブッシュゴムは、トラックに付いています。取り付けや交換方法を覚えておくと、簡単に乗り心地や曲がり具合を調節できるようになります。
どのトラックを買えばいいのか迷ったときには、今回紹介したおすすめ3大ブランドから選んでみてください。ブランドごとに特徴があるので、自分の好みに合ったものが見つかれば、さらにスケボーが楽しめます!