カービング愛好者にとって待ち遠しい季節がやってきましたね。年に1度しか出版されない雑誌CARVE(カーヴ)が11月28日に発売が決定しました。今回はカーヴの生まれた経緯や最新情報までをGrab独占でお伝えしたいと思います!
カーヴってどんな雑誌?
フリースタイルとはまた違う、スピードへの魅力が詰まった一冊
1996年創刊のスノーボードカービング専門誌です。アルペンスタイルやスラローム・ボーダークロスなどのレース、フリースタイルボードでのカービングなど、スノーボードのカービングの魅力を伝えつつ、最新のギアやアイテムとカービングのノウハウを紹介しています。
カーヴ公式サイトはこちら
発行は年に一度、シーズン前のタイミングに♪
カーヴは年に1回の発行のみなので、毎年この時期を楽しみにしている読者が多くいます。発売時期は、毎年シーズンがいよいよこれから!というちょうど良いタイミングにもなっていますので、カーヴを買ってシーズンへの気持ちが高まるという方も多くいるはずです。
今回インタビューしたのはこの方!
有限会社ミックス池田昌弘さん
日本最古のスノーボード雑誌「スノースタイル」での編集を経て有限会社ミックスを設立。ミックスではカーヴの他にウェイクボードやフリーライドなど様々なヨコノリに特化した雑誌の発行を行なっています。
━━━池田さんにカーヴの魅力について語っていただきます!
レーシングやスピード感への憧れ
フリースタイルでは味わえない、エッジングが魅力
━━━早速ですが池田さん、カーヴの制作において、なぜスノーボードの中でもカービングというジャンルに目をつけられたのですか?
池田:当時自分が所属していた出版社で1996年に創刊した時は、アルパインスノーボードというカーヴィングに特化したレーシングモデルがすごく流行っていたんです。非対称ボード主流の頃でした。現在はフリースタイルが主流になっていますが、僕はアルパインのキレやスピード感に憧れもあり、現在は流行っていてもいなくても専門誌としてカーブを続けていきたいと思っています。
池田:その上で、スノーボードを始めた方ならスタイルに関係なく誰もが楽しめる、カービングの魅力をお伝えしたいと思っています。そのための一つの分野がアルパインであり、そのアルパインの奥深さも誌面で紹介できればと考えております。そんな雑誌媒体を、読者の方には年一回のシーズンスタート的な時期に定期的な雑誌として楽しんでもらえればと思います。
━━━アツいですね〜。どんな方に読んでもらいたいですか?
池田:専門雑誌の傾向としては、業界関係者と情報のまだ少ない初心者・中級者層が読者の対象ではありますが、カーヴについては年一回のシーズンが始まるキッカケとしてご愛読いただいている読者様が多いです。そんな方に向けても「そろそろスノーシーズンだな」って感じてもらえるような誌面作りをしておりますので、アルパイン、フリースタイル関係なくカービングを楽しむ全ての人に読んでもらえたらと考えております。
今季の魅力は南半球で撮りたてのキレキレカービングショット
プロカメラマンによる渾身の1枚
━━━最新作の見所を少し教えてください!
池田:何と言ってもアスリートたちの美しいライディング写真です。毎年南半球でスノーボーダーでありフォトグラファーのサムさんが撮影してくださるのですが、今年は特に天気と雪のコンディションが良く、いい写真が撮れています。どれも良すぎて厳選するのにすごく時間がかかりました。
池田:一枚一枚の写真からライダーの個性が浮かび上がってくるのを感じます。見ていると、滑りたくてたまらなくなりますね。
━━━聞いているだけでワクワクしますね。
池田:また、初心者の方、何年もやっているけど今さら聞けない方など、意外に知らないような読者の素朴な疑問に答えられるような企画を載せています。そんなページにも注目いただきたいです。
━━━初心者にも安心して読むことが出来ますね!
読者が集まるカーヴキャンプ
1年ぶりの復活!今年は八千穂高原スキー場にて。
━━━カーヴキャンプとは、どういったイベントになりますか?
池田:個人個人で楽しまれている一般の読者の方が、雑誌の読者という共通点で一緒に選手の方から教えてもらうようなプチスクール+ゲート体験会を行っています。雑誌側としてはいつもご愛読いただいている読者の皆様との交流の場であり恩返しの場として、また参加者が友達を誘っていただき、一人でも多くの方がカービングの魅力を感じてもらえればと思って開催しております。誰でも参加できるので、気軽にご参加いただければ嬉しく思います。
━━━なんかファンミーティングみたいでいいですね。
池田:はい。毎年このキャンプで顔を合わせる方も多くいらっしゃってくれるので、この仕事を長く続けてきてよかったなぁと思う瞬間でもあります。去年は開催中止となってしまいましたが、今年復活しますので、たくさんのご参加お待ちしております。
【カーヴキャンプ詳細】
日時:2020年1月26日
場所:長野県八千穂高原スキー場
内容:プロライダーによるフリーレッスン、ゲート体験会
その他の情報は「カーヴ」本誌でご確認ください。
出版社自体がヨコノリ
━━━最後に、池田さんがカーヴで伝えたいことはなんですか?
池田:2003年の創業以来、出版社の立場で様々な「ヨコノリ」を紹介・取材してきましたが、以前より「ヨコノリ」のある種のカウンターカルチャー感や、新しいライフスタイル像を含めた「ヨコノリ」の個性を紹介できればと考えてきました。
━━━なるほど。池田さん的にはヨコノリはカルチャーであると同時にスポーツの一種だと感じていますか?
池田:そうですね。最近は一般のスポーツと同様、それぞれのスポーツ自体の魅力を、より多くの方に感じてもらうことをまずは目指し、その上で読者の皆様に「ヨコノリ」ならではのカルチャーの魅力を紹介できればと考えてます。
━━━とても素晴らしいことだと思います!
池田:ありがとうございます。まぁ、「ヨコノリ」という言葉は定義が難しいですが、それぞれのスポーツが持つ個性、アスリートたちの個性、その業界に関わる方々の個性、それらの個性の集合体が「ヨコノリ」だったりするのではないでしょうか。弊社ミックスの出版社としての立ち位置も「ヨコノリ」だと感じております(笑)
━━━すごく共感できます。池田さん、ありがとうございました!
まとめ
いよいよ都心も金木犀の匂いがしてきて、冬の到来という感じがしてきましたね。Grab編集部もそわそわしています。カーヴを読めば冬のイメージにグッと近づくこと間違いなしですね。発売は11月28日全国書店にて発売、電子書籍kindleでも配信だそうです!お楽しみに♪