ゲレンデをテーマパークへ!スノー業界に革命もたらす「yukiyama」アプリがリニューアル

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スノーボードのレジェンド、岡本圭司さんが作るアプリが凄いとの噂を聞いたGrab 編集部。10月にリニューアルしたばかりのアプリへの思いと、これからのスノー業界のビジョンについて熱く語ってくれました。ゲレンデの未来にワクワクすること間違いなし!

話を聞いたのはレジェンド岡本圭司さん


岡本圭司さん
現在はスノーボード練習施設「大阪キングス」の経営やイベント企画、若手スノーボーダーの育成に取り組んでいます。プロとしてのピーク期に脊髄を損傷するも、不屈のリハビリでゲレンデに復帰。現在はパラリンピックの出場を目指してトレーニングに励んでいます。そんな多忙な岡本さんに、今年リニューアルしたばかりの「yukiyamaアプリ」について話を聞いてきました!

ゲレンデはもっとよくなる!アプリを作ったきっかけ

出典::photo AC


━━━そもそもアプリを作るきっかけは何だったのでしょうか?
岡本:プロボーダーとして全盛期だった時の撮影で、崖から転落してしまい脊髄を損傷し、右足が動かなくなって、28歳でプロスノーボーダーの引退を余儀なくされました。
ちょうどチームで映像制作活動をしたり、北海道の人気スノーボード番組のMCをしたり、自分のやりたい事が固まってきたところでした。「再起できないかもしれない怪我をし、これからどうやって生きていこう…」と悩んでいた時です。いきなりIT会社の神戸デジタルラボから連絡を頂いたんです。
突然に「したいことないですか?」と言われたんですよ。そんな提案を頂いたので、「そういえば、スノー業界にアプリってあまりないな」と思い、開発をしたいと思いました。

ゲレンデをエンターテイメントに!


━━━IT企業のお誘いから始まったのですね。アプリを作る上で、課題もたくさんあったのでは?
岡本:課題ばかりでした(笑)。ウィンター業界は昔に比べ、縮小しています。でも、よくよく考えると、ゲレンデのサービスってホスピタリティが低いままだと思いません?
例えば、ディズニーランドだったら、キャストがにこやかに出迎えてくれて、チケット売り場、お土産売り場があって、アプリなどでファストパスが取れたり、待ち時間が分かったりしますよね。待っている間も空間やモニターで飽きさせない工夫がされています。

岡本:そう考えると、多くのゲレンデはチケット売り場や売店がどこにあるのかもわかりにくいし、コースの全容もわからない。レストランに行ったら混んでいて行列は当たり前。帰る時も「ありがとうございました」の一言もないゲレンデがほとんどで、おもてなしが全然足りないと思います。
しかし、雪質で言ったら日本のゲレンデは世界でもトップクラスです!もったいないですよね。だから、そういうホスピタリティをもっとよくできないかなって思ったんです。人手が足りないなら、ITでサービスを補い、よりよくできると感じました。

IT化でサービスをよりよく!


岡本:現在は、神戸デジタルラボからアプリの権利を譲渡してもらい、株式会社yukiyamaを立ち上げました。以前はビジネスや利益を意識する流れだったので、新たに1からフルリニューアルする形にしました。
僕自身もゲレンデの利用者なので、とにかくユーザーファーストなものを作りたかったんです。そこで、今回のリニューアルではマネタイズメインのプッシュ機能など、「ユーザー」にとってはいらない機能を出来る限り削ぎ落とし、より楽しく、使いやすい機能を充実させました。
━━━yukiyamaアプリの特徴を教えて下さい!

yukiyamaアプリとは?


基本的な機能とは?
岡本:簡単に説明すると「見つける」「記録する」「シェア」ができます。その他にも、お得なクーポンやゲレンデ状況の確認、グループ機能、ランキング、Parkマップ、コースガイドがこのアプリ一つで使えます。

・見つける


岡本:ゲレンデの現在の状況や施設の位置情報、コースの説明、リフトの運行状況などスキー場で気になる情報をすべて確認できます。今後も内容は充実させていくつもりで、リフトが何分で着くか、何人乗りか、体重まで対応など細かい情報や、コースごとの映像など、面白い情報をどんどん入れようと思っています。

・記録する


岡本:スキー場にチェックインすると、「GPSマップ」機能で滑走コースや距離、スピードなどのデータを自動記録できます。グループ機能で友人や家族などグループユーザーの位置情報や滑走データを共有することもできます。

・シェアする


岡本:スキー場での体験は、写真や滑走記録とともにyukiyamaユーザーが共有するタイムラインや、instagramなどの他SNSにシェアできます。他のユーザーたちとフォローしあって、情報交換するのもおすすめです。シーズンを通してライディングが楽しくなります。
岡本:現在は国内各地のスキー場約400カ所の情報が入っており、オリジナルの詳細なマップがあるのは約70カ所です。今後どんどん増やし、ヘアサロンなどが探せる日本最大級の検索・予約サイト「ホットペッパービューティー」のような存在を目指したいです。これさえ使っていれば、チケットの購入だけでなく、スクールやレストランの予約、スタッフさんの顔の確認までもできたらめっちゃ面白い(笑)!実現すれば、業界的に一歩前進できるんじゃないかと。

yukiyamaアプリは全ての人がターゲット!


━━━どんな人にアプリを使ってもらいたいですか?

岡本:全ての人に使ってもらいたいです。「ターゲットをもっと絞って下さい」って以前のアプリを作る際にも言われましたが、「絞りたくない」と思い、ここまできました。なので、様々な人に響くようにコンテンツも工夫しています。初心者の方には、クーポンやグループでの位置検索が役に立ちます。将来的にはレストランの混雑具合なども分かれば、面白いですよね。
中級者であれば滑走ログが取れることや、独自のコミュニティ、データをシェアする機能などが響くんじゃないかなと。さらに、上級者なら、日記的な使い方はもちろん、積雪の情報や、今後はスノー関係のニュースなどを組み込み、そろぞれのユーザーにとって有益な情報を取得できるアプリを目指しています!

スノー業界を盛り上げたい!今後の展望

イベントもオンライン化させたい!

岡本:yukiyamaアプリを使ったイベントにも力をいれたいと思っています。現在、スキー・スノーボードのイベントはオフラインのものしかありません。昔に比べ、イベントに参加する人も減り、わざわざ現地に行くのも大変ですよね。しかし、yukiyamaアプリを使用すれば、場所、時間、関係なく多くの人がイベントに参加できます。
どこのスキー場でも、行ってチェックインするだけ。2020年1月には大阪でCOW DAY(カウデイ)という大会が開催されます。それに合わせて、牛乳石鹸の社員さんたちとピッタリ同じ距離を滑った方に、石鹸1年分をプレゼントするイベントとかも考えています。
スキー場ごとに「毎日、距離を滑った人にはプレゼント」や、「5回チェックインしたらプレゼント」など様々な施策ができると、ゲレンデがより一層楽しくなりますよね。

今後は、こんなことをしたい!

出典:photo AC


岡本:いつかは応援してくれるサポーターも募ろう思っています。yukiyamaとスキー場のIT化を応援して、支援してくれる方には、年1回オリジナルグッズが送られてくる、将来的にはサポーターがどこのスキー場に行っても無料で携帯電話を充電できるなど、業界の皆んなでどんどんyukiyamaを中心とした良いサービスを作っていく流れを作りたいですね。
あとは、全部のスキー場にITカフェとかも作れたら面白いな。情報がサイネージやタブレットでゲットできたり、GOPROやバックカントリーをする際の見守りサービスデバイスなど、いろんなものを貸し出しできるなど。人が滑ってると勝手に写真をとってくれて、そこでサイネージを見て、画像をダウンロードできるといいですよね。
コーヒーを飲みながらスマホが充電できて、滑るときにもモバイルバッテリーが貸し出されるなどあれば最高じゃないですか♪ 何でもいいから、雪山でも便利に遊べるようになりたいんです。

まとめ

今回さまざまなお話を伺い、スノー業界のアナログな点や課題がたくさん見えてきました。もっと便利に行きやすくなる環境が整えばもっともっとスキー・スノーボードを楽しんでくれるユーザーが増えるはず。岡本さんの未来予想図がワクワクしすぎて、Grabも微力ながらスノー業界を盛り上げられたらと気持ちが高ぶりました。皆さんもぜひ、アプリを試してみてください。

あなたもゲレンデIT化を支援しよう!

アプリのダウンロードはこちら:yukiyamaアプリ

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