【社長インタビューvol1】GRAY SNOWBOARDS 武川徹社長のカービングスタイルはこれ!

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新企画【社長にインタビュー】シリーズ第1弾。カービング愛好者の間で注目されている国産スノーボードブランド、GRAY SNOWBOARDSの武川社長が、Grab編集部のためにブランドの誕生から最新情報まで幅広く教えてくれました!ハンマーヘッドの経緯や最新アイテム情報など、詳しくお伝えします!

仲間と作った新しいブランドの経緯

出典:instagram(@hiro_saijo)

━━━どうしてスノーボードを作ろうと思ったのですか?

武川社長:当時自分も選手として大会に参加していました。実は私、プロの一期生なんですよ。

━━━プロ一期生!凄すぎます!

武川社長:仲間の何人かが「一緒に自分たちのスノーボードを形にしよう」と言ってくれたこともあり、仲間を開発ライダーにして、板作りが始まりました。そして、実は板を作る会社で働いた経験もあったので、板作りの知識も多少あったことも影響してたかもしれませんね。

━━━知識がお有りだったんですね。最初から四角い板を作っていたのですか?

武川社長:いえ、初めはタイムを競うレーススタイルが流行っていたのでそれ用のボードを作っていました。形はとんがっていたんです。今と真逆ですよね。

━━━なるほど〜!ではどうして四角い形を作ったのですか?

出典:instagram(@gray_snowboards)

武川社長:とんがった板からだんだん丸いラウンドボードに変わり、スノーボードに遊びの幅が増えてきたときに、ふと圧雪バーンでは丸い板では速くないのでは?と感じたんです。もっとターンに速く入りやすい板を作ってみよう、ということで四角いハンマーヘッドを作りました。

━━━そうなんですね!板が四角いことで有利な点はありますか?

武川社長:ターンに入りやすくなります。なぜなら有効エッジというエッジが板に接する部分がラウンドボードより長くなり、その分ターンに入るタイミングが速くなるからです。スピードも安定します。

レースボードからヒントを得た最新カービングマシーン!

出典:instagram(@gray_snowboards)

様々な歴史を経て出来上がったのが大人気のデスペラードシリーズ。ラインナップからニューモデルまで一気に紹介します!

デスペラードラインナップ一覧

DESPERADO Ti TYPE-R

トップシートを、ソール素材と同じものを採用しています。これによりどっしりとした板となり、重さはありますが、しっかり踏み込めれば最高のフィーリングを感じられます。特に悪雪時の操作性は抜群です。

DESPERADO TiC

18-19シーズンモデル、Tiがマイナーチェンジしたものです。トップシートをABSというノーマルシートに変更しました。TYPE-Rと比べて軽さがあり、板の反発も上がっています。

DESPERADO

スノーボード板によくあるグラス素材の板。粘りがあり、踏んだ分だけ反発がしっかりきます。適度にねじれるので扱いやすいのが特徴です。

MACH

マッハはラウンドシェイプですがトップシートはTYPE-Rと同じものを組み合わせた新開発カービングモデルです。低速からの扱いやすさと中高速での安定性が特徴なので、カービング以外にも遊びの幅が広がります。

女性、キッズ必見のニューモデル!


━━━TiCの主な機能はなんですか?

武川社長:18−19モデルTiがマイナーチェンジしたもので、Tiのトップシートは硬い素材でしたがTiCはABSトップシートというノーマルのシートに変更。そうすることで板自体の重さが軽くなり、TiCとTYPE-Rの乗り心地に差をつけました。また板の中身にカーボンを入れることで軽さが出て、反発も強まり、グラトリもやりやすくなりました。

ライダーの声も聞かせて!

ライダーの田口瑞樹プロに話を聞くことができました!

━━━ニューモデルTiCの乗り心地をライダー目線からお願いします!

瑞樹プロ:最初に乗った印象はとても軽いというフィーリングでした。今までのTiトップシートと比べてABSトップシートになり、板自体が去年モデルTiと比べて軽いです。でも乗り味はTiと変わらず、エッジグリップもしっかりあって後半走るイメージです。ジュニア、レディースには特に調子良さそうですね!

━━━実は私も試乗会の際乗らせていただいたんですけど、軽いというのが最初の印象でした。ターンする際も難しさは全く感じず、乗りやすかったです。女性でもカービングだけでなく、グラトリやちょっとした地形遊びにも使えるかも?といった印象でした。

来シーズンに向けて

━━━社長的おすすめの板の選び方を教えてください!

武川社長:全部乗り味が違うので特にこれ!というのはないです。それより、試乗会に足を運び、自分にとってどれが1番乗りやすい板かを選ぶのが良い方法だと思います。

出典:instagram(@gray_snowboards)

━━━ありがとうございます。最後に、今後作ってみたい板や、やりたいことはありますか?

出典:instagram(@mizuki_gray)

武川社長:毎年3月4月頃にライダーからの意見を聞いて、5月にミーティングを行なっています。ライダー自身が乗りたい板を作るのではなく、売れる板を作るためにテストを繰り返します。すぐに完成するものもあれば、時間がかかる商品もあります。変化する時代に対応した板を開発したいですね。

━━━最近はどういう遊びが流行っていると思いますか?

武川社長:最近はソフトブーツのカービングのマーケットがすごく大きくなっており、大会に出てるトップ層、それに憧れて草大会に出ている方、そして大会自体に憧れているユーザーの3層に分かれているように思えます。

まとめ

今回はGRAY SNOWBOARDSのカービングモデルを中心にご紹介させてもらいました!やっぱり板を作る人は、元プロなんですね!選手からものづくりが始まるなんて…私は現役の選手ですが自分で板を制作するなんて想像もできないです。また、来シーズンからのモデルTiCも気になります。女性、キッズ、重たい板に慣れない男性でも簡単に乗りこなせて、カービングが楽しめそうですね!
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