ビンディングはスノーボードをする上で、とても重要な役割を果たすアイテムです。自分専用のスノボ用品をそろえる際、板やブーツとともにビンディングも選ばなければいけません。ビンディングの役割と選び方のポイント、初心者向けの人気モデルを紹介します。
スノーボードのビンディングとは
[ViewApart]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ
『ビンディング』とは、スノーボードの板とブーツをつなげるアイテムで、別名『バインディング』とも呼ばれます。まずビンディングの役割について説明します。
滑りが変わるほどの重要な役割がある
ビンディングは、ただ板とブーツをつなげるだけのものではありません。ビンディングには体の動きを板に伝えるという重要な役割があります。そのため、どのビンディングを選ぶかによって、滑りが変わるほど、影響力のあるアイテムです。
ビンディング自体の性能も年々進化しており、衝撃吸収性やフィッティング力の向上、軽量化が進められた製品が登場してきています。
ビンディングの種類は3つ
[Georgiy Datsenko]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ
スノーボードのビンディングには3つの種類があります。それぞれのメリット・デメリットなどの特徴をしっかり把握して自分に合ったものを選択しましょう。
ストラップ型ビンディング
最もオーソドックスなタイプが『ストラップ型ビンディング』です。各メーカーで販売されている種類も多く、様々なカラーやデザインなどから気に入ったものを選びやすくなっています。流通量も多いため、パーツの取り替え修理がしやすいのも特徴です。
トゥーストラップとアンクルストラップで固定するため、フィット感は良いのですが、その分着脱に手間がかかります。座って着脱するのが一般的ですが、慣れてくれば立ったまま行うことも可能です。
クイックエントリー型ビンディング
ハイバックを後ろに倒し、ブーツを後ろから入れて装着するのが『クイックエントリー型ビンディング』です。『リアエントリー型』とも呼ばれ、立ったままでブーツを楽にセットできます。
最初にストラップの締め具合を調節しておく必要はありますが、そのあとの着脱はスムーズです。またストラップ型に比べて足の甲にあたるストラップの幅が広く、面で固定するイメージになるため、固定した部分の足の痛みが軽減されます。
ストラップ型に比べると販売されている種類は少ないため、気に入ったデザインを見つけるのが難しいのがデメリットです。またストラップ型よりもブーツとの相性が重要なため、事前に確認しておかなければいけません。
アルペン用ビンディング
『アルペン用ビンディング』は、フリースタイルではなく、アルペン競技用に使用されるビンディングで、一般ではほとんど使用されません。専用のハードブーツと合わせて使用します。
ビンディング選びのポイント
[mavrek]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ
ビンディング選びで押さえておきたいポイントを紹介します。
ブーツと同じメーカーがオススメ
ビンディング選びで重要なのが、ブーツとの相性です。ブーツとビンディングがぴったりフィットしていないと、滑った時の体の動きを板に伝えられません。
ブーツにもそれぞれ自分の足に合う形、合わない形などがあるので、まず足に合ったブーツを選び、その後ブーツに合ったビンディングを選ぶようにしましょう。
ブーツに合うビンディングを選ぶには、ブーツと同じメーカーや、提携メーカーから選ぶのがおすすめです。もちろん例外もありますが、基本的には同じメーカーの方が合わせやすくなっています。
なお、必ずブーツとビンディングを合わせて試し履きをし、フィット感を確認しておきましょう。
ハイバックの硬さを確認
ハイバックは板にパワーを伝達する役割を持っており、硬さは滑りやすさなどに影響します。柔らかいハイバックの場合、足の自由度が高くなり、特に低速での操作性が良いのが特徴です。
逆に硬いハイバックでは、板にパワーが伝わりやすく、反応が良くなりますが、初心者にとっては反応が良すぎて余分な力を板に伝えてしまいやすくなります。そのため、初心者の場合は、柔らかめのハイバックを選ぶのがおすすめです。
カービング、グラトリなどのスタイル別で
スノーボードと言っても、人によってその楽しみ方は様々です。どのような滑り方をするかによって、ビンディングの選び方も変わってきます。例えばカービング主体のスノーボーダーの場合は、ボードに力を伝えやすい硬めのビンディングがおすすめです。
逆にスピンなどを楽しむグラトリ派であれば、足首から上の部分の自由度が重要になります。その点を考えると、ハイバックは短めで柔らかいタイプを選びましょう。
初心者におすすめビンディング
[tarasov_vl]/[iStock / Getty Images Plus]/ゲッティイメージズ
スノボビンディングの選び方を紹介してきましたが、実際初心者にはどのようなビンディングがおすすめなのでしょうか。初心者でも使いやすいおすすめのビンディング4種を紹介します。
バートン マラビータ リフレックス
まず紹介したいのが、アメリカのスノーボード用品メーカーのバートンが発売している『マラビータ リフレックス』です。バートンのビンディングには『リフレックス』と『EST』の2種類があります。
ESTはバートンのボード専用のため、他のメーカーのボードに取り付けることができません。リフレックスは汎用性がありますので、ボードの買い替えなどを考え、リフレックスを選びましょう。
多くのライダーに選ばれたマラビータは、軽量でフィット感もあり、バランスの良いビンディングです。
- 商品名:バートン マラビータ リフレックス
- 価格:2万9808円(税込)
- Amazon:商品ページ
フラックス バインディング PR
1992年に誕生したフラックスは、日本のビンディングメーカーで、世界最高水準の品質を誇ります。日本人の足に合うビンディングを提供することをコンセプトに、進化をし続けているメーカーです。
『フラックス PR』はナイロン素材の使用による軽量化や、工具がなくても調整できるなど、フラックスオリジナルの技術が詰め込まれています。フラックスのエントリーモデルですが、コストパフォーマンスの高いビンディングです。
- 商品名:フラックス バインディング PR
- 価格:2万4840円(税込)
- Amazon:商品ページ
ユニオン ビンディング コンタクト
2005年にアメリカで誕生したユニオンは、ビンディング専門ブランドでありながら自社工場を持ち、開発から製造までを自社で行っているブランドです。
ユニオンは素材開発に力を入れており、カーボンや樹脂を使用することで、強度がありながら柔らかいビンディングを開発しています。『コンタクト』も柔らかさが特徴で、初心者にも扱いやすいビンディングです。
-
- 商品名:ユニオン ビンディング コンタクト
- 価格:2万5110円(税込)
- Amazon:商品ページ
サロモン リズム
サロモンは、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを中心とした用品を製造、販売しているメーカーです。『リズム』は初心者~中級者向けに作られており、軽いのが特徴で、価格も低めに抑えられています。
3Dストラップはツール不要で簡単に調節でき、パッドによって柔らかさも実現しているので、締め付け感もありません。
- 商品名:サロモン リズム
- 価格:1万3500円(税込)
- Amazon:商品ページ
まとめ
ビンディングはスノーボードの滑りに大きな影響を与える重要なアイテムです。しかしビンディング単体で考えるのではなく、板やブーツとの相性を見ながら選ばなければいけません。自分に合ったブーツを選んだ上で、どのような滑りを目指したいのかを考えて、トータルで準備をしていきましょう。
スノボビンディングの関連記事をチェック!