【ウェットスーツの種類を徹底解説】シーガルやスプリング、ドライスーツって何が違うの?季節や水温、サーフスポットに適したウェットスーツをご紹介

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サーフィンで使用するウェットスーツには、さまざまな種類があります。この記事では、ウェットスーツの着用目的やおすすめの着用季節、サーフスポット、ウェットスーツの金額目安などをあわせてご紹介します。季節に応じたウェットスーツの選び方を知り、ベストな1枚を選びましょう。

ウェットスーツの選び方

ウェットスーツの着用は、主に以下のような目的があります。

・水温や気温、風、日焼けから体を保護

・転んだ場合、ボードと接触した場合などに衝撃を緩和する

・浮力をかせぐ

ウェットスーツの選び方での重要点は、「水温と気温の両方に着目する」という点です。パドリングをしている場合は、「下半身だけが海の中、上半身は外気に触れる」という状況になります。そのため、水が温かければ半ズボン、外気温が温かければ半そでのウェットスーツを選ぶなどの工夫が必要です。

ウェットスーツの生地の種類は、スキンとジャージが主流。保温を優先するならスキン、デザインや着脱性を優先するならジャージがおすすめです。

・スキン

ネオプレンゴムのこと。水や風を通しにくい一方、脱ぎにくく破けにくい。また、色の種類が少ない。

・ジャージ

ネオプレンゴムを布で覆った素材。色が豊富で耐久性に優れ着脱しやすいものの、水を含みやすく一度含んだ水が逃がしにくい。

ドライ、セミドライ、フルスーツ…冬用ウェットスーツの種類

秋や冬には、防寒対策が施されたウェットスーツが欠かせません。保温性と防水性を重視するため、体にフィットすることを重視してウェットスーツをオーダーする場合もあります。

・ドライスーツ

ドライスーツは、最も保温性に優れたウェットスーツで、多くの場合ブーツとウェットスーツが一体になっているため体の中に水がほとんど入り込みません。インナーとして服を着ることもできます。2~5mm程度の生地厚が一般的で、厚手のものほど温かいです。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] 12~3月

[ 東日本 ] 12~3月

[ 西日本 ] 12~3月

[ 九州 ] 12~3月

対応水温 / 対応気温:

[ 2mm生地 ] 10~15度 / 5~15度

[ 3.5mm生地 ] 5~12度 / 0~15度

[ 4.5mm生地 ] 2~8度 / -5~10度

金額相場:10万~15万円

・セミドライスーツ

冬を中心に春や秋にも使用されます。首から上と手足以外を覆うウェットスーツで、裏地が起毛など温かい素材で作られています。ウェットスーツの生地は一般的にラバーですが、セミドライスーツの場合、ジャージ素材を合わせた素材で作られるものが一般的です。

生地の厚みは3~5mmが多く、ボディは5mmで腕は3mmのようにパドリングのしやすさが考慮されているものがあります。

【基本情報】

着用時期:

[ 北海道 ] 10~6月

[ 東日本 ] 11~5月

[ 西日本 ] 12~4月

[ 九州 ] 1~3月

対応水温 / 対応気温:5~18度 / 5~18度

金額相場:6万~11万円

・フルスーツ

サーフィンのウェットスーツの中でも、比較的使用頻度が高いものがフルスーツです。セミドライスーツと同じように、長そで長ズボンのタイプです。冬に着用する場合は、ブーツやグローブ、キャップと組み合わせて使われる場合があります。

フルスーツ単体は、主に少し肌寒い春や秋ごろに使われますが、海水温が低い場合や気温が低い日には夏にも着用する場合が

あります。生地は2~5mmとさまざまで、生地が厚ければ温かく、薄ければ動きやすいのが特徴です。

表面は、スキンやカラージャージなどで、スキンの場合は風が吹いても寒さを感じにくく、ジャージは通気の確保が可能。肌に触れる裏側部分はジャージ素材が使われています。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] 7~10月

[ 東日本 ] 5~7月、10~11月

[ 西日本 ] 4~5月、10~12月

[ 九州 ] 4月、11~12月

対応水温 / 対応気温: 15~20度 / 15~20度

金額相場:5万~9万円

シーガル、ロングスリーブスプリング、スプリング…春秋のウェットスーツの種類

サーフィンは、夏のイメージが強いかもしれません。しかし、日本の春は春一番で風が吹く日が多く、秋は気象状況によっては波のうねりが期待できる日があり魅力的なシーズンです。天候が荒れているのに「波があるから」と無理に海に入るのは危険ですが、外気が暑すぎず過ごしやすい春や秋もサーフィンに適した季節です。

ここでは、春秋向けのウェットスーツをみていきましょう。

・シーガル

シーガルは半そで長ズボンタイプのウェットスーツで、サーフィンを始める人が最初に購入するケースが多い傾向です。表面はスキンまたはカラージャージ、裏側はジャージで作られています。

水は温まりにくく冷えにくいため、外気温が高くても海水温は低いという場合があります。シーガルは2~3mmのウェットスーツですが、風をしっかり防ぎ保温の効果も高いです。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 6~9月

[ 西日本 ] 5~6月、10月

[ 九州 ] 5月

対応水温 / 対応気温: 18~20度 / 気温22~25度

金額相場:4万~6万円

・ロングスリーブスプリング

シーガルとは逆に腕が長そで、下半身が半ズボンタイプのウェットスーツです。着用時期はシーガルと同じく春や秋ですが、上半身が長そでのためパドリング時などに海に入っていない上半身を冷えから守ります。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 9~10月

[ 西日本 ] 9~10月

[ 九州 ] 10月

対応水温 / 対応気温: 20~22度 / 18~22度

金額相場:4万~6万円

・スプリング

ハーフ丈の半そで半ズボンタイプのウェットスーツです。スプリングという名前ではありますが、着用時期は春先よりも初夏から秋口にかけてなど外気温も海水温も比較的高い時期に着用するのがおすすめ。表面の素材はスキンやジャージ、裏面はジャージが使われています。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 7~9月

[ 西日本 ] 6~10月

[ 九州 ] 6月

対応水温 / 対応気温: 20~25度 / 25~30度

金額相場:2万~4万円

ターパー、ベスト、ショート、ロングジョン…夏でもウェットスーツを着て体を守ろう

暑い夏は、水着などでサーフィンを楽しむこともできますが、紫外線や意外に低い水温、万一の場合のケガから身を守るためにはウェットスーツが欠かせません。

・ターパージャケット

タッパージャケット、サーフジャケットと呼ばれることもあります。上半身のみの長そでウェットスーツで、生地は2mmほどのものが一般的。表面はスキンやジャージ、裏面はジャージです。

胸にジッパーがついているタイプは着脱性が高く、サーフトランクスと組み合わせたりロングジョン、ショートジョンと組み合わせたりするなど、アウターとして使うこともできます。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 8月

[ 西日本 ] 8月

[ 九州 ] 8月

対応水温 / 対応気温: 22~25度 / 25~30度

金額相場:1万~3万円

ベスト

ノースリーブで上半身だけのウェットスーツです。ターパージャケットと同様の素材でできていて、さまざまなボトムと組み合わせて使えるためファッション性も高いです。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 8月

[ 西日本 ] 8月

[ 九州 ] 8月

対応水温 / 対応気温:22~25度 / 25~30度

金額相場:1万~3万円

・ショートジョン

袖なしで半ズボンタイプのウェットスーツ。暑い夏でもケガから体を守るためにはウェットスーツが欠かせません。生地厚は3mm程度で表面はスキンやジャージ、裏面はジャージ素材です。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 8月

[ 西日本 ] 7~8月

[ 九州 ] 7月、9月

対応水温 / 対応気温: 22~25度 / 25~30度

金額相場:3万~6万円

・ロングジョン

袖なしで長ズボンタイプのウェットスーツ。ズボンの丈が長いこと以外は、ショートジョンとほぼ同様です。下半身を保護する効果が高い分、水温が低い場合にも対応します。

【 基本情報 】

着用時期:

[ 北海道 ] –

[ 東日本 ] 8月

[ 西日本 ] 7~8月

[ 九州 ] 7月、9月

対応水温 / 対応気温:18~22度 / 25~30度

金額相場:3万~6万円

まとめ

ウェットスーツは、体を保護したり浮力をかせいだりする効果があり、サーフィンを楽しむ際に欠かせないアイテム。ウェットスーツの選び方で、特に重要なのは天気と気温の確認です。

気温が高い夏であれば、ノースリーブで半ズボンのショートジョンでも快適。しかし、寒い時期はセミドライスーツを選ぶほか、ブーツやグローブなど小物が必要な場合もあります。ウェットスーツの種類を知り、出かける日程やスポットにあわせて快適な1枚を選びましょう。

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