パーリングしてしまう原因って?パーリングが減るテイクオフの方法を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

サーフィンを初めたけれど、パーリングばかりで全然波に乗れないと嘆いているサーファー初心者の方はいないでしょうか。パーリングは、テイクオフの方法を意識するだけで回数を減らすことができます。今回はパーリングしてしまう原因を解説しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

そもそもパーリングとは?

そもそもパーリングとは、テイクオフのときに立ち上がるのが遅かったり、波がほれあがったりするなどしてノイズ(ボードの先端部分)が波に突き刺さることから、身体が前のめる姿勢のまま転倒してワイプアウト(海に放り出される)ことです。

「パーリングばかりで大量の水を飲む」「パーリングが怖くて全然上達しない」「サーフボードにぶつかって痛い」「パーリングばかりで全然楽しくない」と嘆いているサーファー初心者の方もいるのではないでしょうか。

パーリングは、サーフィン初心者の多くがぶつかりやすい壁のひとつです。パーリングはコツをつかむまでは大変ですが、コツをつかめば上手に波に乗れるようになるでしょう。

パーリングの原因って?パーリングで怪我しないためにすべきこと

そもそもパーリングは、身体が前のめることでノイズが下がり、波に突き刺さってしまうことが原因といわれています。そのため、前のめりになりすぎてパーリングしてしまうことがあるのです。

しかし、パーリングで悩んでいる人はこうした前のめりの姿勢で注意を払っていることが多いため、一概に身体が前のめることが原因だとはいい切れません。他にも、心理的要因やテイクオフの位置、重心の位置や身体や視線なども、パーリングが起こる原因となっているのです。

原因1:パーリングへの恐怖心

パーリングの原因として考えられる理由のひとつに「恐怖心」があります。どうしてもパーリングを恐れるあまり下を見てしまい、パーリングになることが多いです。

前を向かずに下を見ていると、どうしても海面との高低差で恐怖心が生まれ、さらには手元を意識することで重心が前のめりになりパーリングしてしまいます。目線は進行方向をまっすぐに見て、行きたい方向に自分が進んでいるイメージをもって波に乗りましょう。

原因2:手のポジションの悪さ

さらに、テイクオフのときの手のポジションが悪いこともパーリングする原因のひとつです。腕立ての要領で胸の真横から起き上がると、重心が前のめりになってしまい、パーリングしてしまうことがあります。そのため、テイクオフのときの手のポジションはみぞおちとおヘソの間くらいがおすすめです。

パドリングの姿勢で、ボトム(波の低い位置)から、トップ(波の高い位置)に押し上げる力を利用して波に乗ります。このときに波にノイズが刺さるのが怖いからとノイズを上げすぎると、押し上げられる波とボードが並行になってしまい、ブレーキがかかってしまうので波に置いていかれる可能性があるので注意してください。

前に重心がかかりすぎるとパーリングしてしまい、後ろに重心がかかりすぎるとテールが沈んで波に置いてかれます。そのため、重心移動を意識してパーリングを恐れずに波に巻き込まれることを怖がらずに、進行方向を見据えて突き進む意思が重要です。

「波に突き刺さることでパーリングが起きてワイプアウトするのが嫌だ」「パーリングが怖い、全然楽しくない」と挫折してサーフィンを辞めてしまう人も少なくはないでしょう。しかし、パーリングしないコツとパーリングの原因を知っておけば、挫折することなく波に乗れる日がくるはずです。

トップに達したらいざテイクオフ!

タイミングが遅いと波に飲まれてしまいますが、焦ってテイクオフすることはありません。しっかりと重心移動を意識して、フェイスを一気に滑りましょう。初心者はほれている波で練習するとパーリングしやすいので、うねりに近い波、ほれてない波から練習を始めるのがおすすめです。うねりに近い波の場合、ボトムからトップに押し上げる力が働き、波の割れるスピードも遅いので比較的パーリングしにくいので練習にはもってこいです。

パーリングした際も波に飲まれている時間は、5秒〜10秒ほど。息を止めていられる時間ですのでなんてことはありませんが、ボードに衝突してけがをしてしまうこともありますので頭は腕で守るようにして波に飲まれてください。ロッカーに頭がぶつかったりすると、大惨事になりかねません。頭を守って、波に揉まれることを楽しむ姿勢で波に挑みましょう。

パーリングしないためにこれを意識しよう

パーリングしないために一番重要になってくるポイントは、波を怖がらないという意識を持つことです。へっぴり腰になっていると、重心移動も満足にできずにパーリングしてしまいます。波に飲まれる、パーリングすることに恐怖心を覚えてしまえば、余計パーリングばかり起きてしまい、いつまでもパーリングの壁を脱することができません。

例えば、初めて自転車に乗るときも乗れるようになるまで何度もトレーニングして練習をしたのではないでしょうか。しかし、転ぶことが怖くてブレーキばかりかけていても自転車は前に進みません。転ぶことが怖くて目線を下ばかり見ていると、転んでしまうことがあります。

サーフィンも同じように自分が行きたい望む進行方向を見据えていけば、自然とそちらへ進んでいくようにできているのです。初めは上手に乗れずにパーリングすることも多いでしょうが、重心移動を覚えてしまえばパーリングすることなく、スイスイ波に乗れるようになるでしょう。

サーフィンが自転車やスキー、スノーボードと違う点は滑る地面がサーフィンの場合、動く海面なのでタイミングと波のうねりに慣れなければいけないからです。慣れるまではブレイクの遅いほれてない波を使い、パドリングでトレーニングを繰り返します。そうすることで、自然とパドリングスピードが上がって波への抵抗、恐怖心が無くなってくるはずです。そこからテイクオフを始めて見ることで、テイクオフのタイミングをつかみ、目線を進行方向に向けることができれば、パーリングすることも無くなってくるでしょう。

転んでばかり、パーリングばかりでは楽しくないかも知れませんが波に乗れるようになればサーフィンを楽しめるようになるはずです。今パーリングばかりしているという方は、すでにサーフィンが上達する素質があります。パーリングばかりしているということは、すでに波には乗れている状態であるため、テイクオフのタイミングが悪いか、重心移動の微調整が必要なだけなのです。あとわずかな微調整をトレーニングによって繰り返せば、パーリングすることは減ってくるでしょう。

パーリングが怖くてテールを下げてしまい、波に置いてかれている状態では、波に乗ることもできていません。パーリングばかりしていると嘆かずに、パーリングはサーフィンが上達するまでの道のりだと考えて、波に乗ることが大切です。

まとめ

サーフィンを始めたばかりの人の中には、パーリングが怖くてサーフィンを辞めてしまうという人もいます。しかし、サーフィンを諦めてしまう前にもう一度パーリングが起きてしまう原因が自分に当てはまっていないかどうか確認しましょう。そして、原因がわかったら、どう意識すればパーリングしなくなるのかを考えてみることが大切です。波をカッコよく乗りこなせるように、ケガに気をつけてサーフィンを楽しみましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加