ブレイブボードってなに?スケートボードの練習にもなる?

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今、小さな子どもたちに大人気なのが、地面を蹴り上げることなく前に進める「ブレイブボード」。スケートボードとは異なり、ボードが前後に分かれていて、それぞれについているタイヤは1個だけ。ここでは、ブレイブボードがどんなものか、スケートボードの練習用にできるかどうかを解説していきます。

ブレイブボードってどんなボード?特徴を紹介

スケートボードとよく似ているように思えるブレイブボードですが、地面を蹴り上げる必要はありません。「身体を左右に動かすことで前に進む」という点がかなり異なっています。スケートボードは、1枚の板でできており、前後に2個ずつタイヤが付属しているのが特徴です。

一方、ブレイブボードは、2枚の板とそれぞれについた1個ずつのタイヤからできています。「2枚の板がパイプでつながっている」という革新的な構造が、ボードのしなりとダイナミックな加速を生み、スノーボードやサーフィンのような動きを楽しむことが可能です。

30分~1時間ほど練習すれば、誰でも簡単に乗れるようになるのがブレイブボードの大きな魅力。8歳以上であれば、子どもから大人まで年齢を問わずに楽しむことができます。日本に「ブレイブボード」として上陸したのは2008年です。

しかし、アメリカではすでに100万台以上を売り上げるヒットを飛ばしていて、「リップスティック」と呼ばれていました。「リップスティック」の「リップ」は、波の上部(リップ)にかけあがるサーフィンの技「リッピング」から取ったものです。

「ブレイブボード」と名付けられたのは、「ブレイブ(勇気)」を持って挑戦することを願ってのものだとか。考案されたのは韓国で、連携した2枚の板それぞれにキャスター(補助輪)を1個ずつ備えたキャスターボードとして誕生しました。「リップスティック」はその改良版です。

日本では、さまざまな種類・デザインのブレイブボードが販売されています。「どういう使い方をしたいか」「どんなデザインがよいか」など自分の好みに合わせて選ぶことが可能です。

ただし、練習する場所には注意しましょう。国道・県道といった公道でブレイブボードを使うことは、道路交通法第76条4項3号で禁じられています。「自動車がひんぱんに行き来する場所」でブレイブボードを使うと、「道交法」違反となり、最大5万円の罰金が課せられる可能性があるのです。

ちょっと危ない?大人が乗っても恥ずかしくない?

先述したように、ブレイブボードは子ども用だけではありません。大人がリラックスした足幅で、ボードの上に立てるような大きめサイズのものが用意されています。子ども用と比べると、横幅で約18cmも違っており、子どもと大人それぞれがバランスをとりやすいような設計がなされているのがよくわかるでしょう。

とはいえ、子どもに大人気のブレイブボードを大人が楽しむのはなんとなく気恥ずかしい――そう思っている方も多いかもしれません。実際、よく目にするのは子どもの姿です。大人が真剣に練習している姿は、なかなかお目にかかれない可能性もあります。

また、「くねくねするのが恥ずかしいからブレイブボードができない」というのなら、心配無用です。本場アメリカでのブレイブボード熱は、子どもより大人が中心。大人がブレイブボードに興じていて「恥ずかしい」のは、ちゃんとルールを守れていないときだけです。

道路で乗り回したり、他の人を危ない目にあわせるのはルール違反。そんなことをしないよう気をつけてさえいれば、大人がブレイブボードをしていてもまったく問題ありません。

ただし、大人がブレイブボードに挑戦する場合、ボード選びには気をつけましょう。まずは、サイズを間違えないこと。子ども用のブレイブボードは足幅がとても窮屈で、バランスを取るのが非常に難しくなります。

乗り慣れるまでに時間がかかりますので、大人用を選ぶことが大切です。また、「初めてのブレイブボードで多少気恥ずかしさがある」という場合は、カラー選びも重要。あまりカラフルなものでなく、少し落ち着いた色合いを選ぶのがおすすめです。

さらに、多少値が張っても、初心者が乗りやすい機能を搭載したボードを選ぶこと。ベアリングや衝撃吸収材などがあると、乗りやすさが異なります。夢中になることに、年齢は関係ありません。

真剣に練習して新しい技ができるようになったり、風を切って爽快に走れたときなど、うれしいのは大人も一緒です。「恥ずかしさ」を言いわけにせず、「してみたい!」という自分の心の声にしたがってみるのがおすすめですよ。

ブレイブボードはスケートボードの練習になる?

ブレイブボードとスケートボードは、「車輪を使って地面を走るボード」という点でよく似通って見えます。しかし、ブレイブボードは2輪構造かつ板が前後2枚に分かれており、前輪・後輪がそれぞれ360度回転するのが特徴です。

乗ったときのバランスも不安定で、1枚の板に4個のタイヤがついていて乗るときのバランスは、かなり安定しているスケートボードの構造とは異なります。足で地面を蹴り上げてボードを加速させるのがスケートボード。

地面を蹴り上げることなく、身体を左右に動かして前進していくのがブレイブボードです。乗り方においても、さほど共通点がありません。

ブレイブボードは、足腰をツイストさせることでボードの中心をしならせ、ボードが反発する力を利用して前に進むもの。ボードの中心をしならせるとき、くねくねと身体をひねる動きが必要です。

このくねくねした動きに使われるのが、腹直筋や腹斜筋、広背筋といった体幹をつかさどる筋肉。さらに、バランスをとるのに必要な内転筋などです。ブレイブボードを行うといかのようなメリットがあります。

・身体の体幹周りにあり、体幹やバランス力を上げる際に重要な役割を果たす筋肉を自然に鍛えられる

・しなるボードに乗り続けることでバランス力がアップする

ブレイブボードで鍛えられる体幹やバランス力は、スケートボードにおいても重要なものです。特に、動きながらバランスをとる「動的バランス」の能力を鍛えるという意味で、ブレイブボードほど手軽なものはないでしょう。

これは、ブレイブボードならたとえ初心者でも30分~1時間程度の練習で乗りこなせるようになるから。例えば、「運動が苦手」「練習に飽きやすい」といった人でも、さほど苦労せずに乗ることができるうえに、持ち運びも簡単です。

サイズは、縦の長さが約70~90cmで、重さは約2~3Kgしかないので、練習可能な公園などに持っていくのも苦になりません。自宅の前の路地や、公園などで気軽に楽しみながら、スケートボードに必要な体幹・バランス力を鍛えられることは、ブレイブボードならではのうれしいポイントです。

まとめ

ここでは、「ブレイブボードを始めてみたい」と考えている人に向けて、ブレイブボードに関する基本的な情報を紹介しました。子どもが楽しんでいるイメージが強いブレイブボードですが、大人にとっても魅力たっぷり。

ブレイブボードは、乗りこなすまでにさほど時間がかからず、体幹やバランス力を鍛えることができます。ブレイブボードを練習することで、スケートボードのトレーニングにもつながりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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