ビーニーとニット帽は別?スケートスタイルに欠かせないビーニーをご紹介

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スケートスタイルはスケボーをしない人にも取り入れられ、今やひとつのファッションジャンルといっても過言ではありません。そんなスケートスタイルを象徴するような帽子のビーニーですが、今回はそんなビーニーについて少し深堀りして一般的なニット帽との違いやかっこいい被り方をご紹介します。

ビーニーとニット帽って何が違うの?

まずスケートスタイルは、スケボーというストリートスポーツをベースとしているため、他のスポーツのような特化したウェアというものが存在しません。そのため、体の動きを妨げないラフでカジュアルなウェアが多く用いられ、その取り入れやすさから、ひとつのファッションジャンルとして確立している側面があります。

そんなストリートファッションのひとつであるスケートスタイルには、やはり帽子は欠かせないものです。特にビーニーは、スケートスタイルの象徴的なアイテムといって間違いないでしょう。しかし、根本的な部分でビーニーは一見するとニット帽のようにも見えますが、その違いは一体どのようなものがあるのでしょうか。

そもそも現在のビーニーは、ニット帽と同じような扱いになっていますが、ビーニーと呼ばれる以前はシームドキャップ(Seamed cap)と呼ばれていました。シームドとは「縫い合わせた」という意味です。本来溶接工や機械工の作業帽として開発されたもので、当時は4〜6枚のフェルトの生地を縫い合わせた、つばのないベースボールキャップのような構造をしていました。

一方ニット帽の成り立ちは、海軍の船員が船上で着用する作業帽の一種で、実用性を重視したものです。それらは、いつしかニット帽というひとくくりで認識されるようになった経緯があります。現在のビーニーはイギリス圏で使われていたニット帽の別名となっており、ニット帽との明確な違いが示されているわけではありません。しかし、一般的に言われているニット帽との違いには以下のようなものがあります。

・帽子の折返しがなくすっきりとしたシルエット
・薄手に作られており、柄もシンプルなものが多く見られる
・ニット素材だけではなくコットンのものやリネンなどで作られているものもある(素材を選ぶことで年間通して着用できる)

このような点が一般的なニット帽との違いとなり、シンプルなデザインやさまざまなカラー・素材感が楽しめることが特徴です。カジュアルさが全面に出るパーカーやフォーマルさが入ったシャツ、シンプルなTシャツなど、服を選ばないビーニーの対応力の高さが、多くの人に選ばれている理由といえます。そして、スケートスタイルの象徴的なアイテムになっている理由でもあるのです。

この他ビーニーだけには限りませんが、帽子本来の目的として頭を衝撃やキズから守るといった役割もあります。スケボーは町中を優雅にクルージングするもよし、華麗なトリックを決めるのもよしと、さまざまな楽しみ方があります。しかし、いずれにせよ転倒のリスクは常に付いて回るものです。

ビッグトリックに失敗して障害が残るケガをしたり、クルマに轢かれ死亡事故など、実際に起こった事故はたくさんあります。このような結果につながる要因として、やはり頭部へのダメージがあげられており、対策としてヘルメットをはじめとしたプロテクター類を身につけることがベストです。

しかし、それではあまりにも仰々しいため、日常の最低限の装備として帽子を被るのがおすすめです。特にカラフルでさまざまな柄や種類のあるビーニーなどは、ファッション性と最低限のプロテクション性を確保できることから、ぜひスケータースタイルのコーディネートに取り入れてみるとよいでしょう。

ビーニーのかっこいい被り方

カラフルな色やメンズ、レディースなどさまざまなチョイスができるビーニーですが、かっこよく決めるには被り方も重要といえるでしょう。ニット帽やキャップ、ハットでも同じですが、帽子はただ被ればよいというものではなく、それなりの被り方の作法というものがあります。浅め、深め、斜めに被るなど、被り方ひとつで相手に与える印象は大きく変わってしまうものです。

特にビーニーはシンプルな形状であるため被り方の自由度が高く、とりあえずで被ってしまうと、暗い印象になったり、チグハグな印象になったりしかねません。そんなことを防ぐためにもビーニーの被り方のコツを4つのポイントに分けて解説します。

・前髪

前髪を出す、出さないで相手に与える印象は大きく変わります。結論から言えばどちらもありなのですが、前髪を出した場合は中性的やフレッシュな印象になるでしょう。逆に前髪を出さない場合は出したときに比べてスッキリとした清潔感ある印象となります。また、メガネなどの小物を活かしたいときも前髪は出さないほうがまとまりがよいでしょう。

・耳の位置

耳はビーニーより半分〜全部出しの範囲内に収めるのが最近のトレンドとなっており、スッキリとした印象を与えられるでしょう。逆に耳をすっぽりと覆ってしまうと、重めの威圧的な印象となります。

・後ろ姿

ビーニーを被った際、顔の前、横の位置を調整していくとおのずと決まってくるものですが、ベリーショートなどの短髪の場合は、襟足を少し見せる程度にすると、軽快感がでておしゃれに見せることができるでしょう。

・被る深さ

ビーニーは深くも浅くも被ることができ、好みや合わせる服の色によってアレンジするものですが、そのベースとなる基本の位置があります。それは、顔を正面から見た場合「眉毛の少し上から額の生え際の間」。後頭部から見た場合は「髪の毛の生え際から生え際の少し上」です。この間のラインにビーニーをもってくることで、バランスよく被ることができるでしょう。

ビーニーといってもその形はゆったりと被るものから、頭にタイトフィットするものまでさまざまなものがあります。帽子全般に言えることですが、顔の形に合ったビーニーをチョイスすることも、かっこよく被るためには重要です。そこで、ここからは顔型別のビーニーの選び方をご紹介します。

・丸顔

丸顔の人はコシのあるしっかりとしたビーニーを選び、浅めに被ることで縦の長さを意識させシャープな印象となります。

・面長

面長の人は丸顔とは逆に、ボリューム感のある素材で作られたビーニーを選ぶことで、縦に長い印象を緩和することができます。

・四角顔

エラが張りがちな四角顔の人は、柔らかな素材感のビーニーを選び、角張った印象を緩和。同時に深めに被ることでエラの主張を抑えることができます。

・三角顔

シャープな顎を持つ三角顔の人は、比較的どのようなビーニーでも似合いやすいのですが、ただ浅く被ってしまうと顎のラインが強調されやすくなります。

この他、ビーニーを被るときに使える小技として、ビーニーと靴の色を合わせることでファッション全体のまとまりがよくなります。また、ビーニーはサングラスやメガネとの相性もよく、知的さやクールさをアピールするのにも鉄板のチョイスです。

以上がビーニーをかっこよく被るために押さえておきたいポイントでした。スケータースタイルでは象徴的なアイテムといえるビーニー。スケボーをするなら今回の記事を参考に自分にハマるビーニーを探してみてください。

まとめ

スケータースタイルの象徴といえるビーニーですが、ビーニーをかっこよく被るためには、その被り方と顔の形に合わせた選び方が重要です。ビーニーとニット帽の違いは、折返しがなくスッキリとしたシルエットが特徴。薄手に作られており、さまざまな素材のものがあります。そのため、寒い時期だけではなく、素材を選ぶことで1年を通して着用することができるでしょう。

また、スケボーは常に転倒リスクがあるスポーツのため、ファッション性を持つプロテクターとしても着用をおすすめします。

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