ほれた波でのサーフボードの選び方、テイクオフやライディングで意識すべきことをご紹介

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波に乗れるようになると、自分にとって乗りづらい波が見えてきます。特にほれた波は巻かれやすく、乗りにくいと感じる人が多いです。そんなときはボード選びを変えることはもちろん、ほれた波でのテイクオフやライディングを意識してみましょう。ほれた波に乗る際の意識すべきことをご紹介します。

ほれた波は巻かれやすい!!そんな時はボード選びを変えてみよう

そもそもほれた波とは、波の上部が巻かれるように崩れていくタイプの波です。ほれた波がどんどんサイズアップしていくとチューブになるので、想像してみるとイメージがつきやすいのではないでしょうか。

ほれた波はパワーがあるので乗りごたえのある波ですが、初心者にとってはテイクオフが難しい波でもあります。ほれた波はパーリングしやすく、初心者はそれが原因でワイプアウトしてしまうことが多いです。ちなみにパーリングとは、波にサーフボードの先端が刺さってしまうことで、それによってワイプアウトしやすくなってしまうため、初心者がほれた波に乗るのは難しいと感じてしまいます。

ほれた波でも、サイズが小さければ普段使っているサーフボードでも十分乗ることが可能です。しかし、サイズが大きい場合や波が早い場合は、乗りやすいサーフボードを選ぶのがテイクオフの近道となります。ほれた波に乗りやすいサーフボードの選び方は、ショートボードを使っているのであれば、普段使っているサーフボードよりも少し長めのものを選ぶこと。

小さい波に適したサーフボードはテールが大きいため、ボードのコントロールがしづらくなります。2インチほど長いものを使うとパドリングがしやすく、テイクオフのスピードが上がるのでおすすめです。

また、ロッカーが大きめのサーフボードを選べば、パーリングしにくくなりますので、こちらも考慮してサーフボードを選びましょう。

ちなみにサーフボードにはロングとショート、ファンなどいくつかの種類があります。長めのサーフボードがよいといっても、ロングボードだとほれた波にテイクオフするのが難しくなるようです。ロングボードは浮力がありますが、長い分ボードの先端が波に刺さるので、パーリングもワイプアウトもしやすくなります。

さらに、波に対して張られる面が大きくなるので、その分波を跳ね返しやすくなってしまうのです。ショートボードだとほれた波でもレールを入れやすくなるので、ほれた波では少し長めのショートボードのほうが乗りやすくなります。波に合わせたサーフボードを用意しておくと、より波乗りを楽しむことができるでしょう。

ほれた波のテイクオフで意識すべきこと

ほれた波に乗りやすいサーフボードを選んだら、次はテイクオフの際に意識したいポイントをおさえておきましょう。ほれた波にはパワーがあり、スピードも早いので一気にブレイクしていくのが特徴です。そのため波に巻かれやすく、ポイントをおさえて迷いなくテイクオフしなければ、あっという間に巻かれてしまい、パーリングしてしまうといったことが起こります。

ほれた波のテイクオフでもっとも大切なのが「テイクオフのスピード」です。メローな波は、波がやってくるのを待っていてよいのですが、ほれた波は自分からアプローチしていくことが重要になります。パドリングを早い段階で始めてスピードをつけ、タイミングを逃さずにテイクオフすることがひとつ。もうひとつは、波の力を利用して2、3回思い切りパドリングをし、タイミングをつかんで素早く立ち上がるのも、ほれた波にテイクオフしやすくなるポイントです。

また、巻かれる、ダンパーするといったことを防ぐよう波のスピードをとらえる準備をしておきます。
サーフボードの先端に重心をおくことで波のスピードに負けにくくなるので、ギリギリまで重心を先端においておくことが大切です。しかし手をついて上体を上げると、先端に力を入れていても重心は後ろに下がってしまいます。体は反りすぎないように意識して、低い姿勢で波をしっかり見てタイミングをとらえてください。

サーフボードが波によって落ちていく感覚を覚えたら、瞬時に立ち上がります。このときモタモタしてしまうとパーリングやダンパーの原因となりますので、スピード感はとても大切です。しっかり波を見てテイクオフのタイミングをつかむこと、姿勢は低めにしてサーフボードの先端に重心を置き、頭をしっかり固定して波をよく見ることを意識すると、ほれた波のテイクオフがスムーズに行えます。

「ほれた波にテイクオフするのが難しい」という問題は、サーフィン初心者であれば誰もが1度は悩むことでしょう。少しずつほれた波に慣れるよう、ほれ上がるスピードが早すぎない波を選ぶのもひとつのポイントです。

うねりが上がってからブレイクするまでの時間が長いほどテイクオフしやすくなるので、まずはこうした波を選び、少しずつブレイクの早い波に慣れていくのもよいでしょう。こうしたことからも、波をしっかり観察して特徴をとらえることが重要です。

ほれた波でのライディングは意外に簡単?

ほれた波にテイクオフできたら、少しでも長くライディングすることが次の課題です。波をしっかりとらえたテイクオフができれば、ライディング自体はすごく難しいというわけではありません。テイクオフにはフロントサイドとバックサイドがありますが、それぞれにライディングのポイントがありますので、ここで解説します。

波の正面からライディングするのがフロントサイド、波に背を向けていることをバックサイドといいます。やはり波がどのように変化していくかを目視しながらライディングできるフロントサイドのほうが乗りやすいという人が多いようです。しかし、フロントサイドも勢いがつきすぎると視野が狭くなって波を確認しにくくなってしまうので、前のめりになりすぎないように意識します。

バックサイドは波の状態を把握しづらいので、前に出ている肩を波のほうに開き、目線を上げ視界を広げることがポイントです。また、前に出ている手が下がっていると波を背にする姿勢になってしまうため、手を挙げて背中が開くようにしてライディングします。

そして、ほれた波のライディングでもっとも重要なことは、「しっかりレールを入れること」。レールとはボードの両端のことです。パワーのあるほれた波は気を抜くと巻き上げられてしまうので、波にレールを入れ続けてしっかりとらえた状態でライディングすることが重要なポイントとなります。

レールが入っていないとスピードが出にくく、波に置いていかれてしまいやすいです。レールについては理解が難しいと感じるかもしれないので、波の真ん中あたりにい続けて、安定したライディングを行うように意識する練習がよいでしょう。

波が見えない分、フロントサイドよりもバックサイドのほうに不安を感じる人は少なくありません。しかし、バックサイドに慣れるとフロントサイドよりも体重を乗せやすくなるため、安定したライディングができるケースも多いので、怖がらずにトライしてみましょう。前に重心を置くこともスムーズにライディングをするポイントです。しっかり波を捉えて、ライディング中も波の状態を把握しながら対応することで、ほれた波のライディングを楽しむことができます。

まとめ

ほれた波に乗れるようになると、よりサーフィンの醍醐味を味わえます。波に合わせたサーフボードを選び、スピードを意識しながらタイミングをつかんで、パワーのある波にチャレンジしてください。まずはテイクオフしやすい波からチャレンジして練習を重ねることも上達のポイントです。よりサーフィンを楽しむために、自分のペースでステップアップしていきましょう。

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