【波の種類を徹底解説】どんな波がサーフィンでは適している?初心者向けの波や中上級者向けの波までご紹介

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サーフィンに興味がある人や、サーフィン初心者がまず知るべきなのが、波の知識です。波の知識です。波には、さまざまな種類がありますが、それぞれの性質を知らなければ安全にサーフィンを楽しめません。ここでは、初心者~中上級者に向いているサーフィンに適した波の種類と特徴を解説します。

波にも種類がある?トロい波やダンパーって?

サーファー同士の会話や大会の解説などでも、良く耳にする主な波の種類と、その特徴について紹介します。

・初心者の練習向き「トロい波」

名前からも想像できるように、ブレイクから崩れる速さが遅く、パワーの弱い波です。ゆっくりと波に乗ることができるので、初心者の練習には最適です。また、ショートボードよりもロングボードに向いています。

制しやすい波のように感じるかもしれませんが、大きさによっては非常に重く、危険を感じる場合もあるので良く観察することが必要です。

・初心者は回避が無難「速い波」

速い波は、見ている分には美しいのですが、ピークからブレイクが速く、波のスピードがあるので、良く慣れた中級者~上級者ではないと乗るのが難しいでしょう。また、速さと同時に波が広がりを見せる傾向があるため、上級者であればターンを駆使して長く楽しめる波です。

・一気に崩れる波「ダンパー」

ダンパーは、上級者でも手こずるような、一気に崩れ落ちる波です。ブレイクが速すぎてほとんど何もできないことが多いため、敬遠するサーファーも少なくありません。特に、波打ち際でブレイクする大きなダンパーは、巻き込まれる危険性があるので十分な注意が必要です。初心者のうちは、近寄らずに他のポイントを探しましょう。

・美しくブレイクする「キレた波」

うねり部分が美しく、切り立って見えるのが特徴的な波です。トップから波頭が順次ブレイクして行くため、長く乗りやすく、サーファーに最も好ましいといわれています。初心者でもタイミングが掴みやすいので、横に滑る練習にも最適です。

・タイミングが難しい「厚い波」

・タイミングが難しい「厚い波」

「トロい波」にも似てパワーが弱く、かつブレイクに時間がかかる波です。スピードが遅く、ゆったりとしているため、初心者にも乗れそうですが、ブレイクのタイミングが掴みにくいというデメリットがあります。

・サーファーの憧れ「チューブ」

サーフィンの花形とも呼べる波の形状です。チューブ状になる波は、パワーがあり速いため、ダイナミックなライディングが期待できます。ただし、その分危険度も上がり、間違いなく上級者向きです。波のサイズによって異なりますが、初心者は近寄らないほうが無難です。

・オンショアが作る「風波」

海側から吹いてくる「オンショア」によって作られる波です。海面がギザギザと荒れて見え、ブレイクの予測が難しいため、かなりの高難度です。初心者向きとはいえませんが、パドリング練習や経験値の向上には役立ちます。

・混雑に注意「ポイントブレイク」

地形などの関係で、いつも同じ地点でブレイクする波を指します。一定の場所でブレイクするので、予測がつけやすく、波に乗りやすい点が特徴です。そのため、サーファーが集まりやすく、良い波の日には混雑しがちです。周囲を見る余裕のある中上級者であれば問題はありませんが、初心者は避けたほうが良いでしょう。

トップ?ショルダー?波位置の名称があります。

サーフィンをする上で、波の構造やその状態についても理解しておくことが大切です。サーファーにとって必須な波の情報を読み解くためにも、各部分の名称について知っておきましょう。

・うねり

はるか沖合の海上では、低気圧による気象の変化や風によって、無数の波が生じます。うねりは、海面の小さな波が集まってまとまったものです。うねりが岸に向かって押し寄せ、やがて海岸線近くに来ると、ブレイクして波となります。

・セット

一つではなく、いくつかのまとまりとなって打ち寄せる波が「セット」です。セットの波が続けて打ち寄せたあと、少しの間を置いて周期的に次のセットがやってきます。

・レギュラー

岸に向かって右側に崩れていく形状の波です。

・グーフィー

レギュラーとは逆に、岸に向かって左側に崩れていく波です。レギュラーとグーフィーでは、スタンスの取り方が変わりますが、初心者のうちからどちらにも対応できるようにしておくことが大切です。

・トップ

波の上部の崩れる前を指します。トップの切り立ち具合で、ブレイクの状態が予測できます。

・リップ

波が崩れ始めた部分で最もパワーがあります。リップにサーフボードを当てて回転する技が、リップターンです。

・ボトム

波の下部の平らな部分を指します。ここで行うボトムターンは、サーフィンの基本的な技術です。

・フェイス

波のトップからボトムの間のななめの部分で、サーフィンで滑走するメインの場所となります。

・ショルダー

トップからまだ少し距離があり、ブレイクしていないうねりの部分です。カットバックは、このショルダーでターンをしてフェイスへと戻る技術です。

・スープ

波が崩れた後の白い泡の部分です。適度なパワーがあるので、初心者の練習にも適しています。

・カレント

沖に戻る流れや、横への流れを指します。地形や気象状況にもよって異なりますが、流れが速いと抜け出すのに苦労するため、初心者は注意が必要です。

サーフィン初心者に向いている波の種類は?

サーフィン初心者に向く波は、長くゆっくりと崩れる波です。ゆったりと乗れる「トロい波」であれば、初心者でもテイクアウトのタイミングが取りやすく、安心して練習ができるでしょう。

一見、楽に乗れそうな「厚い波」では、このタイミングの見極めが難しくなります。しかし、練習内容によっては利用できるでしょう。波が崩れた後のスープへ中上級者は、あまり入ってきません。波の勢いは落ちていますが、まだ練習に十分なパワーがあるので初心者にはぴったりです。

また、崩れ方の美しい「切れた波」は、初心者でも比較的横に滑りやすく、長く乗るための練習に向いています。ただ、崩れるのが速いパワフルな波は、対応が追い付かず乗るのが遅れる危険性があるため、注意が必要です。

さらに、初心者は、サーフィンをする場所にも気を付けなければなりません。サーフィンポイントには、海底が砂のビーチブレイクと、岩場になっているリーフブレイクがあります。一見、同じ波のように見えても、場所によっては落下した場合のダメージに大きな差が出ます。

底が砂地のビーチブレイクは、日によって砂の状態が変わるためうねりが一定ではありません。しかし、安全性からいえば初心者向きといえるでしょう。波の状態とともに、ポイントの海底についても考えて、練習場所を選ぶことが大切です。

サーフィン中上級者に向いている波の種類は?

中級者や上級者の場合、サーフィンの技を磨いていくため、さまざまな波へのチャレンジが必要です。波の上でサーフボードの方向転換を行うマニューバーは、サーフィンの基本動作となります。しかし、常時安定感がありキレのあるターンを習得するにも、より難易度の高い波を制覇していかなければなりません。

チューブとも呼ばれる「掘れている波」は、フェイスが急であるため、非常に滑りにくい状態ですが、スピードが出るため、その分ダイナミックな滑走が可能です。乗りづらい波であればあるほど、サーフィンの醍醐味を味わうことができるでしょう。

「切れた波」は、どのレベルのサーファーからも人気な傾向です。特に、中上級者であれば長い時間にわたり、華麗なランディングを楽しむことができます。各種ターンの技を極めていくための練習の場としても、最適な波となるでしょう。

海から風が吹きわたるオンショアの波は、スピードが増しブレイクも予測しにくい状態が多くなります。身体の感覚で波が崩れる瞬間を捉えられれば、サーファーとしての技能向上は確実です。あえて難しい波に挑むことで、さらなる高みを目指していけるでしょう。

まとめ

大海原を相手にする爽快なスポーツであるサーフィンは、まさに波と自分が向き合う瞬間の積み重ねです。刻々と表情を変える波を見極めて、自在にボードを操れるようになったらどれほど楽しいことでしょう。

そこに至るには、初心者のうちから波についての十分な知識を持つことが重要です。まずは、安全を第一に少しずつ難しい波にも挑戦をしてサーフィンを極めていってはいかがでしょうか。

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