サーフィンのフィンには色々な種類があり、それぞれ役割や使い方が違っています。また、販売しているメーカーによっても特徴があります。今回はサーフィン初心者向けにフィンの選び方やおすすめのフィンを紹介していきます。
好みのスタイルによってフィンを使い分けよう!
自分がどういったサーフスタイルでサーフィンを楽しんでいきたいかによって、使用するフィンは変わってきます。
サイズ
フィンのサイズは身長や体重などを目安にして選びましょう。サイズは大まかには「S」「M」「L」の3種類に分かれています。まずは以下の表を目安に自分に合うものを選びましょう。
「S」……体重55~70kg
「M」……体重65~80kg
「L」……体重75~90kg
「脚力」に自信がある場合は大きいサイズのものを選んでも対応できます。逆に脚力に自信がない場合はSやMなどの小さいサイズのものを使用しましょう。
形
フィンの形、形状はフィン選びの重要な項目となります。ここでは代表的なフィンの特徴を紹介します。
「PERFOMER」はもっとも一般的な形状のフィンです。初心者が最初に使うのにも適しており、悩んでいる方はまずPERFOMERをチョイスすれば間違いないでしょう。これからサーフィンを始めるという方も、平均的な性能のフィンを求める方も満足できる作りです。
「ACCELERATOR」はPERFOMERよりも少し癖のあるフィンです。フィンの面積がもっとも広い形状で、大きい波を捕まえるのに適しています。そのためある程度波を捉えてボードをコントロールする技量がなければ使いこなせないのが特徴。中~上級者が使うフィンとしてはぴったりです。
「REACTOR」はボードの回転性が高いので、ターンにこだわりたいという方に向いている形状です。初心者でも比較的使用しやすいため、初~中級者に使用する方が多いフィンといえます。
「CARVER」は今回紹介した中で角度がもっとも厳しいものであり、大きい波に立ち向かうのに適したフィンです。波に対してのホールド性が高いため、スピードを出したいという方にもぴったり。ただし、ボードをしっかりとコントロールできる、ターンを決めることができるという上級者でなければ使いこなすのが難しいです。
素材
フィンは素材もさまざまあり、柔らかいものから硬いものまであります。硬いフィンほど波を捉えるのが難しいのが特徴ですが、波を捉えたときにはしっかりとスピードが出やすくなるのもポイントです。フィンの素材は柔らかいものから順に、以下のような種類があげられます。
- GLASSFLEX
- NEOGLASS
- NEOCARBON
- PC(パフォーマンスコア素材)
- PCC(パフォーマンスコアカーボン)
- PG(パフォーマンスグラス)
フィンの枚数によってどのような違いがあるの?
フィンは、使用する枚数によってもサーフィンのやり方を変えるアイテム。それぞれに特徴があるので、順に確認していきましょう。
シングルフィン
シングルフィンはもっとも古くからあるパターンです。サイドにフィンがなくセンターの1本のみとなっているため、直進性が非常に高く、抵抗も少ないためにスピードが出やすいのが特徴です。
ボードをコントロールする際は1本のフィンとサイドレールを使ってのレールワークがポイントとなります。このシングルフィンを自由自在に扱えるようになってくれば、中~上級者だといわれています。
ツインフィン
ツインフィンはセンターにフィンがなく、サイドに2本のフィンが配置されたパターンです。小さい波、ゆっくりとした波に対して、横への移動がしやすいという特徴があります。ボードを動かしやすい点が長所であり、2本のサイドフィンとレールワークによってボードをコントロールできます。
横への移動がしやすいので大きいフィンとの相性がよく、逆に小さいフィンを付けてしまうとライディングが不安定になりやすいので注意しましょう。また、直進性はシングルフィンより劣るため、スピードは思うように出ないかもしれません。
トライフィン
現在もっともオーソドックスでスタンダードだといわれているのが、トライフィンです。センターフィン1本、サイドフィン2本で配置されており、推進性、機動性、安定性のバランスがよく、初心者から上級者まで幅広く利用されているスタイルです。
トップサーファーの中にも、このトライフィンを愛用しているというサーファーは多いです。初心者の方はまずトライフィンから始めるとよいでしょう。
クワッドフィン
クワッドフィンはサイドフィン2本と、その内側でセンターフィンの役割を果たす2本のフィン、合計4本の配置。トライフィンの特徴に似ている部分があり、高い推進性と安定性があります。
また、センターフィンの役割を果たすフィンが2本付いているおかげで、エアーの練習がしやすいのが特徴です。こちらも初心者が扱いやすいものとなっています。
5フィン・システム
5フィン・システムと聞くと、フィンを5枚配置しているようなイメージをされる方も多いのではないでしょうか。実はこれはフィンの配置のことではなく、サーフボードの機能の種類を指す言葉です。
5フィン・システムとは、1つのサーフボードで「トライフィン」と「クワッドフィン」の両方を利用できるようになっているボードのことを指すことが多くなっています。その日の気分や波の状態などによって、使用するフィンのセッティングを変更することができるので、対応できる幅が広がるのが特徴です。
フィンの人気メーカーはこちら
フィンはさまざまなメーカーから販売されており、それぞれに特徴があります。ここではその中でも特に人気のメーカーを紹介していきます。
CAPTAIN FIN
「CAPTAIN FIN」はアメリカ、カリフォルニアにあるメーカーで、フィンだけを専門に開発、販売しています。創業は2007年と比較的新しいメーカーであるものの、高性能なフィンを販売していることで関係者からの信頼が厚く、多くの有名選手も使用しています。
gainz
「gainz」は比較的安価な値段設定で使いやすいフィンを多く製造、販売しているメーカーです。安く手に入るものの決して性能が悪いというわけではなく、コストパフォーマンスのよさが評判となっています。初心者から上級者まで幅広い利用者を獲得しているメーカーです。
FCS
「FCS」はフィンだけでなく、サーフィングッズ全般を扱っているメーカー。そのため関連するアクセサリーやフィンのラインナップが豊富で、多くの選択肢の中から自分の気に入るものを選べます。
FUTURE
「FUTURE」はフレックス性の高い素材、軽量な素材のフィンを多く製造、販売しているメーカーです。スピードが出やすいフィンが多く、特にスピードにこだわりを持つサーファーに支持されています。
CANVAS
サーフボードのメーカーでもある「CANVAS」では、「自由な乗り味」「独創性」「スタイリッシュ」といったキーワードでサーフィンを楽しむためのアイテムを製造、販売しています。もちろんフィンも取り扱っており、コアなファンが多いメーカーです。
FINS UNLIMITED
BOX FINといえばこのメーカーといわれるほど有名なのが「FINS UNLIMITED」であり、サーフィン業界ではかなりの老舗メーカー。FINS UNLIMITEDの製品は高いクオリティーが評判で、老舗の名に恥じない使用感です。
おすすめのフィンを紹介
ここでは、通販で購入できるものの中から特におすすめのフィンを紹介していきます。
UPSURFサーフボードフィンFCS II M/Lサイズ4枚セット
こちらはハニカムとガラスファイバーでできているフィンの4枚セット。FCS2フィンボックスに対応しており、ビーチブレークからポイントブレークまで幅広い条件に対応しています。
ボードフィン Keel fin 2フィン 2枚セット
こちらはガラスファイバーでできたフィンの2枚セットです。硬めの素材であるカーボンを混入しながらも厚くならないように配慮されているため、初心者から上級者まで扱えます。
Funktion 3フィン FCS対応 3枚セット 黒 FKGFCC-3-BLK
UVカット材入りのナイロン素材にファイバーグラス繊維、カーボンコンポジット素材を混ぜたハイブリット素材を使用しているため、ある程度の剛性を維持しつつしなりもあるように仕上がっています。
FROW(フロウ) フィン クアッド CARBON ハニカム FCS対応FIN
質量比の90%以上が炭素で構成されているカーボン素材の長所は、一言でいうと「強い」ことです。ベースとティップ部分にカーボンを使用し、フィンのセンター部分には適度なフレックス性(しなり)を与えるため、伸びのあるターンを実現します。
まとめ
サーフボードに取り付けるフィンにはさまざまな種類のものがあり、何枚設置されているかによって乗り心地は全く違ったものになります。さらに、多くのメーカーがフィンを製造販売しており、それぞれに特徴があるので、自分のサーフスタイルに合ったフィンを選んでサーフィンを楽しみましょう!