初心者におすすめスケボーウィールの種類

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出典:DenysProduction / PIXTA

ウィールにはハードウィール、クルーザーウィールなど種類がさまざまあり、スケボー初心者はどれがよいのか分かりにくいものです。今回は初心者向けのウィールを紹介します。

ウィールを選ぶ4つのポイント!

スケボーの要素は4つ

スケボーのウィールには

・硬さ
・大きさ
・幅
・重さ

4つの要素があります。材質の硬さや直径の大きさ、ウィールの幅や全体の重さはスケボーの走り方に大きな影響があります。街乗りで格好よく滑りたいのか、トリックをやってみたいのかなどスケボーで何をやってみたいのかによってこれら4つの要素には向き、不向きがあります。

初心者におすすめのウィール

最初は「何でもできるウィール」を選ぶのがおすすめ。乗れるようになってくると街乗りに使う、トリックの習得に励みたいなど、自分のやりたいことがはっきりしてきます。それがはっきりすれば、それに合うウィールに変えていけばよいでしょう。

初心者向けウィールを紹介しながらウィールの4つの要素が持つ特性を順番に紹介していきます。

ウィールの大きさ

出典:lzf / PIXTA

大きさの違い

ウィールの大きさとは直径のこと指します。通常は49〜55mmがよく使われ、中には60mmや65mmなど大きなサイズも販売されています。これはクルーザーウィールという移動に特化したスケボーに使われるタイプです。

初心者におすすめのウィールの大きさ

初めてスケボーに乗る場合は52〜53mmがおすすめ。ウィールの大きさはトラックというスケボーの裏側に取り付けられているウィール固定用の部品の大きさから必然的に限定されてしまいます。種類は少ないですが、バランスの取れたサイズです。

スピードを出したくなったら大きめがおすすめ

ウィールは小さいほどトリックなどの小回りの利いた技がやりやすくなる一方、スピードは出にくくなります。速いスピードで走りたい方は大きめのウィールがおすすめ。しかし、トリックなどの技はやりにくくなります。

小さいウィールは技を好む人向け

どのような乗り方をするかによって決まりますが、トリックを決めたい場合には約50mmの小さいウィールがおすすめです。 まずはスケートボードに乗ってみて街乗りに使うか、トリックの技を磨きたいか、自分の好みを見つけてから適切なものを選びましょう。

ウィールの硬さ

ウィールの硬さの種類

ウィールの硬さは80Aといった具合に数値に「A」を付けて表され、73Aから101Aまであり、数字は大きいほど硬くなります。時々「A」ではなく「B」となっているものがありますが、その場合「-20」にすればAと同じ数値になります。「D」や「S」となっているものもありますが、これはAと同じ数値で記号が違うだけです。硬いほどトリックに向いており柔らかいほど街乗りに向いています。

街乗りにおすすめの硬さ

73Aから87Aをクルーザーウィールと呼び最も柔らかいものでグリップが強く、荒れた路面でも乗り越えてしまうので街乗りに向いています。88Aから95Aも適度なグリップがあるため街乗り用ですが、ときどきトリッキーな技もやるという方向けです。

トリックをする方におすすめの硬さ

96Aから99Aをハードウィールといい、最も一般的に使われているウィールです。初心者の方には98Aか99Aがおすすめで、これであれば大抵の路面で走れます。101Aは一番硬く、トリックがやりやすいですが、硬すぎるため専用パーク以外では乗りにくく、上級者のパフォーマンス向けになります。

ウィールの重さ

ウィールの重さの特徴

ウィールの重さは直径と幅と材質で決まりますが、ウィールはほぼポリウレタン製のため、材質に違いはありません。直径が大きく幅が広いほど重く、直径が小さく幅が狭いほど軽いウィールです。

重いほうがスピードと安定感に優れる一方、小回りが利かなくなるのでトリックが難しくなり、直径が小さく幅が狭いほどスピードと安定感に欠けますがトリックがやりやすくなるという特徴があります。

用途に合わせてウィールを選ぼう

街乗りに使うのであれば安定感があり、スピードも出せる直径が大きく幅も広いウィールのほうが合っています。トリックをしたいのであれば直径が小さく、幅も狭いウィールを選ぶとよいでしょう。

一般的に直径が大きく幅も広いウィールは重く、材質も柔らかくグリップが強いものが使用されています。直径が小さく幅も狭いウィールは硬い材質を使っていますが、それはこのように使い分けることが前提となっているためです。初心者は、どちらもできる直径52〜53mmのウィールを選んでみてください。

ウィールの幅

出典:DenysProduction / PIXTA

ウィールの幅の特徴

ウィールの幅は特に数値的な基準はありませんが一般的に直径が大きいものほど、幅は広く、直径が小さいものほど幅は狭くなっています。また幅が広いものは形状も縦から見た場合、長方形になっていますが、幅の狭いものは楕円形をしていることが多いです。これはウィールと地面の接地面に関係があります。

接地面とスピードの関係

幅が広いと4つのウィール全体にかかる体重が接地面から地面に広く分散される結果、走るスピードが調節しやくなります。また幅広で長方形をしているウィールは接地面が広く、地面との抵抗も強いのでブレーキがかかりやすい傾向。幅広いウィールは直径も大きいので加速も付けやすくなります。

このようにスピード調整が容易にできることは街乗りをする場合には危険回避のために重要な要素です。

一方、決まった場所でトリックの練習をしたい場合は、スピードやブレーキはあまり関係がありません。それよりもウィールが軽いことが重要なので直径が小さく、幅が狭いもののほうが練習しやすくなります。

トリックをするためのウィールは縦から見ると楕円形をしているものもありますが、これは接地面積をできるだけ狭くして、地面との摩擦を弱めるために導入されています。

このようにウィールの幅は直径に従って適切な幅に設定されています。初心者の方は直径が53~55mmのものを選べば、理想のウィールを手に入れられるでしょう。

結論!初心者におすすめのウィールは

初心者は安定性の高いウィールを

硬さは98Aか99Aを選びましょう。これらなら多少、荒れた路面でも乗れますしトリックの練習にも使えます。

最初は「とにかくちゃんと乗れるようになること」が最優先のため、安定感に優れた直径が53mm~55mmの大きいもので、幅広のものを選びましょう。直径が53mmから55mmで幅広のウィールは重みがあるので安定感が高くなり、初心者の練習に適しているウィールです。

ウィールのデザインはさまざま

またウィールにはいろいろな模様が描かれているものと無地のものがあります。いろいろなイラストが描かれているウィールは回転することでイラストが動き、よく目立ちます。

ウィールは使っているうちにすり減って行く消耗品です。最初から高価なウィールを使う必要はありません。上達に従って自分のやりたいスケボーの楽しみ方が見えてくるので、それに合わせてよりよいウィールに買い替えていけばよいでしょう。

まとめ

今回は初心者が選ぶウィールについて紹介しました。ウィールには硬さ、幅、重さの違いがあり、プレイするスタイルで変わってきます。初心者は硬さ98Aか99A、直径53mm~55mmのものを選び、上達したら好みのウィールに変えてみましょう。

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