サーフィンのルールやマナー解説!!海に入るならこれだけは守ろう!前のりやスネーキングについても解説

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サーフィンは楽しいスポーツですが、ルールやマナー違反をすると、陸上とは違って大きな事故に繋がってしまいます。安全にサーフィンを楽しむためにも、サーフィンルール、マナーをしっかりと覚えておきましょう。

ここではサーフィンを楽しむために覚えておきたい、基本的なルールやマナーについて解説します。

前乗りやピーク優先等、最低限守るべきマナーやルール

サーフィンを安全に楽しむためには、知っておかなければいけないサーフィンルール、マナーがあることをご存知でしょうか。

海という広い空間では、お互いがマナーやルールを守らないと危険が伴い、思わぬ事故に繋がることがあります。まずはサーフィンを楽しむための基本的なルールやマナーをご紹介します。

ワンマンワンウェーブ

その名と通り、基本的に1つの波には1人しか乗ることができません。これは、サーファー同士が安全にサーフィンを楽しむために決められた暗黙のルールのようなもので、世界共通です。ただし、波が三角形で、レギュラーとグーフィーで両方乗れるような波であれば、左右ブレイクができます。

前乗りは禁止(ドロップイン)

テイクオフをして波に乗っているサーファーがいるのに、同じ方向でテイクオフをすることを「前乗り」と呼び、これは進路妨害だとみなされます。サーフィンには人が乗っている波や、これから乗ろうとしている波には乗ってはいけないというルールがあり、基本的には波に乗る側のピーク優先です。

前乗りはとても危険な行為です。接触事故を起こす場合や、サーフボードが傷ついてしまうこともあるので、必ず波に乗る前には周囲を確認するようにしましょう。

スネーキング禁止

波に乗ろうとして待機しているサーファーの前を横切って、ピーク側へ移ろうとすることや、パドリングしているサーファーが乗ろうとしている波に乗ることをスネーキングと呼びます。これはサーフィンにおいて世界共通のマナー違反です。間違ってスネーキングしてしまったら、すぐに謝るようにしましょう。

サーフボードを流さない

サーフボードから手を離したり、後方へ流したりするのはマナー違反です。サーフボードは他のサーファーに当たると怪我をする可能性があり、最悪の場合は死亡事故にも繋がりますので、気を付けなければいけません。サーフボードには、自分とサーフボードを結ぶ「リーシュコード」がありますので、必ず付けるようにしましょう。

前乗りを避けるにはどうしたらいい?

前乗り(ドロップイン)はサーフィンをする上では、必ず守らなければいけない世界共通のルールです。しかし、サーフィンに夢中になってしまい、気が付けば前乗りをしていたということが起こる可能性もあります。特にサーフィン初心者の人や、サーフポイントが混雑している時には注意しなければいけません。

たとえ悪気なしに前乗りをしたとしても、前乗りをされた方は良い気持ちにはなりませんし、大きなトラブルに発展することもあります。前乗りを避けるために、気を付けたいことを3つご紹介しましょう。


周りを確認する

波待ちをしている時には、波のピークの一番近くにいて、一番先に立った人が優先的にテイクオフすることができます。

これは、サーフィンでは基本中の基本ルールです。サーフィン初心者の人は、頭では判っていても、海の中にいると夢中になってしまい、ピークの近くに他のサーファーが居るのを忘れて前乗りをしてしまうこともあります。こういった事を避けるためにも、パドルをして波に近づいている時に周りを確認するクセを付けましょう。

ほとんどの前乗りは不注意によって起こり、それを避けるためにも、周りを確認することは大切です。

1本目のセットには乗らない

波待ちをしているサーファーは、早く波に乗りたい気持ちでいっぱいです。波待ちをしていると、やっと来た1本目のセットに乗ろうとして動き出します。狭いポイントで人が動くと前乗りや接触の可能性があり、怪我をしてしまう恐れがあります。セットは3本、4本と続きますので、競争率の低くなる3本目、4本目に乗るようにすると前乗りの可能性が低くなるでしょう。

波待ちの位置

自分の進行方向の後ろに、他のサーファーがいないかを確認するようにしましょう。後ろに人がいなければ、前乗りになる心配が一つ減ります。サーフィン経験が浅く、他のサーファーが近くに来た時に回避する自信がなければ、他のサーファーとある程度の距離を保つようにしましょう。

ただしビーチブレイクでは、一斉にブレイクするために、ピークの優先を見極めにくいケースもあります。また、波によってはピークがわかりづらいこともあるでしょう。前乗りを避けるためにも、できるだけ他のサーファーと距離を取り、波待ちの時には周りを観察し、状況をよく確認しておく必要があります。

ライディングを邪魔せずにゲッティングアウトするにはどっちに避ける?

サーフィン用語では波に乗ることをライディング、ライディングをするために沖に向かうことをゲッティングアウトと言います。

サーフィンルールやマナーでは、アクシデントや怪我を避けるために、ゲッティングアウトする際にはライディングしているサーファーが優先になります。そのため、ゲッティングアウトしているサーファーは、ゲッティングアウトしているルートに、ライディングしているサーファーがいれば進路妨害にならないように、避けなければいけません。

避ける方向は、ライディングしているサーファーの進行方向とは反対の、波が崩れているピークの方向へ向かってパドリングやドルフィンスルーをして回避します。

ドルフィンスルーとは、押し寄せる波や崩れていく波の下を、サーフボードごと自分の体を沈めて波の下を潜り抜けるテクニックです。ドルフィンスルーが上手くなるコツをご紹介しましょう。

ドルフィンスルーが上手くなるコツ

ドルフィンスルーをするギリギリまでパドリングをして、勢いをつけておくと、推進力によってノーズを水の中へスムーズに潜らせることができます。

ドルフィンスルーでは、最初にサーフボードのノーズを沈めて潜っていきます。この時に波に乗るときよりも、前の位置に手を置き、そこへ重心を移動させて体重を乗せていきましょう。そうすれば、サーフボードは自然にノーズから水中へと潜っていきます。この時に、サーフボードは強く握ると余計に力みでバランスを崩してしまうので、軽く握る程度で良いでしょう。

潜る深さは、波の大きさや波のパワーによって変えていきます。例えば、波のパワーが強いときは巻き込まれないように深く潜り、反対にパワーが弱い時には浅めに潜って波をやり過ごします。経験を積んでいけば、状況判断ができるようになるので、まずは色んな波でドルフィンスルーにトライしてみましょう。

また、ゲッティングアウトをする時には、ある程度のルートやタイミングを考えなければいけません。ルートを選ぶ時のポイントは、以下の2つです。

・波のピーク

どこで波待ちをするのかを決める際、ピークの場所を確認します。ゲッティングアウトする時には、ライディングしているサーファーの邪魔にならないように、ピークから離れた場所でゲッティングアウトしましょう。ピークがいくつもあるポイントでは、ピークとピークの間が狙い目です。

・波待ちの人を確認する

良いピークには人が多く、良くないピークに人が少ないことが多いです。ゲッティングアウトする時には、人が少ない場所からゲッティングアウトするようにしましょう。

まとめ

「ワンマンワンウェーブ」や「前乗り禁止」などのルールは世界共通です。サーフィンはサーフボードを使って波に乗るスポーツなので、マナー違反やルール違反があると、大きな怪我や事故に繋がります。

サーファー同士が気持ちよく、安全にサーフィンを楽しむためにも、基本的なサーフィンルール、マナーは覚えておくようにしましょう。

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